vdmutil コマンドライン インターフェイスを使用し、JMS メッセージが Horizon 7 コンポーネント間で渡されるときに使用されるセキュリティ メカニズムを構成し、管理できます。

ユーティリティの構文と場所

vdmutil コマンドで、以前のバージョンの Horizon 7 に同梱されていた lmvutil コマンドと同じ処理を実行できます。また、vdmutil コマンドには、使用するメッセージ セキュリティ モードの決定やすべての Horizon 7 コンポーネントを拡張モードに変更する処理の進行状況の監視を行うオプションがあります。Windows コマンド プロンプトで、次の形式の vdmutil コマンドを使用します。

vdmutil command_option [additional_option argument] ...

使用できる追加のオプションは、コマンド オプションによって異なります。このトピックでは、メッセージ セキュリティ モードのオプションについて説明します。クラウド ポッド アーキテクチャに関係するその他のオプションについては、『Horizon 7 でのクラウド ポッド アーキテクチャの管理』ドキュメントを参照してください。

デフォルトの場合、vdmutil コマンドの実行可能ファイルのパスは C:\Program Files\VMware\VMware View\Server\tools\bin です。コマンド ラインにパスを入力するのを避けるには、PATH 環境変数にパスを追加します。

認証

管理者ロールを持つユーザーとしてコマンドを実行する必要があります。Horizon Administrator を使用して管理者ロールをユーザーに割り当てることができます。ロールベースの委任管理の構成を参照してください。

vdmutil コマンドには、認証に使用するユーザー名、ドメイン、およびパスワードを指定するオプションがあります。

表 1. vdmutil コマンド認証オプション
オプション 説明
--authAs

Horizon 7 管理ユーザーの名前。domain\username またはユーザー プリンシパル名 (UPN) 形式を使用しないでください。

--authDomain

Horizon 7 オプションで指定された --authAs 管理者ユーザーの完全修飾ドメイン名。

--authPassword

Horizon 7 オプションで指定された --authAs 管理者ユーザーのパスワード。パスワードの代わりに "*" を入力すると、vdmutil コマンドでパスワードが要求され、機密性の高いパスワードはコマンド ラインのコマンド履歴に残りません。

認証オプションは、--help および --verbose を除くすべての vdmutil コマンド オプションを指定して使用する必要があります。

JMS メッセージ セキュリティ モード専用のオプション

次の表は、vdmutil の JMS メッセージ セキュリティ モードを表示、設定、または監視するコマンドライン オプションのみを一覧で示しています。特定のオプションで使用可能な引数のリストについては、--help コマンドライン オプションを使用してください。

vdmutil コマンドは、操作が成功すると 0 を返し、失敗すると操作の失敗に固有の 0 以外のコードを返します。vdmutil コマンドは標準エラー出力にエラー メッセージを書き込みます。操作で出力が生成されたり、--verbose オプションを使用して詳細なログ記録が有効になっていると、vdmutil コマンドは標準出力に米国英語で出力を書き込みます。

表 2. vdmutil コマンド オプション
オプション 説明
--activatePendingConnectionServerCertificates ローカル ポッドの接続サーバ インスタンスの保留中セキュリティ証明書をアクティベーションします。
--countPendingMsgSecStatus 拡張モードへ、または拡張モードからの移行を阻んでいるマシンの数をカウントします。
--createPendingConnectionServerCertificates ローカル ポッドの接続サーバ インスタンスの新しい保留中セキュリティ証明書を作成します。
--getMsgSecLevel ローカル ポッドの拡張されたメッセージ セキュリティ ステータスを取得します。このステータスは Horizon 7 環境内のすべてのコンポーネントに対して、JMS メッセージ セキュリティ モードを [有効] から [拡張済み] に変更するプロセスに関連します。
--getMsgSecMode ローカル ポッドのメッセージ セキュリティ モードを取得します。
--help vdmutil コマンドのオプションを一覧表示します。--help を、--setMsgSecMode --help などの特定のコマンドで使用することもできます。
--listMsgBusSecStatus ローカル ポッドの 全接続サーバのメッセージ バス セキュリティ ステータスを一覧表示します。
--listPendingMsgSecStatus 拡張モードへ、または拡張モードからの移行を阻んでいるマシンを一覧表示します。デフォルトでは、25 エントリに制限されます。
--setMsgSecMode ローカル ポッドのメッセージ セキュリティ モードを設定します。
--verbose 詳細ログを有効にします。このオプションは、詳細なコマンド出力を取得する他のオプションに追加できます。vdmutil コマンドで、標準出力への書き込みが行われます。