ワークロード ドメインにキャパシティを追加する場合は、SDDC Manager ユーザー インターフェイス を使用して vSphere クラスタを追加できます。

VMware Cloud Foundation 5.2.1 は、同じワークロード ドメイン内の vSphere Lifecycle Manager ベースラインと vSphere Lifecycle Manager イメージ ベースのクラスタの両方をサポートします。いずれかの vSphere Lifecycle Manager 更新方法を使用するクラスタを追加できます。 VMware Cloud Foundation 5.2 の場合、vSphere Lifecycle Manager の更新方法はワークロード ドメイン レベルで指定されます。ワークロード ドメインに新しいクラスタを追加すると、そのワークロード ドメイン内の他のクラスタと同じ更新方法が使用されます。

ワークロード ドメインに複数のクラスタがある場合、vSphere クラスタ内のすべてのホストが同じタイプを使用していれば、各クラスタは異なるタイプのプリンシパル ストレージを使用できます。

複数のクラスタ追加タスクを同時に実行できます。

2 つのデータ処理ユニット (DPU) を持つ ESXi ホストを含むクラスタを追加するには、次の設定を使用してカスタム vSphere Distributed Switch (VDS) を構成する必要があります。
  • 4 つの DPU がバッキングされた NIC をすべて使用する単一の Distributed Switch
  • アップリンク(uplink1 ~ uplink4)は DPU がバッキングされた NIC にマッピングされている
  • NSX ネットワーク操作モードが [拡張データパス - 標準] に設定されている
  • NSX アップリンク プロファイルで、uplink-1 と uplink-2 がアクティブで、uplink-3 と uplink-4 がスタンバイである

前提条件

  • SDDC Manager インベントリで、少なくとも 3 台のホストが使用可能であることを確認します。ホストのコミッショニングの詳細については、ホストのコミッショニングを参照してください。
    注: vSphere クラスタが NFS、VMFS on FC、または vVol をプリンシパル ストレージとして使用しており、更新方法として vSphere Lifecycle Manager イメージを使用している場合、必要なホストは 2 台のみです。 Workload Management には、少なくとも 3 台の ESXi ホストを持つ vSphere クラスタが必要です。
  • vSphere クラスタに追加するホストがアクティブ状態になっていることを確認します。
  • [今すぐライセンス] を選択する場合は、SDDC Manager インベントリで使用可能な適切なソケットを備えた vSphere と vSAN(該当する場合)の有効なライセンス キーが必要です。詳細については、SDDC Manager ユーザー インターフェイス でのコンポーネント ライセンス キーの追加 を参照してください。
  • NSX ホスト オーバーレイ ネットワークに DHCP を使用している場合は、管理ドメインの NSX ホスト オーバーレイ VLAN に DHCP サーバを構成する必要があります。NSX が VI ワークロード ドメインの TEP を作成すると、DHCP サーバから IP アドレスが割り当てられます。

手順

  1. ナビゲーション ペインで、[インベントリ] > [ワークロード ドメイン] をクリックします。
  2. vSphere クラスタを追加するワークロード ドメインの横にある縦の省略符号(3 つのドット)をクリックし、[クラスタの追加] をクリックします。
  3. vSphere クラスタのストレージ タイプを選択し、[開始] をクリックします。
    VMware Cloud Foundation 5.2 の場合、クラスタを追加するワークロード ドメインが vSphere Lifecycle Manager イメージを使用している場合にのみ、vSAN ESA を有効にできます。
    注: vSAN Max には vSAN ESA が必要です。
  4. vSphere クラスタの名前を入力します。
  5. VMware Cloud Foundation 5.2.1 の場合は、[vLCM イメージを使用してこのクラスタを管理します] を選択して vSphere Lifecycle Manager イメージを更新方法として使用します。
    [vLCM イメージを使用してこのクラスタを管理します] を選択しない場合、クラスタは vLCM ベースラインを使用します。
    注:
    • vSAN ESA および vSAN Max クラスタには、vSphere Lifecycle Manager イメージを使用する必要があります。
    • ホストが 2 台のみの vSphere クラスタを作成するには、vSphere Lifecycle Manager イメージを使用する必要があります。これらのクラスタでは、プリンシパル ストレージとして NFS、VMFS on FC、または vVol を使用する必要があります。
    • vSphere Lifecycle Manager ベースラインでは、SmartNIC(DPU でバッキングされたホスト)を使用したネットワーク オフロードはサポートされていません。
  6. ドロップダウン メニューからクラスタ イメージを選択します。
    このオプションは、vSphere Lifecycle Manager イメージを使用するクラスタでのみ使用できます。
    注: クラスタ イメージに、クラスタに追加する ESXi ホストにインストールされているものとは異なるバージョンのベンダー アドオンまたはコンポーネントが含まれている場合、クラスタの作成時にクラスタ イメージを使用するようにホストが修正されます。
  7. [次へ] をクリックします。
  8. vSphere クラスタに vSAN ストレージを選択した場合は、vSAN パラメータの画面が表示されます。vSAN ストレージ オプションは、vSAN OSA と vSAN ESA で異なります。
    1. vSAN OSA の場合は、次の vSAN ストレージ タイプを選択します。
      オプション 説明
      vSAN HCI ストレージとコンピューティング リソースを提供します。

