次のリストでは、Horizon Linux デスクトップでサポートされる主な機能を示します。
Linux デスクトップでサポートされる機能
- Active Directory の統合
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次の Linux ディストリビューションを実行しているインスタント クローン デスクトップでは、PBISO (PowerBroker Identity Services Open) を使用して Active Directory とのオフライン ドメイン参加を実行できます。
- Ubuntu 16.04 および 18.04
- SLED/SLES 12.x
- オーディオ入力
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クライアント ホストからリモート Linux デスクトップへのオーディオ入力リダイレクトがサポートされます。この機能は、USB リダイレクト機能をベースにしていません。この機能を有効にするには、インストール時にこの機能を選択する必要があります。オーディオ アプリケーションの「PulseAudio サーバ(ローカル)」デバイスで、システムのデフォルト オーディオを選択する必要があります。この機能は、次の Linux ディストリビューションでサポートされます。
- MATE または Gnome Flashback (Metacity) デスクトップ環境の Ubuntu 16.04 x64
- MATE または Gnome Ubuntu デスクトップ環境の Ubuntu 18.04 x64
- KDE または Gnome デスクトップ環境の RHEL 7 Workstation x64
- Gnome デスクトップ環境の RHEL 8 Workstation x64
- SLED/SLES 12 SP3 x64
- オーディオ出力
- オーディオ出力リダイレクトがサポートされます。この機能は、デフォルトで有効になっています。この機能を無効にするには、 RemoteDisplay.allowAudio オプションを false に設定する必要があります。Chrome または Firefox ブラウザを使用している場合、VMware Horizon HTML Access により、Linux デスクトップにオーディオ出力サポートが提供されます。
- 自動化される完全なクローン デスクトップ プール
- Linux デスクトップ用に、自動化される完全なクローン デスクトップ プールを作成できます。
- クライアント ドライブ リダイレクト
- クライアント ドライブ リダイレクト (CDR) 機能を有効にすると、ローカル システムの共有フォルダとドライブにアクセスできます。リモート Linux デスクトップのユーザーのホーム ディレクトリにある tsclient フォルダを使用します。この機能を使用するには、CDR コンポーネントをインストールする必要があります。
- クリップボード リダイレクト
- クリップボード リダイレクト機能を使用すると、リッチ テキストまたはプレーン テキストをクライアント ホストとリモートの Linux デスクトップ間でコピー アンド ペーストできます。Horizon Agent のオプションを使用して、コピー/ペーストの方向と最大テキスト サイズを設定できます。この機能は、デフォルトで有効になっています。インストール時にこの機能を無効にできます。
- FIPS 140-2 モード
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FIPS (Federal Information Processing Standard) 140-2 モード サポートは、NIST 暗号モジュール認証制度 (CMVP) で検証されていませんが、Linux デスクトップで使用できるようになりました。
Horizon 7 Agent for Linux は、FIPS 140-2 準拠の暗号モジュールを実装します。これらのモジュールは、CMVP 証明書 #2839 および #2866 に記載されている動作環境で検証され、このプラットフォームに移植されました。ただし、VMware の NIST CAVP および CMVP 証明書に新しい動作環境を追加するための CAVP および CMVP テスト要件は、プロダクト ロードマップに従って完了します。
注: FIPS 140-2 モードを使用するには、TLS (Transport Layer Security) プロトコル バージョン 1.2 が必要です。 - ヘルプ デスク ツール
- Horizon Help Desk Tool は、Linux デスクトップ セッションのトラブルシューティングに使用できる Web アプリケーションです。 Horizon Help Desk Tool を使用して Horizon 7 ユーザー セッションのステータスを取得したり、トラブルシューティングやメンテナンス操作を実行できます。 Horizon Console での Horizon Help Desk Tool の使用を参照してください。
- Horizon スマート ポリシー
- VMware User Environment Manager™ 9.4 以降を使用して Horizon スマート ポリシー を作成すると、特定のリモート Linux デスクトップの USB リダイレクト、クリップボードのリダイレクト、クライアント ドライブ リダイレクト機能の動作を制御できます。 スマート ポリシー の使用を参照してください。
- H.264 エンコーダ
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H.264 は、特に低いバンド幅ネットワークでは、Horizon デスクトップの Blast Extreme のパフォーマンスを改善できます。クライアント システムで H.264 を無効にすると、Blast Extreme は自動的に JPEG/PNG のエンコーディングに戻ります。
