コマンドライン インストール パラメータを使用して、Linux システムに Horizon Client をインストールできます。

Horizon Client for Linux インストーラのダウンロード方法については、VMware 製品ダウンロードからの Horizon Client for Linux のインストールまたはアップグレードを参照してください。

他のコマンドライン パラメータおよび環境変数と一緒に --console パラメータを使用して、Horizon Client のサイレント インストールを行います。サイレント インストールを使用すると、大規模企業に Horizon Client を効率よく展開できます。

以下の表に、 VMware-Horizon-Client-YYMM-x.x.x-yyyyyyy.arch.bundle インストーラー ファイルを実行する際に使用できるオプションを示します。
表 1. Linux コマンドライン インストール パラメータ
オプション 説明
--help 使用方法の情報を表示します。
--console ターミナル ウィンドウでコマンドライン インストーラを使用できるようにします。
--custom

--set-setting オプションを使用するなどの、デフォルトの答えがスクリプト化されている場合でも、インストールに関するすべての質問を表示します。

インストーラ モードの詳細については、次の表の --regular の説明を参照してください。

--gtk GUI ベースの VMware インストーラを開きます。デフォルトのオプションです。何らかの理由で GUI が表示できないまたはロードできない場合には、コンソール モードが使用されます。
--ignore-errors または -I いずれかのインストーラ スクリプトにエラーがあっても、インストールを続行できるようにします。エラーが発生したセクションは完了しないため、コンポーネントが正常に構成されない可能性があります。
--regular

インストールの質問のみが表示され、デフォルトの回答が表示されません。このオプションがデフォルトのインストーラ モードです。

注: 3 つのインストーラ モードは、 --custom--regular--required です。インストーラ モード パラメータが指定されていない場合、インストーラはデフォルトで --regular モードになります。複数のモードが指定されている場合、インストーラは使用するモードを次の優先順位で決定します。
  1. --custom
  2. --regular
  3. --required
--required

インストールの質問を表示せずにインストーラを実行します。

インストーラ モードの詳細については、次の表の --regular の説明を参照してください。

--set-setting vmware-horizon-html5mmr html5mmrEnable yes HTML5 マルチメディア リダイレクトとブラウザ リダイレクトのサポートをインストールします。
--set-setting vmware-horizon-integrated-printing vmipEnable yes VMware Integrated Printing のオプション コンポーネントをインストールします。
--set-setting vmware-horizon-mmr mmrEnable yes マルチメディア リダイレクト (MMR) のオプション コンポーネントをインストールします。
--set-setting vmware-horizon-rtav rtavEnable yes リアルタイム オーディオビデオのオプション コンポーネントをインストールします。
--set-setting vmware-horizon-scannerclient scannerEnable yes スキャナ リダイレクトのオプション コンポーネントをインストールします。
--set-setting vmware-horizon-serialportclient serialportEnable yes シリアル ポート リダイレクトのオプション コンポーネントをインストールします。
--set-setting vmware-horizon-smartcard smartcardEnable yes スマート カード リダイレクトのオプション コンポーネントをインストールします。
--set-setting vmware-horizon-tsdr tsdrEnable yes クライアント ドライブ リダイレクトのオプション コンポーネントをインストールします。
--set-setting vmware-horizon-usb usbEnable yes USB リダイレクトのオプション コンポーネントをインストールします。
--stop-services インストールしたサービスを登録したり、起動したりしないでください。
オプション コンポーネントの詳細については、 インストール オプション を参照してください。
表にあるパラメータの他に、次の環境変数も設定できます。
表 2. Linux 環境変数のインストール設定
変数 説明
TERM=dumb 基本的なテキスト UI を表示します。
VMIS_LOG_LEVEL=value value には次の値から 1 つを使用します。
  • NOTSET
  • DEBUG
  • INFO
  • WARNING
  • ERROR
  • CRITICAL

ログ情報は /tmp/vmware-root/vmware-installer-pid.log に記録されます。

サイレント インストール コマンド

以下は、Horizon Client のサイレント インストール方法の例です。各コンポーネントに対して、例ではそのコンポーネントをインストールするかどうかを指定しています。

sudo env TERM=dumb \

./VMware-Horizon-Client-YYMM-x.x.x-yyyyyyy.arch.bundle --console \

--set-setting vmware-horizon-usb usbEnable no \

--set-setting vmware-horizon-smartcard smartcardEnable no \
        
--set-setting vmware-horizon-rtav rtavEnable yes \

--set-setting vmware-horizon-tsdr tsdrEnable yes \

--set-setting vmware-horizon-scannerclient scannerEnable yes \

--set-setting vmware-horizon-serialportclient serialportEnable yes \

--set-setting vmware-horizon-mmr mmrEnable yes \

--set-setting vmware-horizon-media-provider mediaproviderEnable yes

この次の例は、デフォルト設定を使用して、Horizon Client のサイレント インストールを実行する方法を示しています。

sudo env TERM=dumb \
./VMware-Horizon-Client-YYMM-x.x.x-yyyyyyy.arch.bundle --console --required