JSON 仕様を使用して、管理ドメインまたは VI ワークロード ドメイン内のクラスタをストレッチします。

前提条件

  • vCenter Server が動作していることを確認します。
  • 管理ドメインまたは VI ワークロード ドメインの展開オプションが含まれた『プランニングおよび準備ガイド』が完成していることを確認します。
  • 環境が『プランニングおよび準備ガイド』の「前提条件チェックリスト」シートに記載されている要件を満たしていることを確認します。
  • アベイラビリティ ゾーン 2 のネットワーク プールを作成します。
  • アベイラビリティ ゾーン 2 のホストをコミッショニングします。ホストのコミッショニング を参照してください。
  • 各アベイラビリティ ゾーンのホストが同数になるように、十分な数のホストがあることを確認します。これは、1 つのアベイラビリティ ゾーンが完全に停止した場合に十分なリソースが確保されるようにするためです。
  • vSAN 監視ホストを展開および構成します。vSAN Witness(監視)ホストの展開および構成を参照してください。
  • VI ワークロード ドメイン内のクラスタをストレッチする場合は、デフォルトの管理 vSphere クラスタがストレッチされている必要があります。
注: 次の場合はクラスタをストレッチできません。
  • クラスタが NSX-T Data Center ホスト オーバーレイ ネットワーク TEP に静的 IP アドレスを使用する。
  • クラスタに vSAN リモート データストアがマウントされている。
  • クラスタが vSphere Lifecycle Manager イメージを使用する。
  • クラスタが vSAN ストレージ ポリシーを他のクラスタと共有している。
  • クラスタでワークロード管理 (vSphere with Tanzu) が有効になっている。

手順

  1. テキスト エディタで、次の内容を含む JSON 仕様を作成します。
    次の例は、1 台のホストにつき 2 つの vSphere Distributed Switch と 2 つの vmnic を持つ環境の場合です。その他のユースケースで JSON 仕様を作成する詳細については、 VMware Cloud Foundation API リファレンス ガイドを参照してください。
    注: アベイラビリティ ゾーン 2 に追加する ESXi ホストは、アベイラビリティ ゾーン 1 の既存のホストと同じ vmnic-vSphere Distributed Switch マッピングを使用する必要があります。たとえば、アベイラビリティ ゾーン 1 のホストが vmnic0 と vmnic1 を vSphere Distributed Switch 1 にマッピングし、vmnic2 と vmnic3 を vSphere Distributed Switch 2 にマッピングする場合、アベイラビリティ ゾーン 2 に追加するホストは同じ vminc を同じ vSphere Distributed Switch にマッピングする必要があります。
    注: VCF+ を使用している場合、ライセンス キーは必要ありません。
    {
     "clusterStretchSpec": {
      "hostSpecs": [{
       "id": "<ESXi host 1 ID>",
       "licenseKey": "XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX",
       "hostNetworkSpec": {
        "vmNics": [{
          "id": "vmnic0",
          "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 1>"
         },
         {
          "id": "vmnic1",
          "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 2>"
         }
        ]
       }
    
      }, {
       "id": "<ESXi host 2 ID>",
       "licenseKey": "XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX",
       "hostNetworkSpec": {
        "vmNics": [{
          "id": "vmnic0",
          "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 1>"
         },
         {
          "id": "vmnic1",
          "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 2>"
         }
        ]
       }
      }, {
       "id": "<ESXi host 3 ID>",
       "licenseKey": "XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX",
       "hostNetworkSpec": {
        "vmNics": [{
          "id": "vmnic0",
          "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 1>"
         },
         {
          "id": "vmnic1",
          "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 2>"
         }
        ]
       }
      }, {
       "id": "<ESXi host 4 ID>",
       "licenseKey": "XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX",
       "hostNetworkSpec": {
        "vmNics": [{
          "id": "vmnic0",
          "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 1>"
         },
         {
          "id": "vmnic1",
          "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 2>"
         }
        ]
       }
      }],
      "witnessSpec": {
       "vsanIp": "<IP address of vSAN witness host>",
       "fqdn": "<fqdn of vSAN witness host>",
       "vsanCidr": "<cidr of vSAN witness host>"
      },
      "witnessTrafficSharedWithVsanTraffic": false,
      "secondaryAzOverlayVlanId": <availability Zone 2 Overlay VLAN ID>,
      "isEdgeClusterConfiguredForMultiAZ": true
     }
    }
    注:

    vsanCIDRvsanIP の値は、vSAN が有効になっている監視アプライアンス用です。

  2. ナビゲーション ペインで、[デベロッパー センター] > [API Explorer] の順にクリックします。
  3. JSON 仕様の各 ESXi ホストの一意の ID を取得して置き換えます。
    1. [ホスト管理用の API] セクションを展開し、[GET /v1/hosts] を展開します。
    2. [ステータス] テキスト ボックスに、UNASSIGNED_USEABLE と入力して、[実行] をクリックします。
    3. [応答] セクションで、[PageOfHost] をクリックし、各ホストの id 要素をコピーして、JSON 仕様のそれぞれの値を置き換えます。

