SDDC Manager を 5.2 以降にアップグレードすると、VMware Cloud Foundation BOM 全体をアップグレードすることなく、最新の SDDC Manager 機能とセキュリティ修正を得られる新機能が導入されます。この手順では、SDDC Manager がオンライン デポに接続されていないときに、バンドル転送ユーティリティを使用して VMware Cloud Foundation BOM とは別個にリリースされた SDDC Manager バンドルをダウンロードする方法について説明します。

独立した SDDC Manager リリースでは、バージョン番号は 4 桁目の数字を含んでいて、SDDC Manager 5.2.0.1 のようになります。

  • インターネットにアクセスできるコンピュータで、バンドル転送ユーティリティを使用して独立した SDDC Manager バンドルおよびその他の必要なファイルをダウンロードします。
  • バンドルおよびその他の必要なファイルを SDDC Manager アプライアンス にコピーします。
  • SDDC Manager アプライアンス で、バンドル転送ユーティリティを使用して、バンドルおよびその他の必要なファイルを内部 LCM リポジトリにアップロードします。
インターネットにアクセスできるコンピュータがプロキシ サーバのみを使用してインターネットにアクセスできる場合は、ダウンロード時に次のオプションを使用します。
オプション 説明
--proxyServer, --ps プロキシ サーバの FQDN とポートを指定します。

例:--proxyServer proxy.example.com:3128

--proxyHttps プロキシ サーバが HTTPS を使用する場合は、このオプションを追加します。
--proxyUser 認証が必要なプロキシ サーバの場合は、ユーザー名を入力します。
--proxyPasswordFile 認証が必要なプロキシ サーバの場合は、プロキシ認証のパスワードが保存されているファイルへのパスを入力します。ファイルの内容はプロキシ パスワードとして使用されます。

例:--proxyPasswordFile ../../password.txt

オプションを組み合わせた例:
./lcm-bundle-transfer-util --download --manifestDownload --depotUser Username --proxyServer proxy.example.com:3128 --proxyUser vmwuser --proxyPasswordFile ../../password.txt --proxyHttps 

前提条件

  • バンドルやその他の必要なファイルをダウンロードするためのインターネット接続(直接またはプロキシ経由)がある Windows または Linux コンピュータ。
  • 長時間の操作にバンドル転送ユーティリティを使用する場合にソケット接続タイムアウトを回避するために、SSH クライアントで TCP キープアライブを構成します。
  • インターネットに接続できるコンピュータ、および SDDC Manager アプライアンス に、最新バージョンのバンドル転送ユーティリティがインストールおよび構成されている必要があります。詳細についてはVMware Cloud Foundation 5.2.x アップグレード バンドルのオフライン ダウンロードを参照してください。

手順

  1. バンドルおよびその他のアーティファクトを、インターネットにアクセスできるコンピュータにダウンロードします。
    1. マニフェスト ファイルをダウンロードします。
      これは、リリースのコンポーネント情報に記載された VMware 製品バージョンに関する情報を含む構造化メタデータ ファイルです。
      ./lcm-bundle-transfer-util --download --manifestDownload --depotUser Username 
      --depotUser の場合は、Broadcom サポート ポータルのユーザー名を入力します。
    2. 互換性データをダウンロードします。
      ./lcm-bundle-transfer-util --download --compatibilityMatrix --depotUser Username --pdu dell_depot_email
      ダウンロード場所を指定するには、 --outputDirectory を使用し、その後にディレクトリへのパスを指定します。
    3. 独立した SDDC Manager アップグレード バンドルをダウンロードします。
      ./lcm-bundle-transfer-util --download --sddcMgrVersion four-digit-sddc-version --depotUser Username --outputDirectory absolute-path-output-dir
      説明:
      depotUser Broadcom サポート ポータルのユーザー名。ユーザー パスワードを入力するように求められます。パスワードに特殊文字が含まれている場合は、単一引用符でパスワードを指定します。
      four-digit-sddc-version SDDC Manager のターゲット バージョン。例:5.2.0.1
      absolute-path-output-dir バンドル ファイルをダウンロードするディレクトリへのパス。このディレクトリ フォルダには 777 権限が必要です。

      ダウンロード先のディレクトリを指定しない場合、バンドルは 777 権限を持つデフォルトのディレクトリにダウンロードされます。

      バンドル転送ユーティリティのプロンプトの指示に従います。
  2. 次のファイル/ディレクトリを SDDC Manager アプライアンス にコピーします。
    • マニフェスト ファイル
    • 互換性データ ファイル(VmwareCompatibilityData.json および VxrailCompatibilityData.json
    • バンドルの出力ディレクトリ全体
    使用可能な空き容量が十分にある SDDC Manager アプライアンス 上の任意の場所を選択できます。例: /nfs/vmware/vcf/nfs-mount/
  3. SDDC Manager アプライアンス から、バンドル転送ユーティリティを使用してバンドルとアーティファクトをアップロードします。
    1. マニフェスト ファイルをアップロードします。
      ./lcm-bundle-transfer-util --update --sourceManifestDirectory Manifest-Directory --sddcMgrFqdn FQDN --sddcMgrUser Username 
      --sddcMgrUser パラメータには、vSphere SSO 認証情報を使用します。
    2. 互換性ファイルをアップロードします。
      ./lcm-bundle-transfer-util --update --compatibilityMatrix --inputDirectory compatibility-file-directory --sddcMgrFqdn FQDN --sddcMgrUser Username
      
    3. バンドル ディレクトリをアップロードします。
      ./lcm-bundle-transfer-util --upload --bundleDirectory absolute-path-bundle-dir

次のタスク

アップロードが正常に完了したら、 SDDC Manager ユーザー インターフェイス を使用して SDDC Manager をアップグレードできます。 SDDC Manager ユーザー インターフェイス を使用する独立した SDDC Manager のアップグレードを参照してください。