H.264 エンコーダには、ハードウェア H.264 のサポートとソフトウェア エンコーダのサポートの両方が含まれます。ハードウェア H.264 のサポートには次の要件があります。- NVIDIA グラフィック カードで vGPU が構成されていること。
- NVIDIA ドライバ 384 シリーズ以降が NVIDIA グラフィック カードにインストールされていること。
システムが前述の要件を満たしている場合、Horizon 7 for Linux はハードウェア H.264 エンコーダを使用します。それ以外の場合には、ソフトウェア H.264 エンコーダが使用されます。
- インスタント クローン フローティング デスクトップ プール
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Linux デスクトップ用に、インスタント クローン フローティング デスクトップ プールを作成できます。この機能は、次の Linux ディストリビューションがインストールされているシステムでのみサポートされます。
- Ubuntu 16.04 および 18.04
- RHEL 7.1 以降
- RHEL 8
- SLED/SLES 12
- K デスクトップ環境
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次の Linux ディストリビューションで K デスクトップ環境 (KDE) がサポートされています。
- CentOS 6 および 7
- RHEL 6 および 7
- Ubuntu 16.04 および 18.04
- キーボード レイアウトおよび言語の同期
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この機能は、クライアントのシステム言語と現在のキーボード レイアウトを Horizon Linux エージェント デスクトップと同期させるかどうかを指定します。この設定を有効にする、あるいは構成しない場合、同期が許可されます。この設定を無効にすると、同期が許可されません。
この機能は、VMware Horizon for Windows のみでサポートされ、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、スペイン語、簡体字中国語、および繁体字中国語の言語でのみサポートされます。
- 可逆圧縮 PNG
- デスクトップで生成される画像とビデオは、クライアント デバイスで正確なピクセル レベルで表示されます。
- 手動デスクトップ プール
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マシン ソース
- 管理対象仮想マシン - vCenter Server 仮想マシンのマシン ソース。管理対象仮想マシンは、新規およびアップグレードの展開にサポートされます。
- 管理対象外の仮想マシン - 他のソースのマシン ソース。管理対象外の仮想マシンは、管理対象外の仮想マシンの展開からアップグレードする場合にのみ、サポートされます。
注: パフォーマンスを維持するため、管理対象外の仮想マシンは使用しないでください。 - MATE デスクトップ環境
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次の Linux ディストリビューションで MATE デスクトップ環境がサポートされています。
- Ubuntu 16.04
- Ubuntu 18.04
- マルチモニタ
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- vDGA/vGPU デスクトップは、最大 2560x1600 の解像度を 4 台のモニターでサポートします。
- VMware vSphere® 6.0 以降の 2D デスクトップは、最大 2048x1536 の解像度を 4 台のモニターでサポートし、最大 2560x1600 の解像度を 3 台のモニターでサポートします。
Ubuntu 16.04 および 18.04 でマルチモニタ機能を使用するには、Gnome、KDE または MATE デスクトップ環境を使用する必要があります。詳細については、http://kb.vmware.com/kb/2151294を参照してください。
SLES 12 SP1 では、カーネル レベル kernel-default-3.12.49-11.1 のデフォルト パッケージを使用する必要があります。パッケージをアップグレードしている場合、マルチ モニター機能は動作せず、デスクトップは 1 台のモニターに表示されます。
VMware Horizon HTML Access™ バージョン 5.0 以降では、Horizon 7 for Linux デスクトップでマルチモニタ機能がサポートされます。
- VMware Blast のネットワーク インテリジェンス サポート
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VMware Blast のネットワーク インテリジェンス トランスポートがサポートされます。この機能は、デフォルトで有効になっています。
UDP (ユーザー データグラム プロトコル) を有効にすると、Blast は、TCP (伝送制御プロトコル) と UDP の両方の接続を確立します。Blast は、現在のネットワーク条件に基づいて、データ転送を動的に選択し、最高のユーザー エクスペリエンスを実現します。たとえば、ローカル エリア ネットワークでは UDP よりも TCP のほうが適しているため、Blast はデータ転送に TCP を選択します。また、ワイド エリア ネットワーク (WAN) では、UDP のほうが TCP よりもパフォーマンスが良いため、Blast は UDP 転送を選択します。
