ネットワーク プールを適切にサイズ調整することは、IP アドレス不足が原因で環境内で今後発生する可能性がある問題を回避するために重要です。サブネットは展開した後に変更できないため、ネットワーク プールのサブネットを設定するときには注意が必要です。設定されたサブネットから使用される IP アドレスの範囲は、1 つ以上の包含範囲の設定によって制限できます。したがって、最初の時点で必要なサブネットよりも大きいサブネットを設定し、包含範囲を利用して使用を制限することをお勧めします。そうすることで必要に応じて、随時機能を拡張できるようになります。

ネットワーク プールのサイズ調整をするには、まず、各 vSphere クラスタに配置するホストの数を決めます。VI ワークロード ドメインには、3 台以上のホストで構成される 1 つ以上の vSphere クラスタが含まれている必要があります。管理ワークロード ドメインには少なくとも 4 台のホストが必要です。これにより、重要なインフラストラクチャ コンポーネントの可用性をさらに向上させることができます。vSphere クラスタは、vCenter Server でサポートされるホストの最大数(現時点では 64 台)まで拡張できます。
注: vSphere クラスタが NFS、VMFS on FC、または vVol をプリンシパル ストレージとして使用し、更新方法として vSphere Lifecycle Manager イメージを使用して VI ワークロード ドメインにクラスタを追加する場合は、2 台のホストのみが必要です。

ホストごとに少なくとも 1 つの IP アドレスに加えて、環境の拡大と拡張を考慮して十分な追加の IP アドレスを割り当てます。設定したサブネットで十分な未使用の IP アドレスが提供されること、また、適切な包含範囲が設定されていることを確認してください。サブネット内の一部の IP アドレスは、ゲートウェイ アドレス、ファイアウォール、またはその他のエンティティの設定など、他の目的で使用されることに注意してください。それらのアドレスと競合しないように注意してください。

ネットワーク プールのサイズを決定する際の重要な考慮事項は次のとおりです。
  • ネットワーク アーキテクチャのタイプ
  • 物理スイッチの詳細
    • 管理対象か否か

      レイヤー 3 をサポートしているか(ライセンスが必要になる場合あり)

      ポートの数

  • ネットワーク スイッチの配置場所(ラックの上部または行の最後)
  • デフォルト ゲートウェイの作成場所
  • ラックまたはレイヤー 2 ネットワーク ドメインごとに配置可能なホスト数
  • vSphere クラスタ内に必要なホストの数
  • ネットワーク スイッチが VMware Cloud Foundation 以外のホストと共有されるかどうか
  • 作成する予定のワークロード ドメインの数