移動と同期に関するグループ ポリシー設定では、Horizon Persona Management のオンとオフの切り替え、リモート プロファイル リポジトリの場所の設定、ユーザー プロファイルに属するフォルダとファイルの指定、フォルダとファイルの同期方法の制御を行えます。

グループ ポリシー管理エディタで、[コンピュータの構成] > [ポリシー] > [管理用テンプレート] > [VMware View Agent の構成] > [個人設定管理] > [移動と同期] フォルダの順に移動すると、これらの設定を確認できます。

グループ ポリシー設定 説明
ユーザーの個人設定を管理 ユーザー プロファイルを Horizon Persona Management で動的に管理するか、Windows 移動プロファイルで管理するかを決定します。この設定により、Horizon Persona Management のオンとオフが切り替わります。

この設定が有効になっていると、Horizon Persona Management がユーザー プロファイルを管理します。

設定が有効になっているときは、プロファイルのアップロード間隔を分単位で指定できます。この値で、ユーザー プロファイルの変更がリモート リポジトリにコピーされる頻度が決まります。デフォルト値は 10 分です。

この設定が無効または未構成の場合、ユーザー プロファイルは Windows で管理されます。

個人設定リポジトリの場所 ユーザー プロファイル リポジトリの場所を指定します。この設定により、Horizon Persona Management で指定されているネットワーク共有のパスを使用するか、Windows 移動プロファイルをサポートする Active Directory で構成されているパスを使用するかも決まります。

この設定が有効になっていると、[共有パス] を使用してユーザー プロファイル リポジトリの場所を指定できます。

[共有パス] テキスト ボックスで、Horizon Persona Management デスクトップからアクセス可能なネットワーク共有の UNC パスを指定します。この設定により、Horizon Persona Management でユーザー プロファイル リポジトリの場所を制御できます。

例:\\server.domain.com\VPRepository

構成するフォルダ パスに %username% が含まれていない場合は、Horizon Persona Management により %username%.%userdomain% がパスに追加されます。

例:\\server.domain.com\VPRepository\%username%.%userdomain%

[共有パス] で場所を指定すると、Windows で移動プロファイルをセットアップしたり、Windows 移動プロファイルをサポートするために Active Directory でユーザー プロファイルのパスを構成したりする必要がありません。

Horizon Persona Management の UNC ネットワーク共有の構成の詳細については、ユーザー プロファイル リポジトリ の構成を参照してください。

デフォルトでは、Active Directory ユーザー プロファイル パスが使用されます。

厳密に言えば、[共有パス] が空白になっていると、Active Directory ユーザー プロファイル パスが使用されるということです。この設定が無効または未構成の場合、[共有パス] は空白で非アクティブとなります。この設定が有効になっていても、パスを空白にしておくことができます。

この設定が有効になっている場合、[Active Directory ユーザー プロファイルのパスが構成されている場合はこれを上書きする] チェックボックスをオンにすれば、[共有パス] で指定されているパスが確実に Horizon Persona Management で使用されるようになります。デフォルトでは、このチェックボックスはオフになっており、両方の場所が構成されている場合は Horizon Persona Management で Active Directory ユーザー プロファイルのパスが使用されます。

ログオフ時にローカルの個人設定を削除 ユーザーがログオフするときに、ローカルに保存されている各ユーザーのプロファイルを Horizon マシンから削除します。

また、ユーザー プロファイルが削除されるときに、各ユーザーのローカル設定フォルダも削除する場合は、チェックボックスをオンにします。このチェック ボックスをオンにすると、AppData\Local フォルダが削除されます。

