インスタントクローンまたはリンク クローン デスクトップ プールを作成または編集すると、[リンク クローンのデータストアを選択(インスタント クローンのデータストアを選択)] ページに、ストレージのサイズ設定ガイドラインを示す表が表示されます。この表は、リンク クローン ディスクにどのデータストアを選択するかを決定するのに役立ちます。これらのガイドラインから、新しいリンク クローンに必要な容量を計算できます。

OS ディスクと通常ディスクのサイズ設定の表

表 1 に、親仮想マシンに 1GB のメモリと 10GB のレプリカがある場合に、10 台の仮想マシンのプールに対して表示される、ストレージのサイズ設定に対する推奨値の例を示します。この例では、OS ディスクと View Composer 通常ディスク用に異なるデータストアが選択されています。
注: : 通常ディスクの情報は、View Composer リンク クローンのみを対象にしています。インスタント クローンは通常ディスクをサポートしていません。
表 1. OS ディスクと通常ディスクのサイズ設定の表の例
データの種類 選択された空き領域(GB) 推奨される最小領域(GB) 50% Utilization (GB)(50% の使用率(GB)) 推奨される最大領域(GB)
OS ディスク 184.23 40.00 80.00 130.00
通常ディスク 28.56 4.00 10.00 20.00

[選択された空き領域] 列は、OS ディスクなどのディスクの種類のために選択したすべてのデータストア上の使用可能な合計領域を示します。

[推奨される最小領域] 列は、プールに対して推奨されるストレージの最小の容量を示します。

[50% の使用率] 列は、ディスクが親仮想マシンの 50% に拡大したときの推奨されるストレージを示します。

[推奨される最大領域] 列は、ディスクが親仮想マシン全体のサイズに近づいたときの推奨されるストレージを示します。

OS ディスクと通常ディスクを同じデータストアに格納する場合、View は、両方のディスクの種類のストレージ要件を計算します。[データの種類] には、特定のディスクの種類ではなく [リンク クローン] または [インスタント クローン] と表示されます。

View Composer レプリカを別のデータストアに格納する場合、この表にはレプリカのストレージに対する推奨値も示され、OS ディスクに対する推奨値が調整されます。

View Composer リンク クローンのサイズ設定ガイドライン

この表は、一般的なガイドラインを示します。ストレージの計算では、クローン内の実際のストレージの拡大に影響を与える可能性のある追加の要因を考慮する必要があります。

OS ディスクの場合、サイズ設定の見積もりは、プールの更新や再構成の頻度によって異なります。

リンク クローン プールを 1 日に 1 回~ 1 週間に 1 回の間で更新する場合は、[選択された空き領域][推奨される最小領域] から [50% の使用率] の概算までの間のストレージ使用に対応できることを確認します。

プールの更新や再構成をめったに行わない場合は、リンク クローン ディスクが拡大し続けます。[選択された空き領域][50% の使用率] から [推奨される最大領域] の見積もりまでの間のストレージ使用に対応できることを確認します。

通常ディスクの場合、サイズ設定の見積もりは、ユーザーがデスクトップ上に生成する Windows プロファイル データの量によって異なります。更新操作や再構成操作は、通常ディスクには影響を与えません。

既存のデスクトップ プールを編集する場合のサイズ設定ガイドライン

View によって、新しいクローンに必要なストレージ容量が見積もられます。デスクトップ プールを作成する場合は、サイズ設定ガイドラインはプール全体が対象となります。既存のデスクトップ プールを編集する場合は、プールに追加する新しいクローンのみがガイドラインの対象となります。

たとえば、デスクトップ プールに 100 個のクローンを追加し、新しいデータストアを選択する場合、新しいクローン 100 個に必要な容量が View によって見積もられます。

新しいデータストアを選択する場合でもデスクトップ プールを同じサイズに保つ場合、もしくはクローンの数を減らす場合などには、サイズ設定ガイドラインは 0 と示されます。値 0 は、選択されているデータストアで新しいクローンを作成する必要がないことを意味します。既存のクローンですでに容量要件に達しています。

View でのサイズ設定に対する最小の推奨値の計算方法

OS ディスクに対する最小の推奨値を得るために、View は、各クローンが最初に作成されて起動されるときに、そのクローンのメモリ サイズの 2 倍が消費されると見積もります。クローンに対してメモリが予約されていない場合は、クローンがパワーオンされるとすぐに、そのクローンの ESXi スワップ ファイルが作成されます。また、ゲスト OS のページング ファイルのサイズも、クローンの OS ディスクの拡大に影響を与えます。

OS ディスクに対する最小の推奨値では、View は各データストア上の 2 つのレプリカの領域も含めます。View Composer は、プールが作成されるときにレプリカを 1 つ作成します。そのプールが初めて再構成されると、View Composer はデータストア上に 2 番目のレプリカを作成し、クローンを新しいレプリカに関連付けた後、他のクローンが元のスナップショットを使用していない場合は最初のレプリカを削除します。再構成操作中、データストアには 2 つのレプリカを格納するための容量が必要です。

デフォルトでは、レプリカは vSphere Thin Provisioning を使用しますが、ガイドラインをシンプルにするために、View は親仮想マシンと同じ領域を使用する 2 つのレプリカを計算に含めます。

通常ディスクに対する最小の推奨値を得るために、View は [デスクトップ プールを追加] ウィザードの [View Composer のディスク] ページで指定されたディスク サイズの 20% を計算します。

注: : 通常ディスクの計算は、静的なしきい値(GB 単位)に基づいています。たとえば、1024MB ~ 2047MB の任意の値の通常ディスク サイズを指定した場合、View は、この通常ディスク サイズを 1GB として計算します。2048MB のディスク サイズを指定した場合、View は、このディスク サイズを 2GB として計算します。

レプリカを別のデータストアに格納するための推奨値を得るために、View は、データストア上の 2 つのレプリカのための領域を考慮します。最小と最大の使用量に対して同じ値が計算されます。

詳細については、インスタントクローン プールとリンク クローン プールのサイズ設定の式を参照してください。

View Composer リンク クローンのサイズ設定ガイドラインとストレージ オーバーコミット

注: : インスタント クローンはストレージ オーバーコミットをサポートしていません。
ユーザーがストレージ要件を見積もり、データストアを選択して、プールを展開した後、View は各データストア上の空き領域と既存のクローンに基づいて、それぞれのデータストア上のリンク クローン仮想マシンをプロビジョニングします。

[デスクトップ プールを追加] ウィザードの [リンク クローンのデータストアを選択] ページで選択されたストレージ オーバーコミット オプションに基づいて、View は新しいクローンのプロビジョニングを停止し、既存のクローンのために空き領域を予約します。この動作によって、データストア上の各マシンに対してバッファを拡大できるようになります。

ストレージ オーバーコミット レベルを高く設定した場合は、見積もりのストレージ要件が、[選択された空き領域] 列に示されている容量を超える可能性があります。ストレージ オーバーコミット レベルは、View がデータストア上に実際に作成する仮想マシンの数に影響を与えます。

詳細については、リンククローン仮想マシンのストレージのオーバーコミット レベルの設定を参照してください。