VMware Cloud Foundation Remote Clusters を使用すると、vSphere クラスタがリモートの場所にある VI ワークロード ドメインを展開できます。リモート サイトに展開されたクラスタで VMware Cloud Foundation with Tanzu を有効にすることもできます。リモート クラスタは、中央サイトの VMware Cloud Foundation インスタンスによって管理されます。中央の SDDC Manager ユーザー インターフェイス からリモート サイトの完全なライフサイクル管理を実行できます。
VMware Cloud Foundation Remote Clusters には次の制限があります。
- VMware Cloud Foundation は、VMware Cloud Foundation インスタンスごとに 1 つのリモート クラスタをサポートします。
- VI ワークロード ドメインには、ローカル クラスタまたはリモート クラスタを含めることができますが、両方を含めることはできません。
リモート クラスタを持つ VI ワークロード ドメインを展開するための前提条件は次のとおりです。
- VI ワークロード ドメインを展開するための一般的な前提条件を満たしていることを確認します。ワークロード ドメインの前提条件を参照してください。
- VMware Cloud Foundation Remote Clusters は、最低 3 台、最大 4 台のホストをサポートします。
- 中央サイトと VMware Cloud Foundation Remote Clusters サイト間に、専用の WAN 接続が必要です。
- 中央サイトから VMware Cloud Foundation Remote Clusters サイトへの接続には、プライマリおよびセカンダリのアクティブな WAN リンクを使用することをお勧めします。WAN リンクを使用しないと、2 つの障害状態(WAN リンクの障害、NSX Edge ノードの障害)が発生する場合があり、VMware Cloud Foundation Remote Clusters サイトで仮想マシンとアプリケーションがリカバリできない障害につながる可能性があります。
- 中央の VMware Cloud Foundation インスタンスと VMware Cloud Foundation Remote Clusters サイトの間には、10 Mbps の最低帯域幅と 50 ミリ秒の遅延が必要です。
- VMware Cloud Foundation Remote Clusters サイトのネットワークが、中央サイトの管理ネットワークにアクセスできる必要があります。
- DNS サーバおよび NTP サーバが、ローカルで使用できるか、VMware Cloud Foundation Remote Clusters サイトからアクセスできる必要があります
リモート サイトに展開されたクラスタでワークロード管理 (vSphere with Tanzu) を有効にする方法については、VMware Cloud Foundation with VMware Tanzuを参照してください。