      このクラスタ用に構成する可用性のレベルを指定します。指定された許容される障害数 (FTT) の値によって、クラスタに必要なホストの数が決まります。

      vSAN 重複排除および圧縮を有効にするには、このチェック ボックスを選択します。

      [次へ] をクリックします。

      vSAN コンピューティング クラスタ コンピューティング リソースのみを提供します。

      [次へ] をクリックし、新しいクラスタにストレージを提供するリモート データストアを選択します。

    2. vSAN ESA の場合は、次の vSAN ストレージ タイプを選択します。
      オプション 説明
      vSAN HCI ストレージとコンピューティング リソースを提供します。
      SDDC Manager は、編集できない次の設定を選択します。
      • [ストレージ タイプ]:ローカル vSAN データストア。
      • [ストレージ ポリシー]:自動ポリシー管理。
        注: クラスタのタイプとホストの数に基づいて、vSAN は、クラスタ構成が完了した後に最適なキャパシティ使用率を得るためのデフォルトのデータストア ポリシーを作成して割り当てます。ポリシーの詳細は、 vSphere Client[ポリシーとプロファイル] > [仮想マシン ストレージ ポリシー])で確認できます。

      [次へ] をクリックします。

      vSAN Max ストレージ リソースのみを提供します。

      vSAN Max データストアは、他の vSAN ESA または vSAN コンピューティング クラスタにマウントできます。

      SDDC Manager は、編集できない次の設定を選択します。
      • [ストレージ タイプ]:ローカル vSAN データストア。
      • [ストレージ ポリシー]:自動ポリシー管理。
        注: クラスタのタイプとホストの数に基づいて、vSAN は、クラスタ構成が完了した後に最適なキャパシティ使用率を得るためのデフォルトのデータストア ポリシーを作成して割り当てます。ポリシーの詳細は、 vSphere Client[ポリシーとプロファイル] > [仮想マシン ストレージ ポリシー])で確認できます。

