VMware Fusion 12 | 2020 年 9 月 14 日 | ビルド 16880131 |
リリース ノートの概要
本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。VMware Fusion について
VMware Fusion® 12 は、最も迅速かつ容易に、Mac 上で Windows およびその他の x86 ベースのオペレーティング システムを再起動なしで実行できるようにする、信頼性に優れたソリューションです。
詳細については、VMware Fusion のドキュメントを参照してください。
システム要件
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ハードウェア
macOS 10.15 Catalina 以降のバージョンをサポートする Mac モデル。-
macOS 10.15 Catalina をサポートする Mac モデル - https://support.apple.com/ja-jp/HT21022。
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ソフトウェア
macOS 10.15 Catalina 以降のバージョン。
新機能
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Fusion Player(以前の Fusion Standard)は、個人が非商用目的で使用する場合に無償で提供されます。
- macOS 11 Big Sur のサポート
- macOS 11 Big Sur をホスト OS として実行。
- macOS 11 Big Sur を仮想マシンとして実行。
- DirectX 11 および OpenGL 4.1 のサポート
- ゲスト OS での DirectX 11 (DX11) および OpenGL 4.1 のサポートが追加されました。
- DirectX 11 および OpenGL 4.1 のハードウェア要件:
- MacPro 2013 以降
- iMac 27 インチ 2014 以降
- MacBook Pro 13 インチ 2015 以降
- デュアル グラフィックスを搭載した MacBook Pro 15 インチ 2015 以降
- MacBook Air 2015 以降
- MacBook 2015 以降
- iMac 21 インチ 2015 以降
- iMac Pro 2017 以降
- MacMini 2018 以降
- DirectX 11 および OpenGL 4.1 のソフトウェア要件:
- ゲスト OS:Windows 7 以降、または vmwgfx を使用する Linux。
- 外部 GPU のサポート
Fusion は、外部 GPU がホストに接続されている場合、外部 GPU をサポートします。Fusion ユーザー インターフェイスから、外部 GPU を優先 オプションを選択します。
- サンドボックス グラフィックス
vmx からグラフィックスのレンダリングを削除し、個別のサンドボックス プロセスとして実行することによって仮想マシンのセキュリティが強化されています。
- 新しいゲスト OS のサポート
- RHEL 8.2
- Debian 10.5
- Fedora 32
- CentOS 8.2
- SLE 15 SP2
- FreeBSD 11.4
- ESXi 7.0
- USB 3.1 コントローラのサポート
仮想マシンの仮想 XHCI コントローラが USB 3.0 から USB 3.1 に変更され、10 Gbps がサポートされるようになりました。
- 大規模な仮想マシン
- 32 個の仮想 CPU
- 128 GB の仮想メモリ
注意:32 vCPU で仮想マシンを実行するには、ご使用のホストとゲストの両方のオペレーティング システムが 32 個の論理プロセッサをサポートしている必要があります。 - 8 GB の仮想グラフィックス メモリ
- APFS リカバリ パーティションから仮想マシンを作成します(現時点では macOS 10.15 ホストに制限されています)
- パフォーマンスの向上
- ファイル転送速度の向上(ドラッグ アンド ドロップ、コピー アンド ペースト、ホスト/ゲスト ファイル システム (HGFS))
- 仮想マシンのシャットダウン時間の短縮。
- コンテナのパフォーマンスの向上。
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vSphere 7.0 のサポート
Fusion 12 では、次の操作を実行できます。
- vSphere 7.0 に接続する。
- ローカル仮想マシンを vSphere 7.0 にアップロードする。
- vSphere 7.0 で実行されているリモート仮想マシンをローカル デスクトップにダウンロードする。
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コンテナ イメージ レジストリへのログイン
vctl login コマンドを使用してコンテナ イメージ レジストリにログインする機能が追加されました。
- Kubernetes のサポート
Fusion 12 は KIND kubernetes クラスタをサポートするようになりました。
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改善されたアクセシビリティのサポート
Fusion が WCAG 2.1 基準に準拠するように、アクセシビリティの改善が追加されました。
製品サポートに関する注意事項
- 制限された仮想マシンの削除
制限された仮想マシンのサポートが終了し、VMware Fusion 12 から削除されました。 - REST API セキュリティの強化
REST API は現在ローカル ホストでのみ使用可能です。
重要な修正
このリリースの VMware Fusion は、以下の問題に対処しています。
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Fusion は、システム全体のパスが構成可能であることによる権限昇格の脆弱性に対処します。Common Vulnerabilities and Exposures プロジェクト (cve.mitre.org) では、この問題に CVE-2020-3980 という識別子を割り当てています。詳細については、VMSA-2020-0020 を参照してください。
解決した問題
- Mac がスリープ モードから復帰した後、USB デバイスが認識されない
Mac がスリープ モードから起動した後、ゲスト OS に接続されている USB デバイスが認識されません。
この問題は解決されました。
- Fusion 11.5.5 にアップグレードした後、ゲスト OS で 2 TB USB ドライブを使用できない
2 TB の USB ドライブがゲスト OS で認識されません。
この問題は解決されました。
- macOS Mojave ゲスト OS で USB デバイスを使用できない
USB デバイスは macOS Mojave ゲスト OS で認識されないため、接続できません。
