View LDAP は、Horizon 7 構成情報すべてのデータ リポジトリです。View LDAP は、接続サーバのインストールによって提供される、組み込み Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)ディレクトリです。

View LDAP には、Horizon 7 で使用される標準 LDAP ディレクトリ コンポーネントが含まれます。

  • Horizon 7 のスキーマ定義
  • ディレクトリ情報ツリー(DIT)の定義
  • アクセス制御リスト(ACL)

View LDAP には、Horizon 7 オブジェクトを表すディレクトリ エントリが含まれます。

  • アクセス可能な各デスクトップを表すリモート デスクトップ エントリ。各エントリには、デスクトップの使用が許可されている、Active Directory 内の Windows ユーザーおよびグループの外部セキュリティ プリンシパル(FSP)エントリへの参照が含まれています。
  • まとめて管理される複数のデスクトップを表すリモート デスクトップ プール エントリ。
  • 各リモート デスクトップの vCenter Server 仮想マシンを表す仮想マシン エントリ。
  • 設定を格納するための Horizon 7 コンポーネント エントリ。

View LDAP には、他の Horizon 7 コンポーネントに自動化と通知サービスを提供する、一連の Horizon 7 プラグイン DLL も含まれています。

注: セキュリティ サーバ インスタンスには、View LDAP ディレクトリは含まれていません。

LDAP レプリケーション

複製された接続サーバのインスタンスをインストールするときは、Horizon 7 が既存の接続サーバ インスタンスから View LDAP 構成データをコピーします。複製されたグループのすべての接続サーバ インスタンスで、同一の View LDAP 構成データが維持されます。1 つのインスタンスで構成が変更されると、更新された情報が他のインスタンスにコピーされます。

複製されたインスタンスで障害が発生した場合は、グループ内の他のインスタンスが動作を続行します。障害が発生したインスタンスが活動を再開した場合、停止中に発生した変更で構成が更新されます。Horizon 7 以降のリリースでは、レプリケーションのステータス チェックが 15 分ごとに実行され、各インスタンスが複製されたグループの他のサービスと通信できるかどうか、およびグループ内の他のサーバから LDAP の更新を取得できるかどうかが決まります。

Horizon Administrator のダッシュボードを使用して、レプリケーションのステータスを確認できます。ダッシュボードで接続サーバ インスタンスに赤色のアイコンがある場合は、アイコンをクリックするとレプリケーションのステータスが表示されます。次のいずれかの理由で、複製が失敗することがあります。
  • ファイアウォールによって通信がブロックされている
  • 接続サーバ インスタンスで VMware VDMDS サービスが停止している可能性がある
  • VMware VDMDS DSA オプションによって複製がブロックされている
  • ネットワークの問題が発生している

デフォルトでは、レプリケーションのチェックは 15 分ごとに実行されます。チェック間隔を変更するには、接続サーバ インスタンスで ADSI Edit を使用します。分数を設定するには、[DC=vdi,DC=vmware,DC=int] に接続して、[CN=Common,OU=Global,OU=Properties] オブジェクトの [pae-ReplicationStatusDataExpiryInMins] 属性を編集します。

[pae-ReplicationStatusDataExpiryInMins] 属性値は、10 ~ 1440 分(1 日)の範囲で設定する必要があります。属性が 10 分未満の値に設定されている場合、Horizon 7 では 10 分として扱われます。属性が 1440 分を超える値に設定されている場合、Horizon 7 では 1440 分として扱われます。