      [次へ] をクリックします。

  9. vSphere クラスタに NFS ストレージを選択した場合は、NFS ストレージの画面が表示されます。
    1. NFS データストアの名前を入力します。
    2. NFS 共有フォルダのパスを入力します。
    3. NFS サーバの IP アドレスを入力します。
    4. [次へ] をクリックします。
  10. vSphere クラスタに VMFS on FC ストレージを選択した場合は、VMFS on FC データストアの名前を入力し、[次へ] をクリックします。
  11. vSphere クラスタに vVol ストレージを選択した場合は、vVol ストレージの画面が表示されます。
    1. VASA プロトコル タイプを選択します。
      vVol は、FC、NFS、iSCSI のストレージ プロトコル タイプをサポートします。
    2. VASA プロバイダ名を選択します。
    3. ストレージ コンテナを選択します。
    4. VASA ユーザーを選択します。
    5. データストア名を入力します。
    6. [次へ] をクリックします。
  12. [ホストの選択] 画面で、vSphere クラスタのホストを選択します。
    トグル ボタンを使用して、 [クラスタの作成中に失敗したホストのスキップ] をオフまたはオンに切り替えることができます。このオプションがオフの場合、健全でないホストを選択すると、クラスタの作成に失敗します。このオプションがオンの場合、新しいクラスタの最小要件を満たすのに十分な健全なホストを選択していれば、クラスタの作成は成功します。
    DPU がバッキングされたホストを表示するには、 [ネットワーク負荷軽減] トグルを有効にします。DPU がバッキングされていないホストを選択する場合は、トグルを有効にしないでください。
    注: このトグルは、ワークロード ドメインが vLCM イメージを使用し、未割り当ての DPU がバッキングされたホストが使用可能な場合にのみ使用できます。
    DPU がバッキングされたホストを使用している場合は、 [DPU ベンダー] を選択します。
    注: クラスタ内のすべてのホストが同一ベンダーの DPU を使用する必要があります。
    SDDC Manager のユーザー インターフェイスを使用してクラスタを追加する場合は、すべてのホストが同じネットワーク プールに関連付けられている必要があります。VMware Cloud Foundation API では、ネットワーク プールの VLAN ID と MTU の設定が同じであれば、異なるネットワーク プールからワークロード ドメイン クラスタにホストを追加できます。
    ホストは、クラスタ用に選択したのと同じストレージ タイプでコミッショニングする必要があります。たとえば、vSAN Max クラスタには vSAN Max ストレージにコミッショニングされたホストを選択します。
    このクラスタに必要なホストの最小数を選択すると、 [次へ] ボタンが有効になります。
  13. [次へ] をクリックします。
  14. [スイッチ構成] 画面で、クラスタに適用する事前構成済みのスイッチ プロファイルを選択するか、カスタム スイッチ構成を作成するオプションを選択します。
    1. カスタム スイッチ構成を作成する場合は、Distributed Switch 名、MTU、Distributed Switch アップリンクの数、およびアップリンク マッピングを指定します。
    2. [ネットワーク トラフィックの構成] をクリックし、構成するネットワーク トラフィック タイプを選択します。
      必要なすべてのネットワーク トラフィック タイプを構成する必要があります。
      ネットワーク トラフィック タイプ 構成
      管理、vMotion、vSAN、パブリック 分散ポートグループ名を入力し、ロード バランシング ポリシーを選択して、アップリンクを構成します。[構成の保存] をクリックします。
      NSX 操作モード(標準、拡張データパス - 標準、拡張データパス - パフォーマンス)およびトランスポート ゾーンのタイプ(NSX-Overlay、NSX-VLAN)を選択します。
      注: DPU がバッキングされたホストを含む VI ワークロード ドメインの場合は、 [拡張データパス - 標準] を選択する必要があります。
      NSX-Overlay の場合:
      • NSX-Overlay トランスポート ゾーン名を入力します。
      • VLAN ID を入力し、IP アドレスの割り当て(DHCP または静的 IP アドレス プール)を選択します。
      NSX-VLAN の場合:
      • NSX-VLAN トランスポート ゾーン名を入力します。
      以下を構成します。
      • NSX トランスポート ノード設定
      • アップリンク マッピング設定
      • NSX アップリンク プロファイル設定

      [構成の保存] をクリックします。

    3. [Distributed Switch の作成] をクリックします。
      注: すべての必須のトラフィック タイプが構成されるまで続行できません。
    4. [次へ] をクリックします。
  15. [ライセンス] 画面で、ライセンス オプションを選択します。
    オプション 説明
    今すぐライセンス このクラスタに適用する vSphere と vSAN(該当する場合)ライセンスを選択します。
    後でライセンス vSphere および vSAN(該当する場合)コンポーネントは評価モードで展開されます。
    重要: クラスタが作成されたら、次の方法でライセンス モードに切り替える必要があります。
  16. [次へ] をクリックします。
  17. [確認] 画面で vSphere クラスタの詳細を確認し、[完了] をクリックします。
    注: vMotion ネットワークをテストするために複数の VMkernel が作成されます。そのため、MAC アドレスと IP アドレスの関係が変更される可能性があります。物理インフラストラクチャで MAC アドレスのフィルタリングが有効になっている場合、vMotion ネットワーク接続の検証が失敗するなどの問題が発生する可能性があります。
    ワークロード ドメインの詳細画面が次のメッセージとともに表示されます。 Adding a new cluster is in progress. このプロセスが完了すると、vSphere クラスタがワークロード ドメインの詳細画面の [クラスタ] タブに表示されます。
    [クラスタの作成中に失敗したホストのスキップ] がオンの場合、選択したホストのうち 1 台以上が健全でなくても、必要最小数の健全なホストがあれば、クラスタ作成タスクは成功します。[タスク] パネルには、ホストがスキップされたことが報告され、詳細情報を確認できるリンクが表示されます。

    失敗したホストをスキップした後、クラスタを作成するのに十分な数のホストがない場合、タスクは失敗します。

次のタスク

別のクラスタを並行して追加するには、 [クラスタの追加] をクリックし、上記の手順を繰り返します。