vRealize Automation は、Microsoft SQL Server on Windows Server をデータベース管理システム (DBMS) として使用して vRealize Automation IaaS コンポーネントのデータを格納します。このガイドでは、実際の環境で使用されている SQL Server の特定の構成については説明しません。vRealize Automation の展開で高い信頼性が得られるように概要レベルのガイダンスが提供されています。
vRealize Automation でサポートされている Microsoft SQL Sever のバージョンについては、『vRealize Automation サポート マトリックス』 (PDF) を確認してください。
vRealize Automation IaaS データベースの最適なパフォーマンスを得るには、Microsoft SQL Server 用の Microsoft Windows Server 仮想マシンを、8 vCPU 以上および 16 GB vRAM 以上を使用して構成します。
Microsoft SQL Server バイナリは、オペレーティング システム VMDK にインストールする必要があります。Microsoft SQL Server では、バイナリのインストールに別のドライブが選択されていても、オペレーティング システム ドライブにコンポーネントをインストールします。Microsoft SQL Server のインストール ファイルをデータおよびトランザクション ログから分離することで、バックアップ、管理、およびトラブルシューティングの柔軟性も向上します。
Microsoft SQL Server のデータ ファイル(システムとユーザー)、トランザクション ログ、およびバックアップ ファイルは個別の VMDK に配置します。例:
- オペレーティング システム
- SQL ユーザー データベースのデータ ファイル
- SQL ユーザー データベースのログ ファイル
- SQL TempDB
- SQL バックアップ ファイル
VMware Paravirtualized SCSI (PVSCSI) コントローラをデータおよびログの VMDK の仮想 SCSI コントローラとして使用します。PVSCSI コントローラは、vSphere 上の I/O インテンシブなアプリケーションに最適な SCSI コントローラであり、より高い I/O レートを実現するだけでなく、LSI Logic SAS と比較した場合の CPU 消費も削減できます。さらに、PVSCSI アダプタによってキュー深度が高くなり、仮想ワークロードの I/O 帯域幅が増加します。
複数の PVSCSI アダプタを使用します。VMware は仮想マシンあたり最大 4 個のアダプタをサポートしており、必要に応じてこの制限の範囲のアダプタを使用することができます。オペレーティング システム、データ、およびトランザクション ログを個別の vSCSI アダプタに配置することで、複数のターゲット デバイスに負荷を分散し、オペレーティング システム レベルでより多くのキューを使用できるようになり、I/O が最適化されます。コントローラ間でディスクを分散することを検討します。
詳細については、『Microsoft SQL Server on VMware vSphere の設計のベスト プラクティス ガイド』を参照してください。