ディスク領域を割り当てるときは、オペレーティング システム、アプリケーション、およびユーザーがインストールまたは生成する可能性のあるその他のコンテンツを格納できるだけの領域を割り当てます。通常この容量は、物理 PC に搭載されているディスクのサイズを下回ります。
データセンターのディスク容量は通常、従来の PC 展開でのデスクトップまたはラップトップのディスク容量よりもギガバイトあたりのコストが高いため、オペレーティング システムのイメージ サイズを最適化してください。イメージ サイズを最適化するために、次の提案が有効な場合があります。
- 不要なファイルを削除します。たとえば、一時インターネット ファイルに割り当てられた領域を削減します。
- インデクサ サービス、デフラグメント サービス、および復元ポイントなどの Windows サービスをオフにします。詳細については、『Horizon 7 での仮想デスクトップのセットアップ』を参照してください。
- 将来の増加を十分見越しながらも、非現実的なほど大きくない仮想ディスク サイズを選択します。
- ユーザーが生成するコンテンツおよびユーザーがインストールするアプリケーションには、中央で管理されるファイル共有、あるいは View Composer の通常ディスク、あるいは App Volumes を使用します。
- vSphere 5.1 以降を使用している場合は、vCenter Server およびリンク クローン デスクトップ プールの領域再利用を有効にします。
仮想マシン デスクトップが vSphere 5.1 以降で使用可能な領域効率的なディスク形式を使用する場合、ゲスト OS 内の無効化されたデータ、または削除されたデータは、自動的にワイプおよび縮小プロセスで再利用されます。
必要なストレージ容量については、各仮想デスクトップで使用される次のファイルを考慮に入れる必要があります。
- ESXi サスペンド ファイルは、仮想マシンに割り当てられた RAM 容量に等しいサイズになります。
- デフォルトでは、Windows のページ ファイルは RAM の 150% に相当します。
- ログ ファイルは、各仮想マシンのために 100MB を使用できます。
- 仮想ディスク、つまり .vmdk ファイルには、オペレーティング システム、アプリケーション、将来のアプリケーション アップデートおよびソフトウェア アップデートを格納する必要があります。ローカル ユーザー データおよびユーザーがインストールするアプリケーションをファイル共有ではなく仮想デスクトップ上に配置する場合は、それらも仮想ディスクに格納する必要があります。
View Composer を使用することにより、時間の経過にともない .vmdk ファイルが大きくなりますが、View Composer の更新操作をスケジュールし、仮想マシン デスクトップ プールに対してストレージのオーバーコミット ポリシーを設定し、Windows のページ ファイルと一時ファイルを別個の読み取り専用ディスクにリダイレクトすることにより、サイズの増加量を抑制できます。
インスタント クローンを使用する場合は、ログイン セッション内で .vmdk ファイルのサイズが次第に大きくなります。ユーザーがログアウトするとインスタント クローン デスクトップは自動的に削除され、新しいインスタント クローンが作成されて次のユーザーがログインする準備が整います。このプロセスによってデスクトップは事実上更新され、元のサイズに戻ります。
ユーザーのディスク領域不足を確実に防止するため、この見積もりに 15% を加えてもかまいません。