使用するインライン コンポーネントのいずれかで UDP がサポートされていない場合、Blast は TCP 接続のみを確立します。たとえば、Horizon Connection Server またはセキュリティ サーバの Blast Security Gateway コンポーネントを使用している場合、TCP 接続のみが確立されます。クライアントとエージェントの両方で UDP が有効な場合でも、Blast Security Gateway が UDP をサポートしていないため、接続では TCP が使用されます。ユーザーが会社のネットワークの外部から接続している場合、UDP コンポーネントは、UDP をサポートする VMware Unified Access Gateway(旧称 Access Point)を必要とします。
UDP ベースの Blast 接続を確立するには、次の情報を使用します。- クライアントが Linux デスクトップに直接接続している場合には、クライアントとエージェントの両方で UDP を有効にします。デフォルトでは、クライアントとエージェントの両方で UDP が有効になっています。
- クライアントが Unified Access Gateway を介して Linux デスクトップに接続している場合には、クライアント、エージェント、Unified Access Gateway で UDP を有効にします。
- セッション共同作業
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セッション共同作業機能により、ユーザーは既存のリモート Linux デスクトップ セッションに参加するユーザーを招待できます。また、別のユーザーから招待を受信したときに、共同作業セッションに参加できます。この機能は、次の Linux ディストリビューションがインストールされているリモート Linux デスクトップでのみサポートされます。
- Gnome デスクトップ環境の Ubuntu 18.04
- Gnome デスクトップ環境の RHEL 7.5 以降
- Gnome Classic デスクトップ環境の RHEL 8
- シングル サインオン
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シングル サインオン (SSO) は、次の Linux ディストリビューションでサポートされます。
- RHEL 8/7/6 Workstation x64
- CentOS 7/6 x64
- SLED/SLES 12.x SP3/SP2/SP1
- Ubuntu 18.04/16.04 x64
- スマート カード リダイレクト
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スマート カード リダイレクトは、次の Linux ディストリビューションでサポートされます。
- RHEL 8
- RHEL 7.1 以降
- RHEL 6.6 以降
- Ubuntu 18.04/16.04
- SLED/SLES 12.x SP3
この機能は、PIV (Personal Identity Verification) カードと CAC (Common Access Card) をサポートします。詳細については、スマート カード リダイレクトの設定を参照してください。
- True SSO のサポート
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True SSO は、次の Linux ディストリビューションでサポートされます。
- RHEL 7
- CentOS 7
- SLED/SLES 12.x SP3
- Ubuntu 18.04/16.04
詳細については、Linux デスクトップでの True SSO のセットアップを参照してください。
- USB リダイレクト
- USB リダイレクト機能により、リモート Linux デスクトップからローカルに接続された USB デバイスにアクセスできます。USB 機能を使用するには、USB リダイレクト コンポーネントと USB VHCI ドライバカーネル モジュールをインストールする必要があります。リダイレクトする USB デバイスを使用できる十分な権限がユーザーに付与されていることを確認します。
- 3Dconnexion マウス
- 3Dconnexion マウスを使用するには、適切なデバイス ドライバをインストールし、Linux デスクトップで USB デバイスの接続メニューを使用してマウスをペアリングする必要があります。
- 3D グラフィックス
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3D グラフィックス機能は、次の Linux バージョンとグラフィック カードの組み合わせをサポートします。
- vDGA は、RHEL 6.x Workstation x64 と NVIDIA GRID K1 または K2 のグラフィック カードの組み合わせでサポートされます。
- vGPU は、RHEL 6.x、RHEL 7.x、RHEL 8、SLED 12.x Workstation x64 でサポートされています。
注: vGPU をサポートする NVIDIA グラフィック カードの詳細については、 https://docs.nvidia.com/grid/gpus-supported-by-vgpu.htmlを参照してください。
Linux デスクトップとデスクトップ プールの制限
Linux デスクトップとデスクトップ プールには次の制限があります。
- 仮想印刷、ロケーション ベースの印刷、リアルタイム ビデオはサポートされません。
- VMware HTML Access ファイル転送はサポートされていません。