この設定の使用に関するガイドラインについては、Horizon Persona Management 展開を構成するためのベスト プラクティスを参照してください。

この設定が無効または未構成の場合、ローカルで保存されているユーザー プロファイル(ローカル設定フォルダを含む)は、ユーザーのログオフ時に削除されません。

Roam local settings folders(ローカル設定フォルダを移動) 残りの各ユーザー プロファイルとともに、ローカル設定フォルダを移動します。

このポリシーは AppData\Local フォルダに影響を及ぼします。

デフォルトでは、ローカル設定は移動しません。

Microsoft OneDrive を使用する場合は、この設定を有効にする必要があります。

事前ロードするファイルとフォルダ ユーザーのログイン時にローカル ユーザー プロファイルにダウンロードされるファイルとフォルダのリストを指定します。ファイルが変更されると、変更内容がリモート リポジトリにコピーされます。

状況によっては、ローカルで保存されているユーザー プロファイルに特定のファイルとフォルダを事前ロードした方がよい場合があります。この設定を使用して、これらのファイルとフォルダを指定します。

ローカル プロファイルのルートへの相対パスを指定します。パス名にドライブを指定しないでください。

例:Application Data\Microsoft\Certificates

指定したファイルとフォルダが事前ロードされると、Horizon Persona Management では、別のプロファイル データを管理する場合と同じように、ファイルとフォルダを管理します。事前ロードしたファイルとフォルダをユーザーが更新すると、Horizon Persona Management はセッション中に、次回のプロファイル アップロードの間隔で、更新されたデータをリモート プロファイル リポジトリにコピーします。

Files and folders to preload (exceptions)(事前ロードするファイルとフォルダ(例外)) 指定したファイルとフォルダは事前ロードされないようにします。

選択したフォルダ パスは、[事前ロードするファイルとフォルダ] 設定で指定したフォルダ内でなければなりません。

ローカル プロファイルのルートへの相対パスを指定します。パス名にドライブを指定しないでください。

Windows roaming profiles synchronization(Windows 移動プロファイルの同期) 標準の Windows 移動プロファイルで管理されるファイルとフォルダのリストを指定します。ユーザーのログイン時に、リモート リポジトリからファイルとフォルダが取得されます。ユーザーがログオフするまで、ファイルはリモート リポジトリにコピーされません。

指定したファイルとフォルダについては、[ユーザーの個人設定を管理] 設定の [プロファイルのアップロード間隔] で構成されるプロファイル複製間隔が Horizon Persona Management で無視されます。

ローカル プロファイルのルートへの相対パスを指定します。パス名にドライブを指定しないでください。

Windows roaming profiles synchronization (exceptions)(Windows 移動プロファイルの同期(例外)) 選択したファイルとフォルダは、[Windows 移動プロファイルの同期] 設定で指定されているパスの例外となります。

選択したフォルダ パスは、[Windows 移動プロファイルの同期] 設定で指定したフォルダ内になければなりません。

ローカル プロファイルのルートへの相対パスを指定します。パス名にドライブを指定しないでください。

Files and folders excluded from roaming(移動対象から除外されるファイルとフォルダ) 残りのユーザー プロファイルと一緒に移動しないようにするファイルとフォルダのリストを指定します。指定したファイルとフォルダはローカル システムのみに存在します。

場合によっては、特定のファイルとフォルダについて、ローカルで保存されているユーザー プロファイルのみに存在することが求められます。たとえば、一時ファイルやキャッシュ ファイルを移動から除外できます。これらのファイルは、リモート リポジトリへのレプリケーションが不要です。

ローカル プロファイルのルートへの相対パスを指定します。パス名にドライブを指定しないでください。

デフォルトでは、ユーザー プロファイルの一時フォルダ、ThinApp のキャッシュ フォルダ、および Internet Explorer、Firefox、Chrome、Opera 用のキャッシュ フォルダは、移動対象から除外されます。

Files and folders excluded from roaming (exceptions)(移動対象から除外されるファイルとフォルダ(例外)) 選択したファイルとフォルダは、[移動対象から除外されるファイルとフォルダ] 設定で指定されているパスの例外となります。

