vCloud Director インストーラは、ターゲット サーバがアップグレードの前提条件をすべて満たしていることを確認し、サーバの vCloud Director ソフトウェアをアップグレードします。

vCloud Director ソフトウェアは、vmware-vcloud-director-distribution-v.v.v-nnnnnn.bin という形式の名前を持つデジタル署名された Linux 実行可能ファイルとして配布されます。ここで、v.v.v は、製品バージョン、nnnnnn はビルド番号を表します。例えば、vmware-vcloud-director-distribution-8.10.0-3698331.bin というファイル名になります。この実行可能ファイルを実行すると、vCloud Director がインストールまたはアップグレードされます。

重要:

サーバ グループの最初のメンバーをアップグレードしたら、アップグレードしたサーバ上で vCloud Director サービスを再起動する前に、そのグループの vCloud Director データベースをアップグレードするツールを実行する必要があります。データベースがアップグレードされたら、サーバ グループの他のメンバーをアップグレードおよび再起動します。

前提条件

  • ターゲット サーバのスーパーユーザーの認証情報があることを確認します。
  • インストーラにインストール ファイルのデジタル署名を検証させるには、ターゲット サーバに VMware パブリック キーをダウンロードし、インストールします。インストール ファイルのデジタル署名をすでに検証している場合、インストール中にそれを再び検証する必要はありません。VMware パブリック キーのダウンロードとインストール を参照してください。
  • セル管理ツールを使用して、サーバのセル上の vCloud Director サービスを静止し、シャットダウンします。
  • アップグレード先の vCloud Director ソフトウェアのバージョンを使用するための有効なライセンス キーがあることを確認します。

手順

  1. ターゲット サーバにルートとしてログインします。
  2. インストール ファイルをターゲット サーバにダウンロードします。
    CD またはその他のメディアでソフトウェアを購入した場合、インストール ファイルをすべてのターゲット サーバからアクセスできる場所にコピーします。
  3. ダウンロード ページに投稿されているものとダウンロードのチェックサムが一致することを確認します。
    MD5 と SHA1 チェックサムの値が、ダウンロード ページに投稿されます。適切なツールを使用して、ダウンロードされたインストール ファイルのチェックサムがダウンロード ページのものと一致することを確認します。次の形式の Linux コマンドは installation-file のチェックサムを表示します。
    [root@cell1 /tmp]#md5sum installation-filechecksum-valueinstallation-file
    このコマンドで生成される checksum-value と、ダウンロードページからコピーした MD5 チェックサムを比較します。
  4. インストール ファイルが実行可能であることを確認します。
    インストール ファイルには実行権限が必要です。この権限を確実にインストール ファイルに設定するには、コンソール、シェル、またはターミナル ウィンドウを開き、次の Linux コマンドを実行します。 installation-file は、 vCloud Director インストール ファイルへのフル パス名です。
    [root@cell1 /tmp]#chmod u+x installation-file
  5. セル管理ツールを使用して、セルを静止し、サーバ上の vCloud Director サービスをシャットダウンします。
  6. コンソール、シェル、またはターミナル ウィンドウで、インストール ファイルを実行します。
    インストール ファイルを実行するには、フル パス名( ./installation-file など)を入力します。ファイルには、インストール スクリプトと組み込みの RPM パッケージが含まれます。
    注: パス名に埋め込まれたスペース文字を含むディレクトリからインストール ファイルを実行することはできません。
    インストーラは、このサーバにインストールされている vCloud Director のバージョンが、インストール ファイル内のバージョン以降のものであることを検出すると、エラー メッセージを表示して終了します。バージョンが適切な場合、このサーバのアップグレード処理を進めるかどうかを確認するメッセージが表示されます。
    Checking architecture...done
    Checking for a supported Linux distribution...done
    Checking for necessary RPM prerequisites...done
    Checking free disk space...done
    An older version of VMware vCloud Director has been detected
    
  7. アップグレード プロンプトに応答します。
    オプション 操作
    アップグレードを続行します。 y と入力します。
    現在のインストール環境を変更せずに終了してシェルに戻ります。 n と入力します。
    サーバをアップグレードすることを確認すると、インストーラはホストがすべての要件を満たすことを確認し、 vCloud Director RPM パッケージを展開し、サーバ上の vCloud Director サービスが停止してから、インストールされている vCloud Director ソフトウェアをアップグレードします。
    Do you wish to proceed with the upgrade? (y/n)? y 
    Extracting vmware-vcloud-director ......done
    Upgrading VMware vCloud Director...
    Installing the VMware vCloud Director 
    Preparing...                ##################################################
    vmware-vcloud-director      ##################################################
    Migrating settings and files from previous release...done
    Migrating in-progress file transfers to /opt/vmware/vcloud-director/data/transfer...done
    Uninstalling previous release...done
    
    ターゲット サーバに VMware パブリック キーをインストールしなかった場合、インストーラは次の警告を表示します。
    warning:installation-file.rpm: Header V3 RSA/SHA1 signature: NOKEY, key ID 66fd4949
    ターゲット サーバの既存の global.properties ファイルが変更された場合、インストーラは次の警告を表示します。
    warning: /opt/vmware/vcloud-director/etc/global.properties created as /opt/vmware/vcloud-director/etc/global.properties.rpmnew
    ほとんどのアップグレードではこの種類の変更が必要なため、この警告が表示されます。既存の global.properties ファイルを変更した場合は、 global.properties.rpmnew から変更内容を取得できます。
  8. (オプション) ログ記録プロパティを更新します。
    アップグレードした後に、新しいログ記録プロパティがファイル /opt/vmware/vcloud-director/etc/log4j.properties.rpmnew に書き込まれます。
    オプション 操作
    既存のログ記録プロパティを変更しなかった場合 このファイルを /opt/vmware/vcloud-director/etc/log4j.properties にコピーします。
    ログ記録プロパティを変更した場合 /opt/vmware/vcloud-director/etc/log4j.properties.rpmnew ファイルを既存の /opt/vmware/vcloud-director/etc/log4j.properties にマージします。これらのファイルをマージすると、変更が保存されます。

結果

vCloud Director ソフトウェアのアップグレードが完了した後、インストーラから古い構成ファイルが保存されている場所を示すメッセージと、データベース アップグレード ツールを実行するように促すメッセージが表示されます。

次のタスク

  • このサーバで使用する vCloud Director データベースをまだアップグレードしていない場合は、アップグレードします。
  • このサーバ グループで使用する vCloud Director データベースをすでにアップグレードした場合、アップグレードされたサーバを再起動できます。vCloud Director サービスの開始と停止 を参照してください。