Horizon Persona Management は、リモート デスクトップだけでなく、Horizon 7 が管理しない物理コンピュータや仮想マシンでも使用できます。個人設定管理は、ユーザーがプロファイルに加えた変更を保持します。ユーザー プロファイルはユーザーが生成したさまざまな情報から構成されます。
- ユーザー固有のデータおよびデスクトップ設定。ユーザーがどのデスクトップにログインしても同じデスクトップ デザインを表示できます。
- アプリケーション データおよび設定。たとえば、ツールバーの位置や設定をアプリケーションに記憶させることができます。
- ユーザー アプリケーションによって構成された Windows レジストリ エントリ。
これらの機能を活用するため、個人設定管理では CIFS 共有でユーザーのローカル プロファイル サイズ以上のストレージが必要です。
ログオンおよびログオフ時間の最小化
個人設定管理は、デスクトップのログインおよびログオフにかかる時間を最小限に抑えます。デフォルトではログオン時に、 Windows で必要なファイルのみ(ユーザー レジストリ ファイルなど)をHorizon 7 がダウンロードします。Horizon 7 はリモート デスクトップでのプロファイルの最近の変更を記録し、定期的にその変更をリモート リポジトリにコピーします。
個人設定管理では、プロファイルを管理するために Active Directory に変更を加える必要はありません。個人設定管理を構成するには、Active Directory でユーザーのプロパティを変更せずに、中央リポジトリを指定します。この中央リポジトリで、ユーザーがログオンする可能性のある他の物理マシンに影響を及ぼすことなく、1 つの環境でユーザーのプロファイルを管理できます。
個人設定管理で は、VMware ThinApp アプリケーションでデスクトップをプロビジョニングする場合、ThinApp サンドボックス データもユーザー プロファイルに格納することができます。このデータはユーザーとともに移動可能で、ログオン時間には大きな影響を及ぼしません。この戦略により、データの損失や破損に対する保護が強化されます。
構成オプション
Horizon 7 個人設定は、単一のリモート デスクトップ、デスクトップ プール、OU、または展開内のすべてのリモート デスクトップなど、さまざまなレベルで構成できます。Horizon 7 が管理しない物理コンピュータおよび仮想マシンでは、スタンドアロン バージョンの個人設定管理も使用できます。
グループ ポリシー (GPO) を設定することで、個人設定に含めるファイルとフォルダを次のように細かく制御できます。ローカル設定フォルダを含めるかどうか、ログイン時にロードするファイル、ユーザー ログイン後にバックグラウンドでダウンロードするファイル、個人設定管理ではなく Windows 移動プロファイル機能により管理するユーザーの個人設定内のファイルを指定できます。
Windows 移動プロファイルと同様に、フォルダ リダイレクトを構成できます。次のフォルダをネットワーク共有にリダイレクトできます。
Contacts(連絡先) | マイ ドキュメント | Save Games(セーブ ゲーム) |
Cookies(クッキー) | My Music(マイ ミュージック) | Searches(検索) |
デスクトップ | My Pictures(マイ ピクチャ) | Start Menu(スタート メニュー) |
ダウンロード | My Videos(マイ ビデオ) | Startup Items(スタートアップ項目) |
お気に入り | Network Neighborhood(ネットワーク コンピュータ) | Templates(テンプレート) |
History(履歴) | Printer Neighborhood(近くのプリンタ) | Temporary Internet Files(インターネット一時ファイル) |
Links(リンク) | Recent Items(最近使った項目) |
制限
個人設定管理には、次の制限および制約があります。
- この機能は、インスタント クローン デスクトップ プールではサポートされません。
- 個人設定管理コンポーネントを含む Horizon 7 ライセンスが必要です。
- 個人設定管理には CIFS(共通インターネット ファイル システム)共有が必要です。
- この機能は、Windows 10 のリンク クローン デスクトップ プールの永続ディスクと一緒に使用できません。