リソース プールを使用すると、さまざまなグループのニーズに応じてリソースを割り当てることができます。最上位のコンピューティング リソース プール(デフォルト名は「Compute-ResourcePool」)に対して、子リソース プールの階層を作成できます。リソース プールを作成するときにリソース設定を指定し、これらの設定を後で変更することができます。
たとえば、ホストにいくつかの仮想マシンがあるとします。マーケティング部門は 3 台の仮想マシンを使用し、QA 部門は 2 台の仮想マシンを使用します。QA 部門は、より多くの CPU とメモリを必要とするため、管理者は、グループごとに 1 つのリソース プールを作成します。QA 部門のユーザーは自動化されたテストを実行するため、管理者は QA 部門のプールの [CPU シェア] を [高] に設定し、マーケティング部門のプールを [標準] に設定します。CPU とメモリのリソースがより少ない 2 番目のリソース プールでも、マーケティング スタッフの負荷は軽いので十分です。QA 部門が割り当て分のすべてを使用していない場合、マーケティング部門はいつでも使用可能リソースを使用できます。
次の図の数値は、リソース プールに対する実際の割り当てを示しています。
図 1. 親リソース プールおよび子リソース プール
手順
- タスクを開始します。
タスク |
手順 |
リソース プールの作成 |
親リソース プールを右クリックし、[新しいリソース プール] を選択します。 |
リソース プールの設定の編集 |
リソース プールを右クリックし、[リソース設定の編集] を選択します。
注: システム定義のリソース プールの設定を編集しても、変更は適用されません。
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- CPU リソースおよびメモリ リソースの割り当て方法を指定します。
オプション |
説明 |
名前 |
このリソース プールの名前。 |
シェア |
親の合計リソースに対するこのリソース プールのシェアを指定します。兄弟のリソース プールは、予約と制限の範囲内で、相対的シェア値に従ってリソースを共有します。
- [低]、[標準]、または [高] を選択して、それぞれ 1:2:4 の比率でシェア値を指定します。
- 各仮想マシンに対して、比重に見合う特定のシェア値を指定するには、[カスタム] を選択します。
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予約 |
リソース プールで確保されている CPU またはメモリの割り当てを指定します。デフォルトは 0 です。 0 以外の予約は、親 (ホストまたはリソース プール) の未予約のリソースから差し引かれます。リソースは、仮想マシンがリソース プールに関連付けられているかどうかに関係なく、予約済みとみなされます。 |
拡張可能な予約 |
このチェック ボックスを選択すると (デフォルト)、アドミッション コントロール中に拡張可能な予約が考慮されます。 このリソース プール内の仮想マシンをパワーオンすると仮想マシンの予約の合計がリソース プールの予約よりも大きくなる場合、リソース プールは親または先祖のリソースを使用できます。 |
制限 |
リソース プールに割り当てる CPU またはメモリの上限を指定します。通常はデフォルト値 ([制限なし]) を使用します。 制限を指定するには、[制限なし] チェック ボックスを選択解除します。 |
- [OK] をクリックします。