すべての SDDC ネットワークのデフォルトの最大転送ユニット (MTU) は 1,500 バイトです。Direct Connect とプライベート VIF の使用時には、SDDC アップリンクにより大きな MTU(最大 8,900 バイト)を構成できます(DX 接続でサポートされている場合)。

VIF を作成する際に、DX を有効にして、使用する MTU を引き上げることができます。この操作を行う場合は、NSX[グローバル構成] 画面を開き、[イントラネットの MTU 値] の設定値を大きくする必要があります。

この大きな(ジャンボ)MTU 値は、プライベート VIF および構成済みの SDDC グループ接続を介した DX 接続にのみ適用されます。DX 経由で接続されているかどうかにかかわらず、すべての VPN は、他の設定に関係なく MTU 値 1500 を使用します。ワークロード仮想マシンがより大きな MTU を利用できるようにするには、DX 接続を使用するワークロード仮想マシン、およびワークロードの接続パスに従うその他のインターフェイスで [イントラネット の MTU 値] と同じ MTU が使用されていることを確認してください。

セグメント上のすべてのネットワーク インターフェイスを同じ MTU 値に設定する必要があります。そうしないと、通信の問題が発生する可能性があります。通常、Path MTU Discovery (PMTUD) が有効で、ネットワーク間で ICMP トラフィックが許可されている限り、セグメントごとに異なる MTU 値を使用できます。SDDC グループが構成されている場合は、イントラネット インターフェイス MTU を 8,500 バイト(SDDC グループ トラフィックでサポートされる最大値)を上回る値に設定しないでください。SDDC グループに属していて DX 接続も使用する SDDC では、DX プライベート VIF と SDDC グループ接続の両方で同じイントラネット インターフェイスを共有するため、すべてのトラフィックに使用可能な最大 MTU は 8,500 バイトです。

手順

  1. https://vmc.vmware.comVMware Cloud Services にログインします。
  2. [インベントリ] > [SDDC] の順にクリックし、SDDC カードを選択して [詳細表示] をクリックします。
  3. [NSX Manager を開く] をクリックし、SDDC の [設定] 画面に表示されている [NSX Manager 管理者ユーザー アカウント] を使用してログインします。NSX Manager による SDDC ネットワーク管理を参照してください。
    このワークフローでは、 VMware Cloud コンソール[ネットワークとセキュリティ] タブを使用することもできます。
  4. [グローバル構成] 画面で、鉛筆アイコン (鉛筆アイコン) をクリックし、[イントラネット アップリンク] フィールドで [MTU] 値を高く設定して、[保存] をクリックします。
    設定する値は、すべての DX 仮想インターフェイスの最小 MTU 値以下にする必要があります。これは、ジャンボ MTU をサポートしていない VIF があると、実質的にはすべての DX 接続が MTU 値 1500 に制限されるため、すべての VIF を同一の MTU 値(デフォルトでは 1500、ジャンボでは 9001)に設定する必要があるという意味です。ネットワーク内で MTU サイズを混在させると、パケットの断片化やその他の問題が発生し、ネットワーク パフォーマンスが低下する場合があります。
    注:

    Geneve (Generic Network Virtualization Encapsulation) ヘッダーの余地を残しておくため、SDDC のイントラネットの MTU は、上限が 8,900 バイトに設定されています。これは VIF でのパケットの断片化を防ぐためです。