Cloud Foundation 内のネットワーク トラフィック タイプは、VLAN を使用して相互に分離されます。SDDC を展開する前に、必要なトラフィック タイプごとに VLAN ID と IP アドレス サブネットを割り当てる必要があります。

ネットワーク デバイス経由でトラフィックを渡すためには、ネットワーク内で VLAN ID と IP アドレス サブネットを構成する必要があります。Cloud Foundation の展開を開始する前に、割り当てられているネットワーク情報が構成されていて、既存のサービスと競合していないことを確認してください。

導入に必要なサブネットの数とサイズは、作成するワークロード ドメインの数、設定するクラスタの数、およびインストールするオプション コンポーネントによって異なります。

次の表に、展開例の VLAN と IP アドレス サブネットの基本的な割り当てを示します。このサンプルを利用して、ご使用の環境に合わせて実際の VLAN と IP アドレス サブネットを設定してください。

表 1. VLAN と IP アドレス サブネットのサンプル構成
ワークロード ドメイン クラスタ VLAN 機能 VLAN ID サブネット ゲートウェイ
管理 cluster-01 管理 1611 172.16.11.0/24 172.16.11.253
vSphere vMotion 1612 172.16.12.0/24 172.16.12.253
vSAN 1613 172.16.13.0/24 172.16.13.253
VXLAN (NSX VTEP) 1614 172.16.14.0/24 172.16.14.253
vRealize Suite（オプション） 1616 172.16.16.0/24 172.16.16.253
アップリンク 1 2711 172.27.11.0/24 172.27.11.253
アップリンク 2 2712 172.27.12.0/24 172.27.12.253
VI ワークロード #1 (NSX for vSphere) cluster-01 管理 (ESXi) 1711 173.17.11.0/24 173.17.11.253
vSphere vMotion 1712 173.17.12.0/24 173.17.12.253
vSAN 1713 173.17.13.0/24 173.17.13.253
VXLAN (NSX VTEP) 1714 173.17.14.0/24 173.17.14.253
アップリンク 1 1716 173.17.15.0/24 173.17.15.253
アップリンク 2 1717 173.17.16.0/24 173.17.16.253
cluster-02 管理 (ESXi) 1811 174.18.11.0/24 174.18.11.253
vSphere vMotion 1812 174.18.12.0/24 174.18.12.253
vSAN 1813 174.18.13.0/24 174.18.13.253
VXLAN (NSX VTEP) 1814 174.18.14.0/24 174.18.14.253
アップリンク 1 1816 174.18.15.0/24 174.18.15.253
アップリンク 2 1817 174.18.16.0/24 174.18.16.253
VI ワークロード #2 （NSX-T と共有 NSX-T Edge クラスタ） cluster-01 管理 (ESXi) 1911 175.19.11.0/24 175.19.11.253
vSphere vMotion 1912 175.19.12.0/24 175.19.12.253
vSAN 1913 175.19.13.0/24 175.19.13.253
ホスト TEP 1914 175.19.14.0/24 175.19.14.253
NSX-T Edge TEP 1915 175.19.15.0/24 175.19.15.253
NSX-T Edge アップリンク 1 1916 175.19.16.0/24 175.19.16.253
NSX-T Edge アップリンク 2 1917 175.19.17.0/24 175.19.17.253
注: :

Cloud Foundation は、専用の VLAN でバッキングされた vSphere 分散ポート グループに vRealize Suite 製品を展開します。IP アドレス サブネットは Cloud Foundation 管理ネットワークにルーティング可能である必要があり、ネットワーク間にファイアウォールがある場合は、そのファイアウォールを無効にするか、または Cloud Foundationのドキュメントに従って設定する必要があります。

最初の NSX-T VI ワークロード ドメインでは、他の NSX-T VI ワークロード ドメイン間で共有される NSX-T Edge クラスタ用の追加の VLAN が必要です。以降の NSX-T ワークロード ドメインでは、それらの VLAN は必要ありません。