ライフサイクル管理 は VMware デポをポーリングしてアップデート バンドルにアクセスします。VMware Cloud Foundation システムがインターネットに接続していない場合は、バンドル転送ユーティリティを使用して、ローカル コンピュータのデポからバンドルを手動でダウンロードし、SDDC Manager アプライアンス にアップロードできます。

VMware Cloud Foundation 4.2 リリース以降では、マニフェスト ファイルをダウンロードして SDDC Manager アプライアンス にアップロードする必要もあります。マニフェストには、リリースのコンポーネント情報に記載された VMware 製品バージョンに関する情報が含まれており、アップグレード パスを決定するために使用されます。マニフェスト ファイルを定期的にダウンロードし、 SDDC Manager アプライアンス にアップロードして、利用可能な最新のバンドルを確認することをお勧めします。

前提条件

  • バンドルをダウンロードするためのインターネットに接続可能な Windows または Linux コンピュータ。
  • コンピュータに Java 8 以降がインストールされている必要があります。
  • バンドルをアップロードするための SDDC Manager アプライアンス にアクセス可能な Windows または Linux コンピュータ。
  • Windows コンピュータからマニフェスト ファイルをアップロードするには、OpenSSL がインストールおよび設定されている必要があります。

手順

  1. インターネットに接続しているコンピュータ上で、バンドル転送ユーティリティをダウンロードします。
    1. MyVMware にログインし、[VMware Cloud Foundation のダウンロード] 画面に移動します。
    2. [バージョンの選択] フィールドで、アップグレード後のバージョンを選択します。
    3. [ドライバとツール] をクリックします。
    4. VMware Cloud Foundation ツールを展開し、[ダウンロードに移動] をクリックします。
    5. バンドル転送ユーティリティとスキップ レベル アップグレード ツールの [今すぐダウンロード] をクリックします。
  2. lcm-tools-prod.tar.gz を解凍します。
  3. lcm-tools-prod/bin/ に移動し、すべてのフォルダに対する実行権限があることを確認します。
  4. ユーティリティのバージョンがターゲット リリースと一致することを確認します。次のコマンドを実行して、ユーティリティのバージョンを表示します。
    ./lcm-bundle-transfer-util -v
  5. 同じディレクトリで、マニフェスト ファイルをダウンロードします。これは、リリースのコンポーネント情報に記載された VMware 製品バージョンに関する情報を含む構造化メタデータ ファイルです。
    ./lcm-bundle-transfer-util --download --manifestDownload --depotUser ユーザー名
    プロンプトが表示されたら、My VMware のパスワードを入力します。
  6. マニフェスト ファイルと lcm-tools-prod ディレクトリを、SDDC Manager アプライアンス にアクセスできるコンピュータにコピーします。
  7. マニフェスト ファイルを SDDC Manager アプライアンス にアップロードします。 
    ./lcm-bundle-transfer-util --update --sourceManifestDirectory Manifest-Downloaded-Directory --sddcMgrFqdn FQDN --sddcMgrUser Username
    --sddcMgrUser パラメータには、vSphere SSO 認証情報を使用します。
  8. SSH を使用して SDDC Manager アプライアンス に接続し、/opt/vmware/vcf/lcm/lcm-tools/bin ディレクトリに移動して、マーカー ファイルを生成します。 
    ./lcm-bundle-transfer-util --generateMarker
    マーカー ファイル ( markerFile) は、SDDC Manager で実行している現在のソフトウェア バージョンに関する情報を含む JSON ファイルです。また、このファイルが生成される前にダウンロードされたバンドルのバンドル ID も含まれています。 markerFile.md5 ファイルには、 markerFile のチェックサムが含まれています。出力には、マーカー ファイルが生成されるディレクトリが含まれています。マーカー ファイルは、 VMware Cloud Foundation のアップグレードに必要なバンドルを特定するために使用されます。
  9. markerFile および markerFile.md5 をインターネットにアクセスできるコンピュータにコピーします。
  10. インターネットにアクセスできるコンピュータで、次のコマンドを実行します。 
    ./lcm-bundle-transfer-util --download --outputDirectory absolute-path-output-dir --depotUser depotUser --markerFile absolute-path-markerFile --markerMd5File absolute-path-markerFile.md5
    説明：
    absolute-path-output-dir バンドル ファイルをダウンロードするディレクトリへのパス。このディレクトリ フォルダには 777 権限が必要です。

    ダウンロード先のディレクトリを指定しない場合、バンドルは 777 権限を持つデフォルトのディレクトリにダウンロードされます。

    depotUser VMware デポのユーザー名 (My VMware)。デポのユーザー パスワードを入力するように求められます。パスワードに特殊文字が含まれている場合は、単一引用符でパスワードを指定します。
    markerFile 前に生成したマーカー ファイルの絶対パス。

    マーカー ファイルのパスを指定しない場合は、デポのすべてのアップデート バンドルがダウンロードされます。

    markerMd5File マーカー MD5 チェックサム ファイルの絶対パス。

    このユーティリティは、マーカー ファイルのソフトウェア バージョンと、デポで使用可能なバンドルに基づいて、出力先のディレクトリに差分ファイル (deltaFileDownloaded) を生成します。差分ファイルで特定されたバンドルがダウンロードされます。各バンドルのダウンロードの進行状況が表示されます。

  11. バンドルのダウンロードが完了したら、SDDC Manager アプライアンス にアクセスできるコンピュータに出力ディレクトリをコピーしてから、ディレクトリを SDDC Manager アプライアンス にコピーします。
    例： 
    scp -pr /root/vcf41ToVcf2Bundles vcf@SDDC_MANAGER_IP:/nfs/vmware/vcf/nfs-mount/

    上記の例の scp コマンドは、/nfs/vmware/vcf/nfs-mount/ ディレクトリに vcf41ToVcf2Bundles という名前のディレクトリを作成します。

  12. SDDC Manager アプライアンスで、バンドルをアップロードしたディレクトリの所有権と権限を変更します。 
    chmod -R 0777 /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/vcf41ToVcf2Bundles
  13. SDDC Manager アプライアンス で、バンドル ファイルを内部 LCM リポジトリにアップロードします。アップグレード バンドルとインストール バンドルをアップロードする必要があります。 
    cd /opt/vmware/vcf/lcm/lcm-tools/bin
./lcm-bundle-transfer-util --upload --bundleDirectory absolute-path-bundle-dir

    ここで、absolute-path-bundle-dir はバンドル ファイルがアップロードされたディレクトリで、上記の手順の /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/vcf41ToVcf2Bundles になります。

    ユーティリティはバンドルをアップロードし、各バンドルのアップロード ステータスを表示します。アップグレードを続行する前に、すべてのバンドルがアップロードされるまで待機します。