RDS プリンタ リダイレクトのグループ ポリシー設定を使用すると、プリンタ リダイレクトのポリシーを設定できます。

Horizon 7 RDS グループ ポリシー設定は、[コンピュータの構成] > [ポリシー] > [管理用テンプレート] > [Windows コンポーネント] > [リモート デスクトップ サービス] > [リモート デスクトップ セッション ホスト] > [プリンタ リダイレクト] フォルダにインストールされています。

Horizon 7 RDS グループ ポリシー設定は、[ユーザーの構成] > [管理用テンプレート] > [Windows コンポーネント] > [リモート デスクトップ サービス] > [リモート デスクトップ セッション ホスト] > [プリンタ リダイレクト] フォルダにもインストールされています。

表 1. RDS プリンタ リダイレクトのグループ ポリシー設定
設定 説明
Do not set default client printer to be default printer in a session

このポリシー設定では、クライアントのデフォルト プリンタが RDS ホスト セッションのデフォルト プリンタに自動的に設定されるかどうかを指定します。

デフォルトでは、リモート デスクトップ サービスはクライアントのデフォルト プリンタを RDS ホスト セッションのデフォルト プリンタに自動的に設定します。このポリシー設定を使用すると、この動作を上書きできます。

このポリシー設定を有効にすると、リモート コンピュータで指定されたプリンタがデフォルト プリンタになります。

このポリシー設定を無効にすると、RDS ホストがクライアントのデフォルト プリンタを自動的にマッピングし、接続時にこのプリンタをデフォルト プリンタに設定します。

このポリシーを設定しない場合、グループ ポリシー レベルではデフォルト プリンタが指定されません。ただし、管理者がリモート デスクトップ セッション ホスト構成ツールを使用して、クライアント セッションのデフォルト プリンタを構成できます。

Do not allow client printer redirection

このポリシー設定では、リモート デスクトップ サービス セッションでのクライアント プリンタのマッピングを無効にするかどうかを指定します。

このポリシー設定を使用すると、リモート コンピュータからローカル(クライアント)コンピュータに接続されているプリンタへの印刷ジョブのリダイレクトを防ぐことができます。デフォルトでは、リモート デスクトップ サービスはこのクライアント プリンタ マッピングを許可します。

このポリシー設定を有効にすると、ユーザーは、リモート デスクトップ サービス セッションで、リモート コンピュータからローカル クライアントのプリンタに印刷ジョブをリダイレクトできません。

このポリシー設定を無効にすると、ユーザーはクライアント プリンタ マッピングを使用して印刷ジョブをリダイレクトできます。

このポリシーを設定しない場合、グループ ポリシー レベルではクライアント プリンタ マッピングが指定されません。ただし、管理者がリモート デスクトップ セッション ホスト構成ツールを使用して、クライアント プリンタ マッピングを無効にできます。

Use Remote Desktop Easy Print printer driver first

このポリシー設定では、クライアント プリンタのインストール時にリモート デスクトップ Easy Print プリンタ ドライバを最初に使用するかどうかを指定します。

このポリシー設定を有効にするか、構成しない場合、クライアント プリンタのインストール時に RDS ホストは最初にリモート デスクトップ Easy Print プリンタ ドライバを使用します。何らかの理由でリモート デスクトップ Easy Print プリンタ ドライバが使用できない場合、RDS ホスト上でクライアント プリンタに対応するプリンタ ドライバが使用されます。クライアント プリンタに対応するプリンタ ドライバが RDS ホストにない場合、リモート デスクトップ セッションでクライアント プリンタを使用することはできません。

このポリシー設定を無効にすると、RDS ホストは適切なプリンタ ドライバを検索して、クライアント プリンタをインストールします。クライアント プリンタに対応するプリンタ ドライバが RDS ホストにない場合、RDS ホストはリモート デスクトップ Easy Print ドライバを使用してクライアント プリンタのインストールを試みます。何らかの理由でリモート デスクトップ Easy Print プリンタ ドライバが使用できない場合、リモート デスクトップ サービス セッションでクライアント プリンタを使用することはできません。

注: 「クライアント プリンタのリダイレクトを許可しない」ポリシー設定を有効にすると、「リモート デスクトップ Easy Print プリンタ ドライバを最初に使う」ポリシー設定は無視されます。
Specify RD Session Host Server fallback printer driver behavior

このポリシー設定では、RDS ホストのフォールバック プリンタ ドライバの動作を指定します。

デフォルトでは、RDS ホストのフォールバック プリンタ ドライバは無効になっています。クライアント プリンタに対応するプリンタ ドライバが RDS ホストにない場合、リモート デスクトップ サービス セッションでプリンタを使用することはできません。

このポリシー設定を有効にすると、フォールバック プリンタ ドライバが有効になります。デフォルトでは、RDS ホストが適切なプリンタ ドライバを検索します。プリンタ ドライバが見つからない場合、クライアントのプリンタは使用できません。このデフォルトの動作は変更できます。使用可能なオプションは次のとおりです。

  • Do nothing if one is not found にあります。プリンタ ドライバが一致しない場合、RDS ホストは適切なドライバを検索します。見つからない場合、クライアントのプリンタは使用できません。これがデフォルトの動作です。
  • Default to PCL if one is not found にあります。適切なプリンタ ドライバが見つからない場合、プリンタ制御言語 (PCL) のフォールバック プリンタ ドライバがデフォルトで使用されます。
  • Default to PS if one is not found にあります。適切なプリンタ ドライバが見つからない場合、PostScript (PS) のフォールバック プリンタ ドライバがデフォルトで使用されます。
  • Show both PCL and PS if one is not found にあります。適切なプリンタ ドライバが見つからない場合、PS と PCL の両方のフォールバック プリンタ ドライバが表示されます。

このポリシー設定を無効にすると、RDS ホスト フォールバック ドライバが無効になり、RDS ホストはフォールバック プリンタ ドライバを使用しません。

このポリシーを設定しない場合、デフォルトのフォールバック プリンタ ドライバの動作は無効になります。

注: 「クライアント プリンタのリダイレクトを許可しない」設定を有効にすると、このポリシー設定は無視され、フォールバック プリンタ ドライバが無効になります。
Redirect only the default client printer

このポリシー設定では、リモート デスクトップ サービス セッションへのリダイレクトをデフォルトのクライアント プリンタに限定するかどうかを指定します。

このポリシー設定を有効にすると、デフォルトのクライアント プリンタだけがリモート デスクトップ サービス セッションにリダイレクトされます。

このポリシー設定を無効にするか、構成しない場合、すべてのクライアント プリンタがリモート デスクトップ サービス セッションでリダイレクトされます。