vdmadmin コマンドの -X オプションを使用すると、グループ内の複製接続サーバ インスタンスで発生している LDAP エントリ競合および LDAP スキーマ競合を検出して解決することができます。また、クラウド ポッド アーキテクチャ 環境内の LDAP スキーマ競合の検出と解決を行うこともできます。

構文

        vdmadmin
        -X [-bauthentication_arguments] -collisions [-resolve]
vdmadmin-X [-bauthentication_arguments] -schemacollisions [-resolve] [-global]

使用上の注意

重複する LDAP エントリが複数の接続サーバ インスタンス上に作成された場合、Horizon 7 内の LDAP データの整合性に問題が発生する可能性があります。この競合状態は、アップグレード中、LDAP レプリケーションが機能していないときに発生する可能性があります。競合状態が発生しているかどうかは Horizon 7 によって定期的にチェックされますが、vdmadmin コマンドをグループ内のいずれかの接続サーバ インスタンスで実行することで LDAP エントリの競合を手動で検出して解決することもできます。

また、LDAP スキーマの競合も同様に、アップグレード中、LDAP レプリケーションが機能していないときに発生する可能性があります。Horizon 7 はスキーマの競合状態が発生しているかについてはチェックしないため、LDAP スキーマの競合は vdmadmin コマンドを実行して手動で検出と解決を行う必要があります。

オプション

次の表に、LDAP エントリ競合の検出と解決を指定できるオプションを示します。

表 1. LDAP エントリ競合の検出および解決を行うオプション
オプション 説明
-collisions 接続サーバ グループ内の LDAP エントリ競合の検出を指定します。
-resolve LDAP インスタンス内のすべての LDAP 競合を解決します。このオプションを指定しないと、問題を一覧表示するだけで、解決は行われません。

次の表に、LDAP スキーマ競合の検出と解決に指定できるオプションを示します。

表 2. LDAP スキーマ競合の検出および解決を行うオプション
オプション 説明
-schemacollisions 接続サーバ グループまたは クラウド ポッド アーキテクチャ 環境内の LDAP スキーマ競合の検出を指定します。
-resolve LDAP インスタンス内のすべての LDAP スキーマ競合を解決します。このオプションを指定しないと、問題を一覧表示するだけで、解決は行われません。
-global クラウド ポッド アーキテクチャ 環境下のグローバルの LDAP インスタンスにチェックと修正を適用します。このオプションを指定しないと、チェックはローカルの LDAP インスタンスに対して実行されます。

接続サーバ グループ内の LDAP エントリ競合を検出します。

vdmadmin -X -collisions

ローカルの LDAP インスタンスの LDAP エントリ競合を検出して解決します。

vdmadmin -X -collisions -resolve

グローバルの LDAP インスタンスの LDAP スキーマ競合を検出して解決します。

vdmadmin -X -schemacollisions -resolve -global