テンプレート カタログで選択したテンプレートからスタンドアローン仮想マシンを作成できます。

VMware Cloud Director 10.4.2 以降で、Trusted Platform Module (TPM) デバイスを含む vApp テンプレートから仮想マシンをインスタンス化する場合は、考慮しなければならない点がいくつかあります。
  • VMware Cloud Director を使用してテンプレートが作成されている場合は、インスタンス化の際に、テンプレートのキャプチャ時に選択した [TPM プロビジョニング] オプションに応じて TPM デバイスのコピーまたは置き換えが行われます。
  • OVF または OVA のアップロードによってテンプレートが作成されている場合は、インスタンス化の際に TPM デバイスが置き換えられます。
  • vCenter からの仮想マシンのインポートによってテンプレートが作成されている場合は、インスタンス化の際に TPM デバイスがコピーされます。
  • ターゲット vCenter が TPM 要件を満たしている場合は、複数のテンプレートの vCenter インスタンスにわたってインスタンス化を実行でき、そのテンプレートで、インスタンス化の際に VMware Cloud Director が TPM デバイスを置き換えます。
重要: ゲスト OS のパスワードは、仮想マシンおよび vApp テンプレートに含まれており、テンプレートへのアクセスを許可されたユーザーに表示されます。テンプレートから仮想マシンまたは vApp をインスタンス化しても、ゲスト OS のパスワードは変わりません。仮想マシンと vApp のセキュリティ状態を向上させるには、インスタンス化の後に仮想マシンのゲスト プロパティを編集してゲスト OS のパスワードを変更します。 仮想マシンのゲスト OS のカスタマイズの変更を参照してください。

前提条件

Trusted Platform Module (TPM) デバイスのある仮想マシンを作成する場合は、以下を確認します。

  • TPM をサポートする仮想データセンターが仮想マシンをバッキングしている。
  • 仮想マシンのファームウェアが EFI である。
  • 仮想マシンのハードウェア バージョンがバージョン 14 以降である。
  • ゲスト OS に TPM との互換性がある。
  • 複数の vCenter インスタンスにわたる操作の場合は、各仮想マシンの暗号化に使用されるキー プロバイダが、ターゲット vCenter インスタンスに同じ名前で登録されていることを確認します。
  • 複数の vCenter インスタンスにわたる操作の場合は、仮想マシンとターゲット vCenter インスタンスが同じ共有ストレージ上にあるか、クロス vCenter vApp 高速インスタンス化が有効になっていることを確認します。クロス vCenter vApp 高速インスタンス化については、VMware Cloud Director 10.4 リリース ノートを参照してください。

手順

  1. [仮想データセンター] ダッシュボード画面で、確認する VDC のカードをクリックし、セカンダリの左側パネルから [仮想マシン] を選択します。
  2. カード アイコン をクリックしてカード ビュー内のリストを表示し、必要に応じて [検索先] ドロップダウン メニューから仮想マシンのリストを調整します。
  3. [新しい仮想マシン] をクリックします。
  4. 仮想マシンの名前、コンピュータ名に加え、オプションで説明を入力します。
    重要: コンピュータ名には、英数字とハイフンのみを含めることができます。コンピュータ名は数字のみで構成することはできません。また、スペースを含めること、および最後の文字をハイフンにすることもできません。
  5. [テンプレートから] を選択します。
  6. 仮想マシンを作成してすぐにパワーオンする場合は、[パワーオン] チェックボックスを選択します。
  7. 使用可能なテンプレートのリストから仮想マシン テンプレートを選択します。

    変更不可能な vGPU ポリシーがタグ付けされたテンプレートを選択すると、手順 9 では、変更できない vGPU ポリシーが事前選択されている [vGPU が有効] 設定のみが VMware Cloud Director で表示されます。

    テンプレートはフィルタリングできます。たとえば、vGPU ポリシーがタグ付けされたテンプレートのみを表示するようにフィルタリングできます。

  8. (オプション) ストレージ ポリシーを選択します。
    リモート データストアをストレージ ポリシーとして指定する場合は、仮想マシンを構成するすべてのオブジェクトが同じリモート データストアに配置されている必要があります。
  9. VMware Cloud Director のバージョンに応じて、汎用の仮想マシン、または vGPU が有効な仮想マシンを作成します。
    ターゲット VDC に vGPU ポリシーが追加されていない場合、汎用の仮想マシンのみが作成可能で、仮想マシンの目的を選択するオプションは表示されません。

    選択したテンプレートに変更不可能なポリシーがタグ付けされている場合、コンピューティング タイプは選択できません。

    オプション アクション
    [汎用] 仮想マシンを作成する 汎用の仮想マシンを作成します。
    1. [汎用] を選択します。

      このオプションは、組織 VDC に vGPU ポリシーが追加され、テンプレートに変更可能な vGPU ポリシーが含まれている場合に表示されます。

    2. (オプション)仮想マシン配置ポリシーと仮想マシン サイジング ポリシーを選択します。
      注: 仮想マシン配置ポリシーおよび仮想マシン サイジング ポリシーのドロップダウン メニューは、サービス プロバイダがこれらのポリシーを組織 VDC に公開している場合にのみ表示されます。組織 VDC にあるサイジング ポリシーが 1 つのみの場合、そのポリシーは事前選択済みとして表示され、変更できません。
    3. (オプション)仮想 CPU の数、ソケットあたりのコア数、メモリ設定を手動で確認します。
      注: 仮想マシンのサイズを定義する仮想マシン サイジング ポリシーを選択すると、このオプションは表示されません。
    4. (オプション)プライマリ NIC を選択します。
    5. 仮想マシン テンプレートに変更可能なカスタム プロパティがある場合は、そのプロパティを編集できます。
    6. エンド ユーザー使用許諾契約書がある場合は、内容を確認し、承諾します。
    [vGPU が有効] 仮想マシンを作成する vGPU リソースを使用する仮想マシンを作成します。
    1. [vGPU が有効] を選択します。

      このオプションは、組織 VDC に vGPU ポリシーが追加されていて、テンプレートに変更可能な vGPU ポリシーまたは配置ポリシーがタグ付けされている場合に表示されます。

    2. vGPU ポリシーを選択します。
    3. vGPU ポリシーでサイジング ポリシーが定義されていない場合は、サイジング ポリシーを選択します。
    4. (オプション)プライマリ NIC を選択します。
    5. 仮想マシン テンプレートに変更可能なカスタム プロパティがある場合は、そのプロパティを編集できます。
    6. エンド ユーザー使用許諾契約書がある場合は、内容を確認し、承諾します。
  10. [OK] をクリックして仮想マシンの設定を保存し、作成プロセスを開始します。
    カタログで仮想マシンのカードを確認できます。仮想マシンが作成されるまで、状態はビジーと表示されます。