NSX Edge ノードは、SDDC Manager で作成した NSX Edge クラスタに追加できます。

次の場合、NSX Edge ノードを NSX Edge クラスタに追加できます。
  • ラック障害の回復性が必要な場合。
  • Tier-0 サービスの高可用性がアクティブ/スタンバイで、サービスに 3 つ以上の NSX Edge ノードが必要な場合。
  • Tier-0 サービスの高可用性がアクティブ/アクティブで、サービスに 9 つ以上の NSX Edge ノードが必要な場合。
  • ワークロード管理ワークロード ドメインにスーパーバイザー クラスタを追加し、追加の Tier-1 ゲートウェイとサービスをサポートする必要がある場合。
新しい NSX Edge ノードで使用可能な構成設定は、次の要因によって異なります。
  • NSX Edge クラスタの Tier-0 サービスの高可用性設定(アクティブ/アクティブまたはアクティブ/スタンバイ)。
  • NSX Edge クラスタの Tier-0 ルーティング タイプ設定(スタティックまたは EBGP)。
  • 新しい NSX Edge ノードを既存の NSX Edge ノードと同じ vSphere クラスタでホストするか(クラスタ内)、別の vSphere クラスタでホストするか(クラスタ間)。
    注: ストレッチ クラスタでは、クラスタ内の拡張のみがサポートされます。

前提条件

  • NSX ホスト オーバーレイ VLAN と NSX Edge オーバーレイ VLAN に個別の VLAN とサブネットが使用可能であることを確認します。NSX Edge オーバーレイ VLAN に DHCP は使用できません。
  • NSX ホスト オーバーレイ VLAN と NSX Edge オーバーレイ VLAN が相互にルーティングされていることを確認します。
  • 動的ルーティングの場合は、インターフェイスの IP アドレス、BGP 自律システム番号 (ASN)、および BGP パスワードを使用して、トップオブラック (ToR) スイッチ上に 2 つのボーダー ゲートウェイ プロトコル (BGP) ピアを設定します。
  • NSX Edge クラスタの Tier-0 ゲートウェイに使用する BGP ASN を予約します。
  • NSX Edge ノードの DNS エントリが、ユーザーが管理する DNS サーバに追加されていることを確認します。
  • NSX Edge ノードをホストしている vSphere クラスタに、同一の管理、アップリンク、NSX Edge オーバーレイ TEP、NSX Edge オーバーレイ TEP ネットワーク(L2 同型)のホストが配置されている必要があります。
  • NSX Edge ノードをホストする vSphere クラスタは、Edge オーバーレイに選択された NSX 対応の VDS アップリンクと同じ物理 NIC 速度を持つ必要があります。
  • NSX Edge クラスタ内のすべての NSX Edge ノードは、NSX 対応の VDS アップリンクの同じセットを使用する必要があります。これらのアップリンクは、オーバーレイで使用できるように準備する必要があります。
  • NSX Edge クラスタは、[アクティブ] である必要があります。
  • NSX Edge クラスタが、同じワークロード ドメインの 1 つ以上の vSphere クラスタでホストされている必要があります。

手順

  1. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] をクリックします。
  2. [ワークロード ドメイン] 画面で、[ドメイン] 列のドメイン名をクリックします。
  3. [Edge クラスタ] タブをクリックします。
  4. 拡張する Edge クラスタの縦の省略符号メニューをクリックし、[Edge クラスタの拡張] を選択します。
  5. 前提条件を確認し、[すべて選択] を選択して [開始] をクリックします。
  6. NSX Edge クラスタのパスワードを入力して確認します。
  7. (オプション) 新しい Tier-1 ゲートウェイを作成するための名前を入力します。
  8. 新しい NSX Edge ノードの構成設定を入力し、[Edge ノードの追加] をクリックします。
    設定 説明
    Edge ノード名 (FQDN) NSX Edge ノードの FQDN を入力します。各ノードに一意の FQDN が必要です。
    管理 IP アドレス (CIDR) NSX Edge ノードの管理 IP アドレスを CIDR 形式で入力します。各ノードに一意の管理 IP アドレスが必要です。
    管理ゲートウェイ 管理ネットワーク ゲートウェイの IP アドレスを入力します。
    Edge TEP 1 の IP アドレス (CIDR) 最初の NSX Edge TEP の CIDR を入力します。各ノードに一意の Edge TEP 1 IP アドレスが必要です。
    Edge TEP 2 の IP アドレス (CIDR) 2 番目の NSX Edge TEP の CIDR を入力します。各ノードに一意の Edge TEP 2 IP アドレスが必要です。Edge TEP 2 の IP アドレスを、Edge TEP 1 の IP アドレスと同じにすることはできません。
    Edge TEP ゲートウェイ NSX Edge TEP ゲートウェイの IP アドレスを入力します。
    Edge TEP VLAN NSX Edge TEP VLAN ID を入力します。
    クラスタ NSX Edge ノードをホストする vSphere クラスタを選択します。

    ワークロード ドメインに複数の vSphere クラスタがある場合は、既存の NSX Edge ノードをホストしている vSphere クラスタを選択するか(クラスタ内拡張)、別の vSphere クラスタを選択して新しい NSX Edge ノードをホストすることができます(クラスタ間拡張)。

