この要件のリストを、VMware Cloud Foundation 環境でのライフサイクル管理に関する参照資料として使用してください。

設計の詳細については、「VMware Cloud Foundation のライフサイクル管理設計」を参照してください。

表 1. VMware Cloud Foundation のライフサイクル管理設計の要件

要件 ID

設計の要件

理由

影響

VCF-LCM-REQD-001

SDDC Manager を使用して、次のコンポーネントのライフサイクル管理を実行します。

  • SDDC Manager

  • NSX Manager

  • NSX Edge

  • vCenter Server

  • ESXi

SDDC Manager の展開範囲はフル スタックの VMware Cloud Foundation をカバーしているため、SDDC Manager は、すべてのワークロード ドメインにわたり、これらのコンポーネントに対してパッチ適用、更新、またはアップグレードを実行します。

オペレーション チームは、SDDC Manager を使用したパッチ適用、更新、またはアップグレードの操作が与える影響を理解し、把握する必要があります。

VCF-LCM-REQD-002

VMware Aria Suite Lifecycle を使用して、次のコンポーネントのライフサイクルを管理します。

  • VMware Aria Suite Lifecycle

  • Workspace ONE Access

VMware Aria Suite Lifecycle は、VMware Aria Suite Lifecycle と Workspace ONE Access のライフサイクルを自動化します。

  • SDDC Manager を使用して VMware Aria Suite Lifecycle を展開する必要があります。

  • Workspace ONE Access パッチ、アップデート、およびホットフィックスを手動で適用する必要があります。Workspace ONE Access のパッチ、アップデート、およびホットフィックスは、通常、VMware Aria Suite Lifecycle によって管理されません。
表 2. VMware Cloud Foundation のライフサイクル管理設計の推奨事項

要件 ID

設計の推奨事項

理由

影響

VCF-LCM-RCMD-001

vSphere Lifecycle Manager イメージを使用して、vSphere クラスタのライフサイクルを管理します。

  • vSphere Lifecycle Manager イメージを使用すると、クラスタの管理に使用するイメージに追加されたファームウェアおよびドライバのアドオンを通して、ファームウェアの更新が実行されます。

  • クラスタ内のホストのハードウェアの互換性は、VMware 互換性ガイドを基準として確認できます。

  • vSphere Lifecycle Manager イメージを検証して、クラスタ内のすべてのホストにイメージを適用できるかどうかを確認できます。修正の事前チェックも実行できます。

  • イメージを使用してファームウェアを更新するには、OEM が提供する、vSphere Lifecycle Manager と統合されたハードウェア サポート マネージャ プラグインが必要です。

  • ブリングアップ時には、更新された vSAN ハードウェア互換性リスト (vSAN HCL) が必要です。
表 3. VMware Cloud Foundation での NSX フェデレーションのライフサイクル管理設計の要件

要件 ID

設計の要件

理由

影響

VCF-LCM-REQD-003

NSX の Upgrade Coordinator を使用して、NSX グローバル マネージャ アプライアンスのライフサイクル管理を実行します。

この設計の SDDC Manager バージョンでは現在、NSX グローバル マネージャのライフサイクル操作（パッチ適用、更新、またはアップグレード）を実行できません。

  • NSX グローバル マネージャ ノードのアップグレードを明示的に計画する必要があります。NSX グローバル マネージャ ノードのアップグレードでは、NSX グローバル マネージャ ノードをアップグレードする前に、NSX ローカル マネージャ ノードおよび基盤となる SDDC Manager インフラストラクチャのカスケード アップグレードが必要になる場合があります。

  • NSX グローバル マネージャ ノードのバージョンは、常に VMware Cloud Foundation の残りの SDDC スタックと合わせる必要があります。

VCF-LCM-REQD-004

ワークロード ドメインをアップグレードする前に、NSX グローバル マネージャのアップグレードの必要性に関連して、バージョンのアップグレードによる影響を評価する運用プラクティスを確立します。

NSX グローバル マネージャ ノードと NSX ローカル マネージャ ノードのバージョンは、相互に互換性がある必要があります。

SDDC Manager は、NSX グローバル マネージャ ノードのライフサイクル操作（パッチ適用、更新、またはアップグレード）を実行しないため、サポートされていないバージョンへのアップグレードを防止することはできません。

管理者は、アップグレード操作の前に、完全にサポートされ、コンプライアンスに準拠したコンポーネント情報を得るため、ランブックまたは自動プロセスを使用して運用プラクティスを確立し、これに従う必要があります。

VCF-LCM-REQD-005

NSX グローバル マネージャをアップグレードする前に、既存の NSX ローカル マネージャ ノードおよびワークロード ドメインに対するバージョン変更の影響を評価するための運用プラクティスを確立します。

NSX グローバル マネージャ ノードと NSX ローカル マネージャ ノードのバージョンは、相互に互換性がある必要があります。

SDDC Manager は、NSX グローバル マネージャ ノードのライフサイクル操作（パッチ適用、更新、またはアップグレード）を実行しないため、サポートされていないバージョンへのアップグレードを防止することはできません。

管理者は、アップグレード操作の前に、完全にサポートされ、コンプライアンスに準拠したコンポーネント情報を得るため、ランブックまたは自動プロセスを使用して運用プラクティスを確立し、これに従う必要があります。