組織的なアップグレードの実行、新しいバージョンへの vCloud Director の手動アップグレード、または vCloud Director アプライアンス環境へのパッチ適用を行うことができます。

既存の vCloud Director サーバ グループが Linux の vCloud Director インストール環境から構成される場合は、Linux 用の vCloud Director インストーラを使用して環境をアップグレードできます。別の方法として、環境を vCloud Director 9.7 アプライアンスに移行することもできます。vCloud Director アプライアンスへの移行を参照してください。

既存の vCloud Director サーバ グループが vCloud Director 9.5 アプライアンス環境で構成されている場合は、環境を vCloud Director 9.7 アプライアンスにのみ移行できます。Linux 用の vCloud Director インストーラを使用した既存の環境のアップグレードは、移行ワークフローの一環としてのみ可能になります。vCloud Director アプライアンスへの移行を参照してください。

vCloud Director インストールの組織的なアップグレードの実行またはvCloud Director インストールの手動アップグレードを実行できます。組織的なアップグレードでは、サーバ グループ内のすべてのセルとデータベースをアップグレードする 1 つのコマンドを実行します。手動のアップグレードでは、各セルとデータベースを順番にアップグレードします。

vCloud Director 9.5 以降:
  • Oracle データベースはサポートされません。既存の vCloud Director インストールで Oracle データベースが使用されている場合は、Oracle データベースを使用する vCloud Director インストールをアップグレードするためのワークフローを参照してください。
  • ESXi ホストの有効/無効を切り替えることはできません。アップグレードを開始する前に、ESXi のすべてのホストを有効にする必要があります。ESXi ホストをメンテナンス モードにするには、vSphere Web Client を使用します。
  • vCloud Director は、Java および強化された LDAP サポートを使用します。LDAP ログインの失敗を回避するために LDAPS サーバを使用している場合は、適切に構築された証明書があることを確認する必要があります。詳細については、https://www.java.comの「Java 8 Release Changes」を参照してください。
vCloud Director をアップグレードする場合は、新しいバージョンと、既存インストールの以下のコンポーネントとの間に互換性が必要です。

アップグレード パスや、vCloud Director と他の VMware 製品およびサード パーティ製データベースとの互換性については、http://partnerweb.vmware.com/comp_guide/sim/interop_matrix.phpにある VMware 製品の相互運用性マトリックスを参照してください。vCloud Director アップグレードの一環として vSphere または NSX コンポーネントをアップグレードする予定がある場合は、vCloud Director をアップグレードまたは移行した後に行う作業 にアップグレードする必要があります。

1 台以上の vCloud Director サーバをアップグレードしてから、vCloud Director データベースをアップグレードできます。データベースには、サーバーで実行されているすべての vCloud Director タスクの状態を含む、サーバーのランタイム状態に関する情報が保存されます。アップグレード後に無効なタスク情報がデータベース内に残らないようにするため、アップグレードを開始する前に、どのサーバにもアクティブなタスクがないことを確認する必要があります。

アップグレードでは、vCloud Director データベースに格納されない次のアーティファクトが保持されます。

  • ローカルおよびグローバルのプロパティ ファイルは新しいインストール環境にコピーされます。
  • ゲスト カスタマイズに使用する Microsoft Sysprep ファイルは、新しいインストール環境にコピーされます。

アップグレードを行うには、サーバ グループとデータベース内のすべてのサーバをアップグレードするのに必要な vCloud Director のダウンタイムを確保する必要があります。ロード バランサーを使用している場合は、システムがアップグレードのためオフラインになっています (The system is offline for upgrade) のようなメッセージを返すように設定できます。

Oracle データベースを使用する vCloud Director インストールをアップグレードするためのワークフロー

Oracle データベースが使用されている vCloud Director インストールをアップグレードする場合は、事前にデータベースを vCloud Director バージョン 9.1 から PostgreSQL にアップグレードしておく必要があります。

  1. 現在の vCloud Director バージョンが 9.1 より以前のものである場合は、バージョン 9.1 にアップグレードします。

    vCloud Director を バージョン 9.1 にアップグレードする方法については、『 vCloud Director インストール、構成、およびアップグレード ガイド 9.1』を参照してください。

  2. vCloud Director インストールのバージョンが 9.1 の場合は、Oracle データベースを PostreSQL データベースに移行します。

    PostgreSQL データベースに移行する方法については、『 vCloud Director 管理者ガイド』ドキュメントでセル管理ツールのリファレンスを参照してください。

  3. vCloud Director インストールをバージョン 9.1 からアップグレードします。vCloud Director インストールの組織的なアップグレードの実行またはvCloud Director インストールの手動アップグレードを実行できます。

vCloud Director アプライアンス環境へのパッチの適用

vCloud Director アプライアンスにパッチを適用し、機能やセキュリティを向上させることができます。『vCloud Director アプライアンス環境へのパッチの適用』を参照してください。すべての vCloud Director アプライアンスにパッチを適用し、データベースのアップグレードが完了したら、サーバ グループ全体で vCloud Director サービスを再起動して再びオンラインに戻す必要があります。