Horizon Agent と Horizon Client、エージェントとクライアント ソフトウェアをインストールするリモート デスクトップとクライアント システムは、HTML5 マルチメディア リダイレクト機能をサポートする特定の要件を満たす必要があります。
エンドユーザーがリモート デスクトップで Google Chrome または Microsoft Edge ブラウザを使用している場合、HTML5 マルチメディア リダイレクトは HTML5 マルチメディア コンテンツをクライアント システムに送信します。クライアント システムがマルチメディア コンテンツを再生するので、ESXi ホストの負荷が軽減され、オーディオとビデオのユーザー エクスペリエンスが向上します。
- リモート デスクトップ
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- HTML5 マルチメディア リダイレクトのカスタム セットアップ オプションが選択されている公開デスクトップの場合は、仮想デスクトップまたは RDS ホストに Horizon Agent がインストールされている必要があります。Horizon Agent 7.10 以降では、HTML5 マルチメディア リダイレクトのカスタム セットアップ オプションが削除され、HTML5 マルチメディア リダイレクトがデフォルトでインストールされます。詳細については、Horizon での仮想デスクトップのセットアップとHorizon での公開されたデスクトップとアプリケーションのセットアップで Horizon Agent のインストールに関するトピックを参照してください。
- Active Directory サーバで HTML5 マルチメディア リダイレクトのグループ ポリシー設定が使用されている必要があります。Horizon でのリモート デスクトップ機能の構成ドキュメントで、HTML5 マルチメディア リダイレクトの設定に関するトピックを参照してください。
- Chrome または Edge ブラウザがインストールされている必要があります。
- Chrome または Edge ブラウザに VMware Horizon HTML5 マルチメディア リダイレクト拡張機能がインストールされている必要があります。Horizon でのリモート デスクトップ機能の構成ドキュメントで、HTML5 マルチメディア リダイレクトの設定に関するトピックを参照してください。
- クライアント システム
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- RHEL 7.9 を実行するクライアント システムはサポートされていません。
- Horizon Client をインストールするときに、HTML5 マルチメディア リダイレクト サポートのカスタム セットアップ オプションを選択する必要があります。このオプションはデフォルトで選択されています。
- クライアント システムに GNU C ライブラリ (glibc) バージョン 2.14 以降がインストールされている必要があります。
- リモート セッションの表示プロトコル
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- PCoIP
- VMware Blast
- TCP ポート
- HTML5 マルチメディア リダイレクトはポート 9427 を使用します。
- 制限
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HTML5 マルチメディア リダイレクト機能には次の制限事項があります。
- Horizon Client 相対マウス機能はサポートされていません。
- [サイトをミュート](Chrome ブラウザ)または [タブをミュート](Edge ブラウザ)を使用して、リダイレクトされたビデオ コンテンツをミュートすることはできません。
- Linux クライアント システムで Chrome から HTML5 マルチメディア リダイレクトを使用する場合は、RDS ホストで公開されている複数の Chrome ブラウザを開かないでください。別の RDS ホストで公開されている Chrome ブラウザを開くと、HTML5 マルチメディア リダイレクトが正しく機能しません。
- 低容量のシン クライアント ハードウェアを使用している Linux クライアント システムで、リダイレクトされたマルチメディア コンテンツを再生するときに、パフォーマンスが低下する場合は、ここで説明する操作を行うと、システムのパフォーマンスを最適化できます。次の 3 つの構成ファイルのいずれかにエントリ
disableGPU.html5mmr=true
を追加します。構成ファイルは、次の順序で処理されます。- /usr/lib/vmware/config
- /etc/vmware/config
- ~/.vmware/config