VMware Cloud Foundation は、アプリケーション対応のインフラストラクチャを表すワークロード ドメインで構成されます。ワークロード ドメインは、vCenter Server インスタンスによって管理される ESXi ホストをグループ化する論理ユニットで、VMware のベスト プラクティスに従って固有の特性を持ちます。

ワークロード ドメインは、SDDC Manager によって自動的にプロビジョニングされる 1 つ以上の vSphere クラスタで構成されます。各ワークロード ドメインには、次のコンポーネントが含まれています。

  • ESXi ホスト

  • 1 つの VMware vCenter Server™ インスタンス

  • vSphere HA および vSphere DRS が有効になっている 1 つ以上の vSphere クラスタ。

  • ワークロードのシステム トラフィックと NSX セグメント用に、クラスタごとに 1 つの vSphere Distributed Switch。

  • Software-Defined Networking を構成および実装するための 1 つの NSX Manager クラスタ。

  • 論理スイッチング、論理動的ルーティング、ロード バランシングのためにワークロード ドメイン内のワークロードを接続する、ワークロード ドメインの作成後に追加された 1 つの NSX Edge クラスタ。

  • 1 つ以上の共有ストレージ割り当て。

VMware Cloud Foundation は、管理ドメインと仮想インフラストラクチャ ワークロード ドメインの 2 種類のワークロード ドメインをサポートします。

管理ドメイン

管理ドメインは、VMware Cloud Builder による初期設定プロセス中に作成され、次の VMware Cloud Foundation 管理コンポーネントを含みます。

  • 4 台以上の ESXi ホスト

  • vCenter Server のインスタンス

  • 3 ノード構成の NSX Manager クラスタ

  • SDDC Manager

  • vSAN データストア
  • それぞれが最大 64 個の vSphere までスケール アップ可能な、1 つ以上の vSphere クラスタ

仮想インフラストラクチャ ワークロード ドメイン

仮想インフラストラクチャ ワークロード ドメインを作成して、ユーザー ワークロードを実行します。各仮想インフラストラクチャ ワークロード ドメインについて、ストレージ オプション(vSAN、NFS、vVol、または VMFS on FC)を選択できます。

仮想インフラストラクチャ ワークロード ドメインは、1 つ以上の vSphere クラスタで構成することができます。各クラスタは、最小 3 台のホストから開始して、最大 64 台のホストの vSphere までスケール アップできます。SDDC Manager は、仮想インフラストラクチャ ワークロード ドメインおよび基盤となる vSphere クラスタの作成を自動化します。

ご使用の環境内の最初の仮想インフラストラクチャ ワークロード ドメインでは、SDDC Manager によって vCenter Server インスタンスおよび 3 ノードの NSX Manager クラスタが管理ドメインに展開されます。以降の仮想インフラストラクチャ ワークロード ドメインごとに、SDDC Manager によって追加の vCenter Server インスタンスが展開されます。新しい仮想インフラストラクチャ ワークロード ドメインは、既存の仮想インフラストラクチャ ワークロード ドメインと同じ NSX Manager クラスタを共有したり、新しい NSX Manager クラスタを展開したりできます。仮想インフラストラクチャ ワークロード ドメインは、管理ドメインで NSX Manager クラスタを使用することができません。