vCenter Server インスタンスに障害が発生した場合は、ファイルベースのバックアップからリストアできます。管理ドメイン vCenter Server と VI ワークロード ドメイン vCenter Server の両方が障害状態の場合は、VI ワークロード ドメイン vCenter Server をリストアする前に、管理ドメイン vCenter Server をリストアする必要があります。

新しい vCenter Server アプライアンスを展開し、ファイルベースのリストアを実行します。管理ドメイン vCenter Server をリストアする場合は、管理ドメイン vSAN クラスタ内の健全な ESXi ホストに新しいアプライアンスを展開します。VI ワークロード ドメイン vCenter Server をリストアする場合は、管理ドメイン vCenter Server に新しいアプライアンスを展開します。

前提条件

  • 障害が発生したインスタンスのバージョンの vCenter Server ISO ファイルをダウンロードします。 vCenter Server 展開の詳細の取得を参照してください。
  • VI ワークロード ドメイン vCenter Server をリカバリする場合は、管理 vCenter Server が使用可能であることを確認します。

手順

  1. SDDC にアクセスできるホスト マシンに vCenter Server ISO イメージをマウントし、ご使用のオペレーティング システム向けのユーザー インターフェイス インストーラを実行します。

    たとえば、Windows ホスト マシンの場合は、dvd-drive:\vcsa-ui-installer\win32\installer アプリケーション ファイルを開きます。

  2. [リストア] をクリックします。
  3. [リストア - ステージ 1: vCenter Server のデプロイ] ウィザードを完了します。
    1. [概要] 画面で [次へ] をクリックします。
    2. [エンドユーザー使用許諾契約書 (EULA)] 画面で、[使用許諾契約書の条項に同意します] チェック ボックスを選択して、[次へ] をクリックします。
    3. [バックアップの詳細を入力] 画面で、次の値を入力し、[次へ] をクリックします。

      設定

      vCenter Server の値

      場所または IP アドレス/ホスト名

      sftp://sftp_server_ip/backups/vCenter/sn_vc_fqdn/backup_folder/

      ユーザー名

      vSphere サービス アカウント ユーザー

      パスワード

      vsphere-service-account-password

    4. [バックアップ情報の確認] 画面でバックアップの詳細を確認し、[vCenter Server 構成] 情報を記録して、[次へ] をクリックします。

      後の手順で vCenter Server 構成情報を使用して、新しい vCenter Server アプライアンスの展開サイズを決定します。

    5. [vCenter Server のデプロイ ターゲット] 画面で、リストアの準備中に取得した情報を使用して値を入力し、[次へ] をクリックします。

      設定

      管理ドメイン vCenter Server の値

      VI ワークロード ドメイン vCenter Server の値

      ESXi ホスト名または vCenter Server 名

      最初の ESXi ホストの FQDN

      管理 vCenter Server の FQDN

      HTTPS ポート

      443

      443

      ユーザー名

      root

      [email protected]

      パスワード

      esxi_root_password

      vsphere_admin_password

    6. [証明書に関する警告] ダイアログ ボックスで、[はい] をクリックしてホスト証明書を受け入れます。
    7. [ターゲット vCenter Server 仮想マシンのセットアップ] 画面で、リストアの準備中に取得した情報を使用して値を入力し、[次へ] をクリックします。

      設定

      仮想マシン名

      vCenter Server 仮想マシン名

      root パスワードの設定

      vcenter_server_root_password

      root パスワードの確認

      vcenter_server_root_password

    8. [デプロイ サイズの選択] 画面で、手順 3.d の vCenter Server 構成情報に対応する展開サイズを選択し、[次へ] をクリックします。

      手順 3.d で記録した CPU 数を vSphere Server の構成サイズにマッピングするには、vSphere のドキュメントを参照してください。

    9. [データストアの選択] 画面で、次の値を選択し、[次へ] をクリックします。

      設定

      データストア

      データストア名

      シン ディスク モードの有効化

      選択

    10. [ネットワークの設定] 画面で、リストアの準備中に取得した情報を使用して値を入力し、[次へ] をクリックします。

      設定

      ネットワーク

      vSphere Distributed Switch の名前

      IP バージョン

      IPv4

      IP の割り当て

      固定

      FQDN

      vCenter Server の FQDN

      IP アドレス

      vCenter Server の IP アドレス

      サブネット マスクまたはプリフィックス長

      24

      デフォルト ゲートウェイ

      デフォルト ゲートウェイの IP アドレス

      DNS サーバ

      カンマ区切りの DNS サーバ IP アドレス

    11. [ステージ 1 の設定の確認] 画面でリストアの設定を確認し、[完了] をクリックします。
    12. リストア プロセスのステージ 1 が完了したら、[続行] をクリックします。
  4. [リストア - ステージ 2: vCenter Server] ウィザードを完了します。
    1. [概要] 画面で [次へ] をクリックします。
    2. [バックアップの詳細] 画面の [暗号化パスワード] テキスト ボックスに SFTP サーバの暗号化パスワードを入力し、[次へ] をクリックします。
    3. [Single Sign-On 構成] 画面で、次の値を入力し、[次へ] をクリックします。

      設定

      Single Sign-On ユーザー名

      [email protected]

      Single Sign-On パスワード

      vsphere_admin_password

    4. [設定の確認] 画面でリストアの詳細を確認し、[完了] をクリックします。
    5. [警告] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックしてリストアを確認します。
    6. リストア プロセスのステージ 2 が完了したら、[閉じる] をクリックします。

次のタスク

SDDC Manager インベントリに保存されている SSH キーを更新します。VMware Cloud Foundation SDDC Manager Recovery Scripts (79004)を参照してください。