USB リダイレクト機能を使用すると、小型のフラッシュ ドライブなど、ローカルで接続された USB デバイスをリモート デスクトップまたは公開アプリケーションで使用できます。

USB リダイレクト機能を使用すると、ローカルのクライアント システムに接続されているほとんどの USB デバイスが Horizon Client のメニューで使用できるようになります。デバイスの接続や接続解除にもこのメニューを使用できます。

公開デスクトップまたはアプリケーションで使用する場合、ローカルで接続された USB サム フラッシュ ドライブとハード ディスクをリダイレクトできます。公開デスクトップおよびアプリケーションは、TOPAZ 署名パッド、Olympus ディクテーション用フット ペダル、Wacom 署名パッドなどの一般的な USB デバイスをサポートできます。セキュリティ ストレージ ドライブや USB CD-ROM ドライブなど、他の種類の USB デバイスは公開デスクトップおよびアプリケーションではサポートされていません。

リモート デスクトップや公開アプリケーションへの USB デバイスの接続は、手動でも自動でも行うことができます。

重要： 次の手順では、 Horizon Client を使用して、USB デバイスをリモート デスクトップまたは公開アプリケーションに接続する方法について説明します。管理者は、構成ファイルを使用するか、グループ ポリシーを作成することにより、USB リダイレクトを構成することもできます。構成ファイルの使用に関する詳細については、 Client での USB リダイレクトの構成 を参照してください。グループ ポリシーの作成についての詳細は、『 Horizon リモート デスクトップの機能と GPO』ドキュメントを参照してください。

前提条件

  • リモート デスクトップや公開アプリケーションで USB デバイスを使用するには、管理者側で USB 機能を有効にしておく必要があります。

    USB 機能を有効にするタスクには、Horizon Agent の USB リダイレクト コンポーネントのインストールが含まれ、USB リダイレクトに関するポリシー設定が含まれる場合もあります。詳細については、『Horizon リモート デスクトップの機能と GPO』ドキュメントおよびUSB 構成プロパティの設定を参照してください。

  • USB リダイレクト コンポーネントを Horizon Client にインストールする必要があります。このコンポーネントをインストールに含めていなかった場合、クライアントをアンインストールして、もう一度インストーラを実行し、USB リダイレクト コンポーネントを追加します。
  • USB リダイレクトの制限事項 を確認してください。

