NVIDIA GRID vGPU を使用すると、ESXi ホストの物理 GPU に直接アクセスできます。ベンダーのグラフィック カード ドライバを使用して、複数の仮想マシンで 1 つの GPU を共有できます。
Horizon 7 で NVIDIA GRID vGPU 対応のデスクトップ プールを作成するには、次の手順に従って仮想マシンと ESXi を設定します。詳細な情報と手順については、『NVIDIA GRID vGPU Deployment Guide for VMware Horizon 6.1』を参照してください。
- VMware 互換性ガイドで、ホスト マシンがサポートされているかどうかを確認します。また、ホストが電源要件と設定要件を満たしていることをベンダーに確認します。グラフィックス カードを ESXi ホストにインストールします。
- 適切なバージョンの ESXi 用の NVIDIA vSphere インストール バンドル (VIB) をダウンロードします。VIB は、メジャー バージョンのリリースと互換性があります。たとえば、NVIDIA ESXi 6.5 VIB は ESXi 6.5U2 と一緒に使用できますが、ESXi 6.7 では使用できません。
- テンプレートまたは vGPU を使用する各仮想マシンで、VMware Tools と仮想ハードウェア(vSphere 互換)を更新します。
- vSphere Web Client で、仮想マシンの設定を編集し、共有の PCI デバイスを追加します。PCI デバイスにはゲスト メモリを予約する必要があります。[新規 PCI デバイス] を展開し、[すべてのゲスト メモリを予約] をクリックします。この設定は、仮想マシンのメモリ設定で変更することもできます。
- 使用事例に適切な GPU プロファイルを選択します。サイズ設定のガイドラインについては、『NVIDIA vGPU Deployment Guide for VMware Horizon 7.5 on vSphere 6.7』を参照してください。
- NVIDIA ゲスト ドライバ インストーラ パッケージを仮想マシンにダウンロードします。ESXi にインストール済みの NVIDIA VIB のバージョンと一致していることを確認します。
- 次のいずれかの方法で NVIDIA ゲスト ドライバをインストールします。NVIDIA ドライバがインストールされると、vCenter Server コンソールに黒い画面が表示されます。
- デスクトップ プール
- View Agent Direct-Connection プラグイン
- RDP
デスクトップ プール
この方法は、専用のデスクトップにテンプレートの仮想マシンまたは小さな手動プールを作成する場合に使用します。
- Horizon Agent をインストールします。
- 必要に応じて、ドメインの設定と他のネットワーク設定を行います。
- プール内にデスクトップとして仮想マシンを構成します。
- アカウントに管理者レベルのアクセス権を割り当てます。
- Horizon Client を Horizon Console に接続して、デスクトップにアクセスします。
- NVIDIA ドライバをインストールして、再起動と再接続を行います。
- NVIDIA コントロール パネルにアクセスして、ライセンス サーバの情報を入力します。
View Agent Direct-Connection プラグイン
この方法は、環境の検証を迅速に行う場合や、単純にユーザー レベルでアクセスする場合に使用します。
- Horizon Agent をインストールします。
- 一致する View Agent Direct-Connection プラグインをインストールします。ローカル管理者アカウントのアクセス権が必要です。
- Horizon Client を使用してログインします。Connection Server として仮想マシンの IP アドレスを使用します。
- NVIDIA ドライバをインストールして、再起動と再接続を行います。
- NVIDIA コントロール パネルにアクセスして、ライセンス サーバの情報を入力します。
RDP
この方法は、
Horizon Agent をインストールする前にテンプレート仮想マシンまたはスナップショットを作成する場合に使用します。
- 仮想マシンでリモート デスクトップ アクセスを有効にします。Windows 7 の場合、https://support.microsoft.com/en-us/kb/3080079 を適用します。
- Microsoft リモート デスクトップ接続を使用してログインします。
- NVIDIA ドライバをインストールして、再起動と再接続を行います。
- NVIDIA コントロール パネルにアクセスして、ライセンス サーバの情報を入力します。
- Horizon Agent をインストールします。
- 必要に応じて、ドメインの設定と他のネットワーク設定を行います。
ベースの仮想マシンが構成され、vGPU のライセンスが付与されている場合、テンプレートとして仮想マシンを構成するか、スナップショットを作成して View Composer リンク クローン プールの基本イメージとして使用します。スナップショットを取る前に、仮想マシンをパワーオフする必要があります。
[デスクトップ プールを追加] ウィザードを使用する場合、3D レンダラーに NVIDIA GRID vGPU オプションを選択すると、NVIDIA GRID vGPU が有効な ESXi ホストと NVIDIA GRID vGPU が有効な仮想マシンのテンプレートとスナップショットのみがウィザードの選択肢として表示されます。VMware では、プール プロトコルにデフォルトの Blast 設定の使用することをおすすめします。追加のプロトコル オプションと他の高度な設定については、次のガイドを参照してください。