Virtual Volumes (vVol) は、SAN/NAS アレイを仮想化する統合および管理フレームワークです。vVol は vSAN と共通のストレージ運用モデルを共有し、ストレージ ポリシー ベース管理 (SPBM) を使用します。記述ポリシーは仮想マシンまたは VMDK レベルで割り当てられ、数分以内に適用または変更されます。vVol は、VMware Cloud Foundation 内の VI ワークロード ドメインおよびクラスタのストレージ タイプです。
vVol でのストレージ管理の単位は、個々の仮想マシン ディスク (VMDK) になります。仮想ディスクのコンテンツ、レイアウト、およびその管理は、ストレージのハードウェアによって制御されます。
vVol は、少数のプロトコル エンドポイント (PE) を介して ESXi ホストにエクスポートされます。ストレージ システムは、物理ストレージ ファブリック上で検出可能なプロトコル エンドポイントを提供します。プロトコル エンドポイントは物理ストレージ ファブリックの一部であり、オンデマンドで仮想マシンからそれぞれの vVol へのデータ パスを確立します。ESXi ホストは、プロトコル エンドポイントを使用して、ストレージ システム上の Virtual Volumes に接続します。プロトコル エンドポイントは、選択したストレージ プロトコルに関係なく、SAN(FC、iSCSI)と NAS (NFS) の両方のストレージへの統一されたアクセスを提供します。
vSphere APIs for Storage Awareness (VASA) を使用すると、ストレージ システムは vVol および関連する仮想マシンとの関連付けを認識できるようになります。vSphere および基盤となるストレージ システムは、VASA を介して双方向のアウトオブバンド通信を確立し、データ サービスを実行して特定の仮想マシン操作をストレージ システムにオフロードします。たとえば、スナップショットやクローンなどの操作をオフロードできます。
vVol ストレージの詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB2113013「Understanding Virtual Volumes (vVols) in vSphere 6.7/7.0」を参照してください。
ストレージ タイプ |
統合ワークロード ドメイン |
管理ドメイン |
VI ワークロード ドメイン |
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プリンシパル |
いいえ |
いいえ |
はい |
補助 |
はい |
はい |
はい |
vVol ストレージの前提条件
vVol をプリンシパルまたは補助ストレージとして使用する前に、『vSphere ストレージ』ガイドの「VMware vSphere Virtual Volumes (vVol) の操作」セクションを参照してください。
- vVol のストレージ システムの準備
- 使用するストレージ システムまたはストレージ アレイは、vVol をサポートし、vSphere APIs for Storage Awareness (VASA) を介して vSphere コンポーネントと統合する必要があります。ストレージ アレイは、シン プロビジョニングおよびスナップショットの作成をサポートする必要があります。
- vVol のストレージ プロバイダを展開する必要があります。
- 次のコンポーネントが、ストレージ側で構成されている必要があります。
- プロトコル エンドポイント。
- ストレージ コンテナ。
- ストレージ プロファイル。
- レプリケーションで vVol を使用する場合は、レプリケーション構成。
- vVol の ESXi ホストの準備
- vVol がマーキングされた最低 3 台のホストが SDDC Manager インベントリにある必要があります。ホストのコミッショニングを参照してください。
- エンドツーエンドの vVol サポートでは、HBA ドライバが vVol ベースのデバイスをサポートする必要があります。『VMware 互換性ガイド』の「I/O デバイス」セクションで、vVol を有効にするセカンダリ LUNID のサポートを確認します。
- 必ず、使用するストレージのタイプ(ファイバ チャネル、iSCSI、または NFS)に応じた適切なセットアップのガイドラインに従ってください。必要な場合は、ESXi ホストにストレージ アダプタをインストールして構成します。
- ファイバ チャネルを使用する場合は、すべての ESXi ホストがファイバ チャネル アレイにアクセスできる必要があります。ストレージ管理者と協力して、ファイバ チャネル スイッチのゾーニングが適切に構成され、ESXi ホストがストレージ アレイに登録されていることを確認します。
- iSCSI を使用する場合は、ESXi ホストでソフトウェア iSCSI アダプタを有効化します。動的検出を構成し、vVol ストレージ システムの IP アドレスを入力します。
- NFS を使用する場合は、すべての ESXi ホストが、IP アドレス プールに割り当てられている NFS ネットワークから NFS サーバにアクセスできる必要があります。
- クラスタに使用される vMotion ネットワークの詳細を含むネットワーク プール。ネットワーク プール管理を参照してください。
- VASA プロバイダを追加します。
vVol ストレージの手順
- vVol を新しい VI ワークロード ドメインのプリンシパル ストレージとして使用するには、SDDC Manager ユーザー インターフェイスを使用した VI ワークロード ドメインの展開を参照してください。
- vVol を新しいクラスタのプリンシパル ストレージとして使用するには、SDDC Manager ユーザー インターフェイスを使用したワークロード ドメインへの vSphere クラスタの追加を参照してください。
- vVol を補助ストレージとして使用するには、『vSphere ストレージ』ガイドの「vVol の構成」手順に従ってください。