    クラスタ タイプ vSphere クラスタ内のすべてのホストに同じ管理、アップリンク、ホスト TEP、および Edge TEP ネットワークが配置されている場合は、[L2 同型] を選択します。

    vSphere クラスタ内のいずれかのホストに異なるネットワークが配置されている場合は、[L2 非同型および L3] を選択します。

    重要: VMware Cloud Foundation は、 [L2 非同型および L3] の vSphere クラスタでの Edge クラスタの作成をサポートしていません。
    最初の NSX VDS アップリンク ESXi アップリンクを指定して、最初の NSX Edge ノードのアップリンク ネットワーク インターフェイスをホスト上の物理 NIC にマッピングします。デフォルトは uplink1 です。

    ここで入力する情報によって、NSX Edge ノードで使用される最初の VLAN ポート グループのアクティブ アップリンクが決まります。uplink3 と入力すると、uplink3 がアクティブ アップリンクになり、2 番目の NSX VDS アップリンクに指定したアップリンクがスタンバイ アップリンクになります。

    (クラスタ間のみ)

    注: クラスタ内 NSX Edge クラスタの拡張では、新しい NSX Edge ノードは、vSphere クラスタでホストされている他の Edge ノードと同じ NSX VDS アップリンクを使用します。
    2 番目の NSX VDS アップリンク ESXi アップリンクを指定して、2 番目の NSX Edge ノードのアップリンク ネットワーク インターフェイスをホスト上の物理 NIC にマッピングします。デフォルトは uplink2 です。

    ここで入力する情報によって、NSX Edge ノードで使用される 2 番目の VLAN ポート グループのアクティブ アップリンクが決まります。uplink4 と入力すると、uplink4 がアクティブ アップリンクになり、最初の NSX VDS アップリンクに指定したアップリンクがスタンバイ アップリンクになります。

    (クラスタ間のみ)

    注: クラスタ内 NSX Edge クラスタの拡張では、新しい NSX Edge ノードは、vSphere クラスタでホストされている他の Edge ノードと同じ NSX VDS アップリンクを使用します。
    Tier-0 アップリンクの追加 オプション。[Tier-0 アップリンクの追加] をクリックして、Tier-0 アップリンクを追加します。

    (アクティブ/アクティブのみ)

    最初の Tier-0 アップリンク VLAN 最初のアップリンクの VLAN ID を入力します。

    これは、NSX Edge ノードから最初のアップリンク ネットワークへのリンクです。

    (アクティブ/アクティブのみ)

    最初の Tier-0 アップリンク インターフェイスの IP アドレス (CIDR) 最初のアップリンクの CIDR を入力します。各ノードに、一意のアップリンク インターフェイスの IP アドレスが必要です。

    (アクティブ/アクティブのみ)

    ピアの IP アドレス (CIDR) 最初のアップリンク ピアの CIDR を入力します。

    (EBGP のみ)

    ピア ASN 最初のアップリンク ピアの ASN を入力します。

    (EBGP のみ)

    BGP ピア パスワード BGP のパスワードを入力して確認します。

    (EBGP のみ)

    2 番目の Tier-0 アップリンク VLAN 2 番目のアップリンクの VLAN ID を入力します。

    これは、NSX Edge ノードから 2 番目のアップリンク ネットワークへのリンクです。

    (アクティブ/アクティブのみ)

    2 番目の Tier-0 アップリンク インターフェイスの IP アドレス (CIDR) 2 番目のアップリンクの CIDR を入力します。各ノードに、一意のアップリンク インターフェイスの IP アドレスが必要です。2 番目のアップリンク インターフェイスの IP アドレスを、最初のアップリンク インターフェイスの IP アドレスと同じにすることはできません。

    (アクティブ/アクティブのみ)

    ピアの IP アドレス (CIDR) 2 番目のアップリンク ピアの CIDR を入力します。

    (EBGP のみ)

    ASN ピア 2 番目のアップリンク ピアの ASN を入力します。

    (EBGP のみ)

    BGP ピア パスワード BGP のパスワードを入力して確認します。

    (EBGP のみ)

  9. [Edge ノードの追加] をクリックして、追加の NSX Edge ノードの構成設定を入力します。
    NSX Edge クラスタには、最大で 10 個の NSX Edge ノードを含めることができます。
    • Tier-0 サービスの高可用性設定がアクティブ/アクティブの NSX Edge クラスタの場合、最大 8 つの NSX Edge ノードにアップリンク インターフェイスを設定できます。
    • Tier-0 サービスの高可用性設定がアクティブ/スタンバイの NSX Edge クラスタの場合、最大 2 つの NSX Edge ノードにアップリンク インターフェイスを設定できます。
  10. NSX Edge ノードの追加が完了したら、[次へ] をクリックします。
  11. 概要を確認し、[次へ] をクリックします。
    SDDC Manager は、NSX Edge ノードの構成の詳細を検証します。
  12. 検証に失敗した場合は、[戻る] ボタンで設定画面に戻り、設定を編集して再試行してください。
    NSX Edge ノードを編集したり削除するには、テーブル内の NSX Edge ノードの横にある 3 つの縦並びのドットをクリックし、メニューからオプションを選択します。
  13. 検証が成功した場合は、[完了] をクリックして、NSX Edge ノードを NSX Edge クラスタに追加します。
    [タスク] パネルで進行状況を確認できます。