この問題は解決されました。
- コンテナを停止すると、匿名ボリュームのユーザー データが失われる
コンテナの匿名ボリュームにホスト ディレクトリがマウントされていない場合、コンテナを停止した後に、匿名ボリュームのユーザー データが保持されません。
この問題は解決されました。
既知の問題
- トラフィックが Big Sur ホスト上のホスト IP アドレス スタックを経由してルーティングされている場合、NAT 仮想マシンでポート転送にアクセスできない
Big Sur ホストで、ユーザーが Fusion で NAT ポート転送を構成すると、仮想マシンで実行されているサービスは、localhost:exposedPort、hostIP:exposedPort、または 127.0.0.1:exposedPort を使用する macOS ホストでは使用できなくなります。hostIP:exposedPort を使用する NAT 仮想マシン内でもポート転送にアクセスすることはできません。
回避策:Windows または macOS を実行する別の物理マシンを経由して NAT ポート転送にアクセスします。または、
NAT 仮想マシンと同じ Mac マシンで実行されているブリッジされた仮想マシンから NAT ポート転送にアクセスします。 - Big Sur ホストで Fusion をアップグレードした後に NAT ポート転送が機能するには、仮想マシンの IP アドレスを変更する必要がある
ユーザーが Fusion 11 で NAT ポート転送を構成すると、アップグレード後に仮想マシンの IP アドレスが変更されるため、Big Sur で Fusion 12 にアップグレードした後にポート転送にアクセスできなくなることがあります。
回避策:ポートの転送に使用される IP アドレスを、仮想マシンに割り当てられている現在の IP アドレスに変更します。
- ユーザーは、仮想マシン内の仮想ネットワークの同じサブネット内で転送パケットをキャプチャすることができない
仮想マシンの仮想インターフェイスは、Big Sur ホスト上の同じサブネット内にある他の仮想マシン間のパケット交換を報告しません。
回避策:ホスト上の仮想インターフェイスを使用して、サブネット内のトラフィック情報をキャプチャします。たとえば、macOS ホストのインターフェイス bridge100 を使用して、サブネット内のトラフィックをキャプチャします。
- 複数のディスプレイをフルスクリーン モードで使用しているときに、外部ディスプレイを取り外してから再接続すると、複数のフルスクリーン スペースが同じディスプレイに作成される
外部モニタを取り外してから再接続すると、ゲスト OS 画面が既定の画面トポロジに更新されず、ユーザーはキーボードとマウスを使用してゲスト OS を操作することができません。
回避策:シングル ウィンドウ モードに戻り、それからフルスクリーンに切り替えます。
- Big Sur ホスト上の NAT およびホストオンリー仮想ネットワークに対してジャンボ フレームを有効にすることができない
Big Sur ホストの Fusion ユーザー インターフェイスでは MTU 設定オプションを使用できません。
回避策:
- macOS ホストでジャンボ フレームを有効にするには、システム環境設定 > ネットワーク > 詳細 > ハードウェア > MTU に移動します。
- ジャンボ フレーム機能を使用するには、仮想マシン ネットワークをブリッジ モードに変更します。
- macOS Big Sur 仮想マシンをリカバリ モードで起動できない、またはホスト リカバリから macOS Big Sur をインストールできない
起動中に Command+R キーを押したままゲスト OS をリカバリ モードで起動しようとすると、macOS Big Sur を実行している仮想マシンが再起動ループでスタックします。ホストのリカバリ パーティションから新しい Big Sur 仮想マシンを作成しようとすると、同じ障害が発生します。
既存の macOS Big Sur 仮想マシンの正常な動作をリストアするには、Command+Option+P+R キーを押したまま、仮想マシンの不揮発性 RAM (NVRAM) をクリアします。
- 簡易インストール操作が完了すると、VMware Tools がゲスト OS にインストールされない
簡易インストールでは、Windows 7、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2008 R2 などの一部のゲスト OS には VMware Tools がインストールされません。これは、VMware Tools をインストールする前に、一部の Windows 更新パッケージを手動でインストールする必要があるためです。
回避策:ゲスト OS の準備ができたら、次の手順を実行します。
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 ゲストの場合:- 詳細については、https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4472027/2019-sha-2-code-signing-support-requirement-for-windows-and-wsusを参照してください。
- Windows 更新プログラムを手動で入手し、必要な Windows 更新プログラムをダウンロードしてインストールします。更新プログラムは、https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4474419/sha-2-code-signing-support-update および https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4490628/servicing-stack-update-for-windows-7-sp1-and-windows-server-2008-r2より入手可能です。
- ゲスト OS に VMware Tools を手動でインストールします。
Windows Server 2012 R2 ゲストの場合:- Windows 更新プログラムを手動で入手し、https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=42334 から更新パッケージ (KB2919355) をダウンロードしてインストールします。
- ロールと機能の追加ウィザードから .NET Framework 3.5 をインストールします。
- ゲスト OS に VMware Tools を手動でインストールします。
VMware Tools を手動でインストールするには、次の手順を実行します。- /Applications/VMware Fusion.app/Contents/Library/isoimages/windows.iso を仮想マシンの CD/DVD にマウントし、CD/DVD に接続します。
- ゲストの CD/DVD を開き、ゲスト OS に VMware Tools をインストールします。