vdmadmin コマンドと -O および -P オプションを使用して、システムを使用する資格を失ったユーザーに割り当てられている仮想マシンとポリシーを表示できます。

構文

        vdmadmin
        -O [-b authentication_arguments] [-ld | -lu] [-w | -n] [-xml [-noxslt | -xsltpath path]]
        vdmadmin
        -P [-b authentication_arguments] [-ld | -lu] [-w | -n] [-xml [-noxslt | -xsltpath path]]

使用上の注意

通常の仮想マシンまたは物理システムに対するユーザーの資格を失効させても、関連付けられたリモート デスクトップの割り当ては自動的に失効しません。ユーザーのアカウントを一時的にサスペンドする場合やユーザーが長期休暇中の場合は、この状況でも問題がない可能性があります。資格を再度有効にすると、そのユーザーは以前と同じ仮想マシンを引き続き使用することができます。ユーザーが組織を離れた場合は、他のユーザーはその仮想マシンにアクセスできないため、その仮想マシンは実体なしとみなされます。資格のないユーザーに割り当てられているポリシーを調べることも必要になります。

オプション

次の表に、資格のないユーザーの仮想マシンとポリシーの表示に指定できるオプションを示します。

表 1. 資格のないユーザーのマシンおよびポリシーを表示するためのオプション
オプション 説明
-ld 出力エントリの順序をマシン別に設定します。
-lu 出力エントリの順序をユーザー別に設定します。
-noxslt XML 出力にデフォルトのスタイルシートを適用しないことを指定します。
-xsltpath path XML 出力を変換するために使用するスタイルシートのパスを指定します。

XSL スタイルシート に、XML 出力を HTML に変換するために適用できるスタイルシートを示します。これらのスタイルシートは、ディレクトリ C:\Program Files\VMware\VMware View\server\etc にあります。

表 2. XSL スタイルシート
スタイルシート ファイル名 説明
unentitled-machines.xsl ユーザーまたはシステム別にグループ化された、現在ユーザーに割り当てられている資格のない仮想マシンのリストを含むレポートを変換します。これはデフォルトのスタイルシートです。
unentitled-policies.xsl 資格のないユーザーに適用されているユーザー レベルのポリシーのある仮想マシンのリストを含むレポートを変換します。

資格のないユーザーに割り当てられている仮想マシンを仮想マシン別にグループ化して、テキスト形式で表示します。

vdmadmin -O -ld

資格のないユーザーに割り当てられている仮想マシンをユーザー別にグループ化して、ASCII 文字を使用した XML 形式で表示します。

vdmadmin -O -lu -xml -n

独自のスタイルシート C:\tmp\unentitled-users.xsl を適用して、出力をファイル uu-output.html にリダイレクトします。

vdmadmin -O -lu -xml -xsltpath "C:\tmp\unentitled-users.xsl" > uu-output.html

資格のないユーザーの仮想マシンに関連付けられているユーザー ポリシーをデスクトップ別にグループ化して、Unicode 文字を使用した XML 形式で表示します。

vdmadmin -P -ld -xml -w

独自のスタイルシート C:\tmp\unentitled-policies.xsl を適用して、出力をファイル up-output.html にリダイレクトします。

vdmadmin -P -ld -xml -xsltpath "C:\tmp\unentitled-policies.xsl" > up-output.html