リソースを節約するため、またはセキュリティ レイヤーを追加するために、エージェントからクライアントへのリダイレクトを使用する場合があります。たとえば、従業員がリモート デスクトップやアプリケーションでの作業中に動画を視聴したい場合であれば、それらの URL をクライアント マシンにリダイレクトすることで、データセンターに負荷がかかることはなくなります。あるいは、社内ネットワークの外で働く従業員のセキュリティを強化する目的で、社内ネットワークの外部にアクセスするすべての URL を従業員自身のクライアント マシンで開くようにしたいとします。
その場合は、たとえば、ルールを構成して、会社に関係のないコンテンツや社内ネットワークへのアクセスではない URL はすべて、クライアント マシンにリダイレクトして開くようにします。このような状況では、次の設定を正規表現を含めて使用します。
- [agentRules] の場合:.*.mycompany.com
このルールは、mycompany.com というテキストを含む URL をリダイレクトして、指定されたリモート デスクトップまたはアプリケーション(エージェント)で開きます。
- [clientRules] の場合:.*
このルールは、すべての URL をクライアントにリダイレクトし、デフォルトのクライアント ブラウザで開きます。
URL コンテンツ リダイレクト機能は、次のプロセスを使用してクライアントとエージェントのルールを適用します。
- ユーザーがリモート アプリケーションまたはデスクトップでリンクをクリックすると、クライアント ルールが最初にチェックされます。
- URL がクライアント ルールと一致すると、エージェント ルールが次にチェックされます。
- エージェント ルールとクライアント ルールが競合する場合、リンクはローカルで開かれます。この場合、URL はエージェント マシンで開かれます。
- 競合がなければ、URL はクライアントにリダイレクトされます。
この例では、mycompany.com が含まれる URL はすべての URL のサブセットであるため、クライアント ルールとエージェント ルール間で競合が存在します。この競合のため、mycompany.com を含む URL はローカルで開かれます。リモート デスクトップで URL に mycompany.com が含まれるリンクをクリックすると、この URL はそのリモート デスクトップで開きます。クライアント システムから URL の mycompany.com のリンクをクリックすると、URL はクライアントで開きます。