選択したフォルダ パスは、[移動対象から除外されるファイルとフォルダ] 設定で指定したフォルダ内になければなりません。

ローカル プロファイルのルートへの相対パスを指定します。パス名にドライブを指定しないでください。

ノート PC に対するバックグラウンドでのダウンロードの有効化 ユーザーが Horizon Persona Management ソフトウェアがインストールされているノート PC にログインしたときに、ユーザー プロファイル内のすべてのファイルがダウンロードされます。ファイルはバックグラウンドでダウンロードされます。

操作が完了すると、ユーザー画面に次のポップアップ通知が表示されます。バックグラウンドでのダウンロードが完了しました。この通知をユーザーのノート PC に表示するには、トレイ アイコン アラートを使用して重大なエラーをユーザーに表示 設定を有効にする必要があります。

注: この設定を有効にした場合、ベスト プラクティスとして、ネットワークから切断する前に、プロファイルが完全にダウンロードされたことを確認するようにユーザーに通知します。

プロファイルのダウンロードが完了する前に、スタンドアロンのノート PC をオフラインにすると、ユーザーはローカル プロファイル ファイルにアクセスできなくなる場合があります。ユーザーは、オフラインの間、一部しかダウンロードされなかったローカル ファイルを開くことができません。

スタンドアロン ノート型コンピュータでのユーザー プロファイルの管理を参照してください。

バックグラウンドでダウンロードするフォルダ 選択したフォルダは、ユーザーがデスクトップにログインした後で、バックグラウンドでダウンロードされます。

場合によっては、特定のフォルダの中身をバックグランドでダウンロードすることで、Horizon Persona Management を最適化できます。この設定が有効になっていると、ユーザーはアプリケーションを起動したときに大きなファイルがダウンロードされるのを待たなくて済みます。また、非常に大きなファイルで [事前ロードするファイルとフォルダ] 設定を使用していると、ユーザーはログイン時にファイルが事前ロードされるのを待たなくて済みます。

たとえば、VMware ThinApp サンドボックス フォルダを [バックグラウンドでダウンロードするフォルダ] 設定に含めることができます。バックグラウンドでのダウンロードは、デスクトップでユーザーがログインするときや別のアプリケーションを使用するときのパフォーマンスに影響しません。ユーザーが ThinApp アプリケーションを起動すると、必要な ThinApp サンドボックス ファイルがリモート リポジトリからダウンロードされる可能性が高くなり、アプリケーションの起動時間が短縮されます。

ローカル プロファイルのルートへの相対パスを指定します。パス名にドライブを指定しないでください。

バックグラウンドでダウンロードするフォルダ(例外) 選択したフォルダは、[バックグラウンドでダウンロードするフォルダ] 設定で指定したパスの例外となります。

選択したフォルダ パスは、[バックグラウンドでダウンロードするフォルダ] 設定で指定したフォルダ内になければなりません。

ローカル プロファイルのルートへの相対パスを指定します。パス名にドライブを指定しないでください。

除外されるプロセス 指定したプロセスの I/O は Horizon Persona Management から無視されます。

パフォーマンスの問題を回避するために、特定のウイルス対策アプリケーションを [除外されるプロセス] リストに追加しなければならない場合があります。ウイルス対策アプリケーションに、オンデマンドでのスキャン時にオフライン ファイルの取得を無効にする機能がない場合は、[除外されるプロセス] 設定により、ウイルス対策アプリケーションは不必要にファイルを取得しなくなります。ただし、Horizon Persona Management は、除外されるプロセスによって行われるユーザー プロファイル内のファイルおよび設定に対する変更の複製は行われます。

プロセスを [除外されるプロセス] リストに追加するには、この設定を有効にし、[表示] をクリックし、プロセス名を入力して、[OK] をクリックします。例:process.exe

CLFS ファイルのクリーンアップ ログオン時に ntuser.datusrclass.dat 用として共通ログ ファイル システム (CLFS) によって移動プロファイルから生成されるファイルを削除します。

この設定を有効にするのは、これらのファイルに問題が起きているユーザー プロファイルを修正する必要がある場合だけに限定してください。これらのファイルに問題がない限り、設定を無効または未構成のままにしておいてください。