ワークロード ドメイン内の vSAN クラスタは、リージョン内の 2 つのアベイラビリティ ゾーンにまたがってストレッチできます。いずれかのアベイラビリティ ゾーンが停止した場合に確実にフェイルオーバーするには、両方のアベイラビリティ ゾーンに同数のホストが配置されている必要があります。
VI ワークロード ドメイン クラスタをストレッチするには、まずデフォルトの管理 vSphere クラスタをストレッチする必要があります。これにより、プライマリ アベイラビリティ ゾーンのストレッチ クラスタが停止しても、引き続き
NSX-T Data Center 制御プレーンと管理仮想マシン(vCenter Server、
NSX-T Data Center 管理クラスタ、および SDDC Manager)にアクセスできます。
注: 次の条件ではクラスタをストレッチできません。
- クラスタが NSX-T Data Center ホスト オーバーレイ ネットワーク TEP に静的 IP アドレスを使用する。
- クラスタに vSAN リモート データストアがマウントされている。
- クラスタが vSphere Lifecycle Manager イメージを使用する。
- クラスタが vSAN ストレージ ポリシーを他のクラスタと共有している。
- クラスタでワークロード管理 (vSphere with Tanzu) が有効になっている。
クラスタのストレッチのユースケースは次のとおりです。
- 計画メンテナンス
ダウンタイムを発生させることなくアベイラビリティ ゾーンで計画メンテナンスを実行し、メンテナンスの完了後にアプリケーションを移行できます。
- 自動リカバリ
クラスタをストレッチすると、仮想マシンの再起動とリカバリが自動的に開始され、ほとんどの予想外の障害について復旧時間を短縮することができます。
- 災害の回避
ストレッチ クラスタを使用すると、災害が発生する前にサービスの停止を防ぐことができます。