管理コンポーネントを定期的にバックアップすることで、データの損失や障害が発生した場合でも環境の運用を維持できます。

スケジュール設定されたバックアップを実装して、次の状況に備えて準備を行います。

  • 管理コンポーネントの重大な障害。

  • 管理コンポーネントのアップグレード。

  • 管理コンポーネントの証明書の更新。

さらに、ベスト プラクティスとして、次の使用事例でオンデマンドの手動バックアップを作成できます。

  • リカバリ操作が成功した後。

  • SDDC コンポーネントで非同期に報告されたエラーを解決した後。

  • SDDC Manager で不完全なワークフローを解決した後。

  • SDDC コンポーネントのスケジュール設定されたバックアップの失敗を確認した後。

  • システム アップグレードを実行する直前。

SDDC Manager は、ファイルベースまたはイメージベースのソリューションを使用してバックアップおよびリストアできます。ファイルベースのバックアップは、コンポーザブル サーバを使用していないお客様にお勧めします。

SDDC Manager アプライアンスのファイルベースのバックアップの場合、バックアップ スケジュールを設定し、タスクベース(状態の変化に基づく)のバックアップを有効にできます。タスクベースのバックアップを有効にすると、ワークロード ドメインやホストの操作、パスワードのローテーションなど、各 SDDC Manager タスクの後にバックアップがトリガされます。また、会社の保持ポリシーに準拠するようにバックアップ保持ポリシーを定義することもできます。

デフォルトでは、NSX Manager のファイルベースのバックアップが SDDC Manager アプライアンスに組み込まれた SFTP サーバに作成され、保存されます。以下の理由により、外部 SFTP サーバをバックアップ先として構成することをお勧めします。

  • SDDC Manager のファイルベースのバックアップをリストアするために、前提条件として外部 SFTP サーバが必要です。

  • 外部 SFTP サーバを使用すると、SDDC Manager から NSX のバックアップを分離できるため、障害からの保護を強化できます。

デフォルトでは、VMware Cloud Foundation は vCenter Server のファイルベースのバックアップ保護もイメージベースのバックアップ保護も構成しません。

ドキュメントのこのセクションでは、SDDC Manager、NSX、および vCenter Server のバックアップとリストアについて説明します。