RHEL 7.x/6.x デスクトップでスマート カード リダイレクトを構成するには、この機能が依存するライブラリ、認証で使用するルート CA 証明書、必要な PC/SC Lite ライブラリをインストールします。また、一部の構成ファイルを編集して、認証設定を完了する必要があります。

RHEL 7.x/6.x デスクトップのスマート カード リダイレクトを設定するには、次の手順に従います。

説明の中で、Active Directory ドメインの DNS 名などのネットワーク構成のエンティティをプレースホルダーで表している部分があります。次の表を参考にして、これらのプレースホルダーの値をご使用の環境に合わせて変更してください。

プレースホルダーの値 説明
dns_IP_ADDRESS DNS ネーム サーバの IP アドレス
mydomain.com Active Directory ドメインの DNS 名
MYDOMAIN.COM Active Directory ドメインの DNS 名。すべて大文字にします。
MYDOMAIN ワークグループの DNS 名または Samba サーバが含まれている NT ドメインの DNS 名。すべて大文字にします。
ads-hostname Active Directory サーバのホスト名
スマート カード リダイレクトは、RHEL 6.0 以降または RHEL 7.1 以降のデスクトップでサポートされています。
注: Horizon Agent がインストールされ、スマート カード リダイレクトが有効になっている RHEL 7.x システムに vSphere コンソールからログインすると、ログアウト時間が 2 分以上遅くなることがあります。このログアウトの遅れは、 vSphere コンソールからログインした場合にのみ発生します。 Horizon Client から RHEL 7.x のログアウトを行う場合は、このような影響を受けることはありません。

前提条件

スマート カード リダイレクトでの RHEL 7.x/6.x デスクトップと Active Directory の統合

手順

  1. 必要なライブラリをインストールします。
    yum install nss-tools nss-pam-ldapd esc pam_pkcs11 pam_krb5 opensc pcsc-lite-ccid authconfig 
          authconfig-gtk krb5-libs krb5-workstation krb5-pkinit pcsc-lite pcsc-lite-libs
    
  2. ルート CA 証明書をインストールします。
    1. ルート CA 証明書をダウンロードし、デスクトップの /tmp/certificate.cer に保存します。ルート CA 証明書をエクスポートする方法を参照してください。
    2. ダウンロードしたルート CA 証明書を .pem ファイルに転送します。
      openssl x509 -inform der -in /tmp/certificate.cer -out /tmp/certificate.pem
    3. certutil コマンドを使用して、ルート CA 証明書をシステム データベース /etc/pki/nssdb にインストールします。
      certutil -A -d /etc/pki/nssdb -n "root CA cert" -t "CT,C,C" -i /tmp/certificate.pem
    4. ルート CA 証明書を /etc/pam_pkcs11/cacerts にディレクトリにコピーします。
      mkdir -p /etc/pam_pkcs11/cacerts
      
      cp /tmp/certificate.pem /etc/pam_pkcs11/cacerts
  3. [アプリケーション] > [Sundry] > [認証] の順に移動し、[スマート カード サポートを有効にする] チェック ボックスを選択して [適用] をクリックします。
  4. スマート カードのドライバをコピーし、システム データベース (/etc/pki/nssdb) にドライバ ライブラリを追加します。
    cp libcmP11.so /usr/lib64/
    modutil -add "piv card 2.0" -libfile /usr/lib64/libcmP11.so -dbdir /etc/pki/nssdb/
  5. 次の例のように、/etc/pam_pkcs11/pam_pkcs11.conf 構成ファイルの モジュール 設定を編集します。
    pkcs11_module coolkey {
          module = libcmP11.so;                
          description = "Cool Key";
          slot_num = 0;
          ca_dir = /etc/pam_pkcs11/cacerts; 
          nss_dir = /etc/pki/nssdb;
          cert_policy = ca, signature;
    }
  6. 次の例に似たコンテンツが含まれるように、/etc/pam_pkcs11/cn_map 構成ファイルを編集します。追加する情報の詳細については、スマート カードの証明書にあるユーザー情報を参照してください。
    user sc -> user-sc
  7. 次の例のように、/etc/krb5.conf/ 構成ファイルを編集します。
    [libdefaults]
          dns_lookup_realm = false
          ticket_lifetime = 24h
          renew_lifetime = 7d
          forwardable = true
          rdns = false
          default_realm = MYDOMAIN.COM
          default_ccache_name = KEYRING:persistent:%{uid}
    
    [realms]
          MYDOMAIN.COM = {
                kdc = ads-hostname
                admin_server = ads-hostname
                default_domain = ads-hostname
                pkinit_anchors = FILE:/etc/pki/nssdb/certificate.pem
                pkinit_cert_match = <KU>digitalSignature
                pkinit_kdc_hostname = ads-hostname
          }
    
    [domain_realm]
          .mydomain.com = MYDOMAIN.COM
          mydomain.com = MYDOMAIN.COM
  8. 次のような行が含まれるように、/etc/pam.d/system-auth 構成ファイルを編集します。
    auth  optional  pam_krb5.so use_first_pass no_subsequent_prompt 
                    preauth_options=X509_user_identity=PKCS11:/usr/lib64/libcmP11.so
  9. PC/SC デーモンを再起動します。
    chkconfig pcscd on
    service pcscd start
  10. RHEL ディストリビューションに必要な PC/SC Lite バージョンをインストールします。
    • RHEL 7.x の場合は、PC/SC Lite バージョン 1.8.8 をインストールします。
      yum install git flex autoconf automake libtool libudev-devel flex
      git clone https://salsa.debian.org/rousseau/PCSC.git
      cd PCSC
      git checkout -b pcsc-1.8.8 1.8.8
      ./bootstrap
      ./configure --build=x86_64-redhat-linux-gnu --host=x86_64-redhat-linux-gnu --program-prefix= 
         --disable-dependency-tracking --prefix=/usr --exec-prefix=/usr --bindir=/usr/bin --sbindir=/usr/sbin
         --sysconfdir=/etc --datadir=/usr/share --includedir=/usr/include --libdir=/usr/lib64 
         --libexecdir=/usr/libexec --localstatedir=/var --sharedstatedir=/var/lib --mandir=/usr/share/man 
         --infodir=/usr/share/info --disable-static --enable-usbdropdir=/usr/lib64/pcsc/drivers
      make
      make install
    • RHEL 6.x の場合は、PC/SC Lite バージョン 1.7.4 をインストールします。
      yum groupinstall "Development tools"
      yum install libudev-devel
      service pcscd stop
      wget https://alioth.debian.org/frs/download.php/file/3598/pcsc-lite-1.7.4.tar.bz2
      tar -xjvf pcsc-lite-1.7.4.tar.bz2
      cd ./pcsc-lite-1.7.4
      ./configure --prefix=/usr/ --libdir=/usr/lib64/ --enable-usbdropdir=/usr/lib64/pcsc/drivers
       --enable-confdir=/etc --enable-ipcdir=/var/run  --disable-libusb --disable-serial --disable-usb
       --disable-libudev
      make
      make install
      service pcscd start
  11. Horizon Agent パッケージをインストールして、スマート カード リダイレクトを有効にします。
    sudo ./install_viewagent.sh -M yes
    RHEL ディストリビューションに必要なパッケージをインストールします。
    • RHEL 7.x の場合は、Horizon Agent 7.8 以降をインストールします。
    • RHEL 6.x の場合は、View Agent 6.2.1 以降をインストールします。
  12. システムを再起動して再びログインします。