手順

  • USB デバイスをリモート デスクトップに接続します。
    1. USB デバイスをローカル クライアント システムに接続します。
    2. Horizon Client メニュー バーから [USB デバイスの接続] をクリックします。
    3. USB デバイスを選択します。
    デバイスはローカル システムからリモート デスクトップにリダイレクトされます。
  • USB デバイスを公開アプリケーションに接続します。
    1. USB デバイスをローカルのクライアント システムに接続します。
    2. デスクトップおよびアプリケーションの選択ウィンドウで、公開アプリケーションを開きます。
      アプリケーションの名前は、管理者がアプリケーションに構成した名前です。
    3. デスクトップおよびアプリケーションの選択ウィンドウで、アプリケーション アイコンを右クリックし、[設定] を選択します。
    4. 左側のペインで、[USB デバイス] を選択します。
    5. 右側のペインで、USB デバイスを選択し、[接続] をクリックします。
    6. アプリケーションを選択し、[OK] をクリックします。
      注： リストのアプリケーション名は、アプリケーション自体から取得されるため、デスクトップおよびアプリケーションの選択ウィンドウに表示されるように管理者が構成したアプリケーション名と一致していない場合があります。
      Horizon Client により、選択した公開アプリケーションに USB デバイスが接続されます。この USB デバイスは、選択したアプリケーションと同じファーム内の他のアプリケーションでも使用できます。アプリケーションを閉じても、USB デバイスはすぐに解放されません。
    7. [（オプション）]Horizon Client の設定で、公開アプリケーションの起動時に、USB デバイスを公開アプリケーションに自動的に接続するには、[起動時に自動接続] チェック ボックスをオンにして、[適用] をクリックします。
      デフォルトでは、この設定は選択されていません。これは、 ~/.vmware/view-brokers-prefs に保存されます。
      この設定は、選択したアプリケーションと同じファーム内の他のすべてのアプリケーションにも適用されます。
      注： view.usbAutoConnectAtStartUp 構成キーと --usbAutoConnectAtStartUp コマンドライン オプションを使用すると、 ~/.vmware/view-brokers-prefs に保存されている設定が上書きされます。詳細については、 Horizon Client 構成およびコマンドライン オプションを参照してください。
    8. [（オプション）]Horizon Client の設定で、USB デバイスをローカルのシステムに挿入したときに、その USB デバイスを公開アプリケーションに自動的に接続するには、[挿入時に自動接続] チェック ボックスをオンにして、[適用] をクリックします。
      デフォルトでは、この設定は選択されていません。これは、 ~/.vmware/view-brokers-prefs に保存されます。
      この動作を反映させるには、公開アプリケーションをアクティブにして、前面に移動しておく必要があります。この設定は、選択したアプリケーションと同じファーム内の他のすべてのアプリケーションにも適用されます。
      注： view.usbAutoConnectOnInsert 構成キーと --usbAutoConnectOnInsert コマンドライン オプションを使用すると、 ~/.vmware/view-brokers-prefs に保存されている設定が上書きされます。詳細については、 Horizon Client 構成およびコマンドライン オプションを参照してください。
    9. [設定] ウィンドウを閉じるには、[閉じる] をクリックします。
    10. アプリケーションの使用が終了したら、ローカル システムからアクセスできるように USB デバイスを解放します。デスクトップとアプリケーションの選択ウィンドウで、[設定] ウィンドウを再度開き、[USB デバイス] を選択して [切断] を選択します。
  • Horizon Client の起動時に、USB デバイスをリモート デスクトップに自動的に接続するよう Horizon Client を設定します。
    デフォルトではこのオプションが選択されていません。
    1. USB デバイスを接続する前に、Horizon Client を起動してリモート デスクトップに接続します。
    2. Horizon Client メニュー バーから [USB デバイスの接続] をクリックします。
    3. [起動時に自動接続] を選択します。
    4. USB デバイスを挿入し、Horizon Client を再起動します。
    Horizon Client を起動した後にローカル システムに接続する USB デバイスは、リモート デスクトップにリダイレクトされます。
  • ローカル システムに USB デバイスを接続したときに、その USB デバイスをリモート デスクトップに自動的に接続するよう Horizon Client を設定します。
    この動作を反映させるには、リモート デスクトップをアクティブにして、前面に移動しておく必要があります。
    Android ベースの Samsung スマートフォンおよびタブレットなど、MTP ドライバを使用するデバイスを接続するには、このオプションを有効にします。デフォルトではこのオプションが選択されていません。
    1. USB デバイスを接続する前に、Horizon Client を起動してリモート デスクトップに接続します。
    2. Horizon Client メニュー バーから [USB デバイスの接続] をクリックします。
    3. [挿入時に自動接続] を選択します。
    4. USB デバイスを接続します。
    Horizon Client を起動した後にローカル システムに接続する USB デバイスは、リモート デスクトップにリダイレクトされます。
    注： 管理者は、構成ファイル オプションの view.usbAutoConnectAtStartUp と view.usbAutoConnectOnInsert を使用して、USB デバイスをリモート デスクトップに自動的に接続するように設定することもできます。詳細については、 Horizon Client の設定およびコマンドライン オプションを参照してください。

結果

数分経過しても、USB デバイスがリモート デスクトップまたは公開アプリケーションに表示されない場合は、デバイスを一度クライアント システムから取り外し、再度、挿入してみてください。

次のタスク

USB のリダイレクトで問題がある場合、『Horizon リモート デスクトップの機能と GPO』ドキュメントの USB リダイレクトの問題のトラブルシューティングについてのトピックを参照してください。