表示プロトコルに VMware Blast または PCoIP を使用している場合、view-keycombos-config ファイルを作成して、リモート デスクトップに転送すべきでないキーの組み合わせを指定できます。

リモート デスクトップで作業するときは、一部のキーまたはキーの組み合わせをローカル クライアント システムで処理させる方が好ましい場合があります。たとえば、特定のキーの組み合わせを使用してクライアント コンピュータ上でスクリーン セーバーを起動できます。/etc/vmware/view-keycombos-config にあるファイルを作成して、キーの組み合わせと個別キーを指定できます。

次の形式を使用して、各キーまたはキーの組み合わせを新しい行に入力します。

<modName>scanCode
scanCode

最初の例は、キーの組み合わせの場合を示しています。2 つ目の例は、単独のキーの場合です。scanCode 値は、16 進数のキーボード スキャン コードです。

この例では、modName は、ctrlaltshift、および super の 4 つの修飾子の 1 つです。super キーはキーボードによって異なります。たとえば、super キーは一般的に、Microsoft Windows キーボードでは Windows キーですが、Mac OS X キーボードでは Command キーです。また、<any> をワイルドカードとして、modName に使用することもできます。たとえば、<any>0x153 にすると、US キーボードの個別の Delete キーを含む、Delete キーのすべての組み合わせが指定されます。modName に使用する値では、大文字と小文字が区別されません。

キーのスキャン コードの指定

scanCode 値は 16 進数形式にする必要があります。使用するコードを判別するには、クライアント システム上の lib/vmware/xkeymap ディレクトリ内にある、対応する言語およびキーボード固有のファイルを開きます。そのファイルに表示されているキー コードの他に、次のコードも使用できます。

表 1. マルチメディア キー
キー名 スキャン コード
PREVIOUS_TRACK 0x110
NEXT_TRACK 0x119
MUTE 0x120
CALCULATOR 0x121
PLAY_PAUSE 0x122
STOP 0x124
VOLUME_DOWN 0x12e
VOLUME_UP 0x130
BROWSER_HOME 0x132
BROWSER_SEARCH 0x165
BROWSER_FAVORITES 0x166
BROWSER_REFRESH 0x167
BROWSER_STOP 0x168
BROWSER_FORWARD 0x169
BROWSER_BACK 0x16A
MY_COMPUTER 0x16B
MAIL 0x16C
MEDIA_SELECT 0x16D
表 2. ハングルおよびハンジャ キー
キー名 スキャン コード
HANGUL_EN 0x72
HANJA_EN 0x71
HANGUL_KO 0x172
HANJA_KO 0x171
HANGUL 0xF2
HANJA 0xF1
表 3. システム スリープ、ウェイク、およびパワー キー
キー名 スキャン コード
SYSTEM_SLEEP 0x15F
SYSTEM_WAKE 0x163
SYSTEM_POWER 0x15e

/etc/vmware/view-keycombos-config ファイルの内容を以下に例示します。コード コメントの先頭には # 文字が付いています。

<ctrl>0x152      #block ctrl-insert
<alt>15          #block alt-tab
<ctrl><alt>0x153 #block ctrl-alt-del
<any>0x137       #block any combinations of the Print key
0x010               #block the individual Q key in a US English keyboard 
                 #or block the individual A key in a French keyboard
0x03b            #block the individual F1 key
0x04f            #block the individual 1 key in a numeric keypad