システム障害が発生した場合のダウンタイムとデータ損失を防ぐため、管理仮想マシンを定期的にバックアップすることが重要です。仮想マシンに障害が発生した場合は、最新のバックアップにリストアできます。

イメージベースまたはファイルベースのソリューションを使用して SDDC Manager をバックアップおよびリストアできます。ファイルベースのバックアップは、API を使用したバックアップ設定に慣れていて、コンポーザブル サーバを使用していないお客様にお勧めします。

SDDC Manager 仮想マシンのファイルベースのバックアップでは、仮想マシンの状態は、製品が実行されているドメイン以外のドメインに格納されているファイルにエクスポートされます。SDDC Manager 仮想マシンのバックアップ スケジュールを設定して、タスクベース(状態の変化に基づく)バックアップを有効にできます。タスクベースのバックアップを有効にすると、各 SDDC Manager タスク(ワークロード ドメインやホストの操作、パスワードのローテーションなど)の後にバックアップがトリガされます。

また、会社の保持ポリシーに準拠するようにバックアップ保持ポリシーを定義することもできます。詳細については、『VMware Cloud Foundation API リファレンス ガイド』を参照してください。

デフォルトでは、NSX Manager のファイルベースのバックアップは SDDC Manager に組み込まれている SFTP サーバに作成されます。以下の理由により、外部 SFTP サーバをバックアップ先として構成することをお勧めします。

  • SDDC Manager のファイルベースのバックアップをリストアするために、前提条件として外部 SFTP サーバが必要です。
  • 外部 SFTP サーバを使用すると、SDDC Manager のバックアップから NSX のバックアップを分離できるため、障害からの保護を強化できます。

このセクションでは、SDDC Manager のバックアップとリストアの手順、および NSX バックアップの組み込みの自動化の構成について説明します。フルスタック SDDC のバックアップとリストアの詳細については、『VMware Validated Design Backup and Restore』を参照してください。