      ESXi ホスト

      ESXi ホスト 1

      ESXi ホスト 1 の ID

      ESXi ホスト 2

      ESXi ホスト 2 の ID

      ESXi ホスト 3

      ESXi ホスト 3 の ID

      ESXi ホスト 4

      ESXi ホスト 4 の ID
  4. JSON 仕様のライセンス キーの値を有効なキーに置き換えます。
  5. ストレッチするクラスタの一意の ID を取得します。
    1. [クラスタ管理用の API] セクションを展開し、[GET /v1/cluster] を展開します。
    2. [実行] をクリックします。
    3. [応答] セクションで、[PageOfCluster] をクリックし、ストレッチするクラスタの id 要素をコピーします。
  6. JSON 仕様ファイルを検証します。
    1. [クラスタ管理用の API] セクションを展開し、[POST /v1/clusters/{id}/validations] を展開します。
    2. [値] テキスト ボックスに、ストレッチするクラスタの一意の ID を入力します。
    3. [clusterUpdateSpec] テキスト ボックスに、次のように入力します。
      {
      "clusterUpdateSpec": 
      }
    4. JSON 仕様を貼り付けます。
      例:
      {
      "clusterUpdateSpec": {
       "clusterStretchSpec": {
        "hostSpecs": [{
         "id": "<ESXi host 1 ID>",
         "licenseKey": "XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX",
         "hostNetworkSpec": {
          "vmNics": [{
            "id": "vmnic0",
            "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 1>"
           },
           {
            "id": "vmnic1",
            "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 2>"
           }
          ]
         }
      
        }, {
         "id": "<ESXi host 2 ID>",
         "licenseKey": "XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX",
         "hostNetworkSpec": {
          "vmNics": [{
            "id": "vmnic0",
            "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 1>"
           },
           {
            "id": "vmnic1",
            "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 2>"
           }
          ]
         }
        }, {
         "id": "<ESXi host 3 ID>",
         "licenseKey": "XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX",
         "hostNetworkSpec": {
          "vmNics": [{
            "id": "vmnic0",
            "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 1>"
           },
           {
            "id": "vmnic1",
            "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 2>"
           }
          ]
         }
        }, {
         "id": "<ESXi host 4 ID>",
         "licenseKey": "XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX",
         "hostNetworkSpec": {
          "vmNics": [{
            "id": "vmnic0",
            "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 1>"
           },
           {
            "id": "vmnic1",
            "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 2>"
           }
          ]
         }
        }],
        "witnessSpec": {
         "vsanIp": "<IP address of vSAN witness host>",
         "fqdn": "<fqdn of vSAN witness host>",
         "vsanCidr": "<cidr of vSAN witness host>"
        },
        "witnessTrafficSharedWithVsanTraffic": false,
        "secondaryAzOverlayVlanId": <availability Zone 2 Overlay VLAN ID>,
        "isEdgeClusterConfiguredForMultiAZ": true
        }
       }
      }
    5. [実行] をクリックします。
    6. 確認ダイアログ ボックスで [続行] をクリックします。
    7. [応答] セクションで、[結果] セクションを展開し、応答が SUCCEEDED であることを確認します。
  7. JSON 仕様を使用してクラスタをストレッチします。
    1. [クラスタ管理用の API] セクションを展開し、[PATCH /v1/clusters/{id}] を展開します。
    2. 管理クラスタの一意の ID[値] テキスト ボックスに貼り付けます。
    3. [clusterUpdateSpec] テキスト ボックスに JSON 仕様を貼り付けます。
      例:
      {
       "clusterStretchSpec": {
        "hostSpecs": [{
         "id": "<ESXi host 1 ID>",
         "licenseKey": "XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX",
         "hostNetworkSpec": {
          "vmNics": [{
            "id": "vmnic0",
            "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 1>"
           },
           {
            "id": "vmnic1",
            "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 2>"
           }
          ]
         }
        }, {
         "id": "<ESXi host 2 ID>",
         "licenseKey": "XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX",
         "hostNetworkSpec": {
          "vmNics": [{
            "id": "vmnic0",
            "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 1>"
           },
           {
            "id": "vmnic1",
            "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 2>"
           }
          ]
         }
        }, {
         "id": "<ESXi host 3 ID>",
         "licenseKey": "XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX",
         "hostNetworkSpec": {
          "vmNics": [{
            "id": "vmnic0",
            "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 1>"
           },
           {
            "id": "vmnic1",
            "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 2>"
           }
          ]
         }
        }, {
         "id": "<ESXi host 4 ID>",
         "licenseKey": "XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX-XX0XX",
         "hostNetworkSpec": {
          "vmNics": [{
            "id": "vmnic0",
            "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 1>"
           },
           {
            "id": "vmnic1",
            "vdsName": "<vSphere Distributed Switch 2>"
           }
          ]
         }
        }],
        "witnessSpec": {
         "vsanIp": "<IP address of vSAN witness host>",
         "fqdn": "<fqdn of vSAN witness host>",
         "vsanCidr": "<cidr of vSAN witness host>"
        },
        "witnessTrafficSharedWithVsanTraffic": false,
        "secondaryAzOverlayVlanId": <availability Zone 2 Overlay VLAN ID>,
        "isEdgeClusterConfiguredForMultiAZ": true
       }
      }
    4. [実行] をクリックします。
    5. 確認ダイアログ ボックスで [続行] をクリックします。

次のタスク

アベイラビリティ ゾーン 2 の NSX-T Data Center を構成します。