リンク クローンは、クローン作成後継続的に親仮想マシンと仮想ディスクを共有する、仮想マシンのコピーです。リンク クローンは、Fusion Pro でしか作成できません。
リンク クローンは親のスナップショットから作成されるので、ディスク スペースが節約され、複数の仮想マシンが同じソフトウェア インストールを使用できます。スナップショットの設定の瞬間に親仮想マシンで利用可能なすべてのファイルは、リンク クローンで使用し続けることができます。
親仮想マシンの仮想ディスクへの継続的な変更は、リンク クローンには影響せず、リンク クローンのディスクへの変更は、親仮想マシンには影響しません。リンク クローンは親仮想マシンへのアクセスが必要になります。親仮想マシンにアクセスできない場合は、リンク クローンを使用できません。
リンク クローンは素早く作成されるので、各タスクで一意の仮想マシンを作成できます。他のユーザーがリンク クローンをすばやく作成できるように、ローカル ネットワーク上に仮想マシンを保存して、他のユーザーと仮想マシンを共有することも可能です。たとえば、サポート チームは仮想マシンのバグを複製し、エンジニアはその仮想マシンのリンク クローンを作成してバグの処理を行うことができます。
リンク クローンからリンク クローンを作成できますが、そのリンク クローンのパフォーマンスは低下します。可能であれば、オリジナルの親仮想マシンの新しいリンク クローンを作成することをお勧めします。リンク クローンからフル クローンを作成すると、そのフル クローンは、リンク クローンまたはその親にあたるマシンへのアクセスを必要としない独立した仮想マシンになります。
リンク クローンは親に依存関係があるため、クローンを持つ親は削除できません。親仮想マシンを削除するには、最初にすべてのリンク クローンとスナップショットを削除する必要があります。