セキュリティ対策として、システム内のすべてのラックの論理アカウントと物理アカウントのパスワードをローテーションすることができます。パスワード ローテーションのプロセスでは、選択したアカウントに対してランダム化されたパスワードが生成されます。SDDC Manager によって管理されるアカウントのパスワードを手動でローテーションしたり、自動ローテーションを設定したりすることができます。デフォルトでは、vCenter Server では自動ローテーションが有効になっています。

次のアカウントのパスワードをローテーションできます。

  • VxRail Manager
  • ESXi
    注: 自動ローテーションは、ESXi ではサポートされません。
  • vCenter Server

    デフォルトでは、vCenter Server の root パスワードは 90 日後に有効期限が切れます。

  • vSphere Single Sign-On (PSC)
  • NSX Edge ノード
  • NSX Manager
  • vRealize Suite Lifecycle Manager
  • vRealize Log Insight
  • vRealize Operations
  • vRealize Automation
  • Workspace ONE Access
  • SDDC Manager バックアップ ユーザー
ローテーションされたパスワードのデフォルトのパスワード ポリシーは次のとおりです。
  • 長さ 20 文字
  • 少なくとも 1 つの大文字、1 つの数字、さらに ! @ # $ ^ * の特殊文字の 1 つ
  • 同じ文字が連続して 2 文字以下

vSphere Client を使用して vCenter Server パスワードの長さを変更したり、VMware Host Client を使用して ESXi パスワードの長さを変更した場合、SDDC Manager からこれらのコンポーネントのパスワードをローテーションすると、指定したパスワードの長さに準拠するパスワードが生成されます。

SDDC Manager の root ユーザー、スーパー ユーザー、および API のパスワードを更新する場合は、SDDC Manager のパスワードの更新を参照してください。

前提条件

  • SDDC Manager 内に現在失敗しているワークフローがないことを確認します。失敗したワークフローを確認するには、ナビゲーション ペインで [ダッシュボード] をクリックし、画面の下部にある [タスク] ペインを展開します。
  • パスワード ローテーションのプロセスが実行されている短い時間の間に、アクティブなワークフローが実行されていないこと、または実行がスケジュール設定されていないことを確認します。パスワードのローテーションは、実行中のワークフローがないことが予想される時間に行うようにスケジュール設定することをお勧めします。
  • このタスクを実行できるのは、管理者ロールを持つユーザーのみです。

手順

  1. ナビゲーション ペインで、[管理] > [セキュリティ] > [パスワード管理] の順にクリックします。

    [パスワード管理] 画面には、SDDC Manager で管理できる認証情報のテーブルが表示されます。アカウントごとに、ユーザー名、所属するコンポーネントの FQDN、ワークロード ドメイン、最終変更日、ローテーション スケジュール、および次のローテーション日(該当する場合)が一覧表示されます。

    表の見出しの横にあるフィルタ アイコンをクリックして、結果を文字列値でフィルタすることができます。たとえば、[ユーザー名] の横にあるこのアイコンをクリックして、admin と入力すると、そのユーザー名の値を持つドメインのみが表示されます。

  2. [コンポーネント] ドロップダウン メニューから、パスワードをローテーションするアカウントを選択します。たとえば、[ESXi] を選択します。
  3. 1 つ以上のアカウントを選択し、次のいずれかの操作をクリックします。
    • [今すぐローテーション]
    • [ローテーションのスケジュール設定]
      パスワードのローテーション間隔(30 日、60 日、または 90 日)を設定できます。スケジュールを無効にすることもできます。
      注: 自動ローテーション スケジュールは、スケジュール設定された日付の午前 0 時に実行するように構成されます。技術的な問題が原因で自動ローテーションを開始できなかった場合は、次の日の開始まで 1 時間ごとに自動再試行するプロビジョニングがあります。技術的な問題が原因でスケジュール設定されたローテーションが失敗した場合、ユーザー インターフェイスにタスクの失敗ステータスを示すグローバル通知が表示されます。スケジュール設定されたローテーションのステータスは、[タスク] パネルで確認することもできます。
    操作の進行状況を示すメッセージが画面の上部に表示されます。[タスク] パネルには、パスワードのローテーション操作の詳細なステータスも表示されます。サブタスクを表示するには、タスク名をクリックします。タスクが実行されると、そのステータスが更新されます。タスクが失敗した場合は、 [再試行] をクリックします。

結果

すべてのサブタスクが正常に完了すると、パスワードのローテーションは終了します。