vdmadmin コマンドと -M オプションを使用すると、リンク クローン仮想マシンをディスク容量再利用の対象として指定することができます。Horizon 7 は、リンク クローン OS ディスク上の未使用容量が Horizon Administrator で指定した最小しきい値に達するのを待たずに、ESXi ホストにその OS ディスク上のディスク容量を再利用するように指示します。

構文

        vdmadmin
        -M [-b authentication_arguments] -d desktop-m machine-markForSpaceReclamation

使用上の注意

このオプションを使用すると、デモまたはトラブルシューティングの目的で特定の仮想マシン上でディスク容量再利用を開始することができます。

停電期間が有効なときは、このコマンドを実行しても、容量の再利用は行われません。

vdmadmin コマンドと -M オプションを使用してディスク容量を再利用するには、以下の前提条件を満たしている必要があります。

  • Horizon 7 が vCenter Server および ESXi バージョン 5.1 以降を使用していることを確認します。
  • vSphere バージョン 5.1 以降で提供される VMware Tools が仮想マシンにインストールされていることを確認します。
  • 仮想マシンが仮想ハードウェア バージョン 9 以降であることを確認します。
  • Horizon Administrator で、vCenter Server に対して、[容量再利用を有効にする] オプションが選択されていることを確認します。vSphere でリンク クローン仮想マシンのディスク領域を再利用できるようにするを参照してください。
  • Horizon Administrator で、デスクトップ プールに対して [VM ディスク スペースを再利用] オプションが選択されていることを確認します。『Horizon 7 での仮想デスクトップのセットアップ』ドキュメントの「View Composer リンク クローンでのディスク容量の再利用」を参照してください。
  • 容量再利用操作を開始する前に、仮想マシンがパワーオンされていることを確認します。
  • 停電期間が有効でないことを確認します。『Horizon 7 での仮想デスクトップのセットアップ』ドキュメントの「View Composer リンク クローン用の Storage Accelerator と領域再利用の停電期間の設定」を参照してください。

オプション

表 1. 仮想マシンのディスク容量を再利用するためのオプション
オプション 説明
-d desktop デスクトップ プールの名前を指定します。
-m machine 仮想マシンの名前を指定します。
-MarkForSpaceReclamation 仮想マシンをディスク容量再利用の対象として指定します。

デスクトップ プール pool1 の仮想マシン machine3 を、ディスク容量再利用の対象として指定します。

vdmadmin -M -d pool1 -m machine3 -markForSpaceReclamation