リモート デスクトップの展開のためにゲスト OS のパフォーマンスを最適化する特定の手順を実行できます。これらの手順はすべてオプションです。

推奨事項としては、スクリーン セーバーをオフにすること、およびスリープ タイマーを指定しないことが挙げられます。組織によっては、スクリーン セーバーの使用を必須にしていることがあります。たとえば、スクリーン セーバーが起動してから一定時間後にデスクトップをロックする GPO 管理のセキュリティ ポリシーを使用している場合が考えられます。この場合は、ブランクのスクリーン セーバーを使用してください。

前提条件

  • リモート デスクトップの展開のためにゲスト OS を準備します。
  • Windows カスタマー エクスペリエンス向上プログラムを無効にする手順を理解しておきます。#GUID-BE82165B-13BC-4FD9-A9CF-FBEF6343D98Aを参照してください。

手順

  • COM1、COM2、LPT などの未使用のポートを無効にします。
  • 表示のプロパティを調整します。
    1. ベーシック テーマを選択します。
    2. 背景を単色に設定します。
    3. スクリーン セーバーを [なし] にします。
    4. ハードウェアのアクセラレーションを有効にしていることを確認します。
  • 高パフォーマンスの電源オプションを選択し、スリープ タイマーを指定しません。
  • インデックス サービス コンポーネントを無効にします。
    注: インデックスを付けると、ファイルがカタログ化されて検索の速度が向上します。頻繁に検索を行うユーザーに対しては、この機能を無効にしないでください。
  • システムの復元ポイントを削除するか、または最小限に抑えます。
  • C:¥ のシステム保護をオフにします。
  • 不要なすべてのサービスを無効にします。
  • サウンド設定を [サウンドなし] に設定します。
  • 視覚効果を [パフォーマンスを優先する] に設定します。
  • Windows Media Player を開き、デフォルトの設定を使用します。
  • 自動コンピュータ保守をオフにします。
  • パフォーマンス設定を最高のパフォーマンスに調整します。
  • C:¥ 内の $NtUninstallKB893756$ などの非表示のアンインストール フォルダを削除します。
  • すべてのイベント ログを削除します。
  • ディスク クリーンアップを実行して一時ファイルを削除し、ごみ箱を空にして、必要でなくなったシステム ファイルおよびその他の項目を削除します。
  • ディスク デフラグを実行し、断片化されたデータを再配置します。
  • Tablet PC コンポーネントの機能が必要でなければアンインストールします。
  • IPv6 が必要でなければ無効にします。
  • ファイル システム ユーティリティ(fsutil)コマンドを使用して、ファイルの最終アクセス時間を追跡する設定を無効にします。
    例: fsutil behavior set disablelastaccess 1
  • レジストリ エディタ(regedit.exe)を起動し、[HKEY_LOCAL_MACHINE¥SYSTEM¥CurrentControlSet¥services¥Disk]TimeOutValue REG_DWORD を 0x000000be(190) に変更します。
  • Windows カスタマー エクスペリエンス向上プログラムをオフにし、タスク スケジューラから関連するタスクを無効にします。
  • 上記の変更を行った後で、Windows を再起動します。

次のタスク

インスタント クローンおよび View Composer リンク クローンの増大を抑えるために Windows の特定のサービスやタスクを無効にする方法の詳細については、インスタント クローンおよびリンク クローン仮想マシン用の Windows のカスタマイズを参照してください。さらに、特定のサービスおよびタスクを無効にすることによって、フル仮想マシンのパフォーマンス上の利点も得られる可能性があります。