リモート デスクトップへの接続に VMware Blast または PCoIP ではなく RDP を使用する場合、リモート デスクトップ (rdesktop) クライアントを選択するか、Apache ライセンスでリリースされた Remote Desktop Protocol (RDP) のオープンソース実装である FreeRDP (xfreerdp) を選択できます。

rdesktop プログラムはすでに開発を終了しているため、FreeRDP に必要なバージョンとパッチが Linux マシンにインストールされていれば、Horizon Clientxfreerdp 実行可能ファイルも実行できます。

パッケージ マネージャ(Ubuntu の場合は apt、RHEL の場合は yum など)を使用して、最新バージョンの xfreerdp または rdesktop を Linux マシンにインストールします。

重要: Microsoft RDS ホストのリモート デスクトップまたはアプリケーションに接続する場合に、そのホストで接続デバイス数によるライセンス モードが構成されているときには、 xfreerdp を使用するか、ライセンス モードを接続ユーザー数によるモードに変更する必要があります。接続デバイス数によるライセンス モードの場合、RDP クライアントのクライアント ID を提供する必要があり、 rdesktop ではその ID が提供されず、 xfreerdp では提供されるためです。

一般的な構文

構成ファイルで vmware-view コマンドライン インターフェイスまたは一部のプロパティを使用して、rdesktop の場合と同じように xfreerdp のオプションを指定できます。

  • Horizon Clientrdesktop ではなく、xfreerdp を実行するように指定するには、適切なコマンドライン オプションまたは構成キーを使用します。
    コマンドライン オプション: --rdpclient="xfreerdp"
    構成キー: view.rdpClient="xfreerdp"
  • xfreerdp プログラムに転送するためのオプションを指定するには、適切なコマンドライン オプションまたは構成キーを使用し、FreeRDP オプションを指定します。
    コマンドライン オプション: --xfreerdpOptions
    構成キー: view.xfreerdpOptions

vmware-view コマンドライン インターフェイスおよび構成ファイルの詳細については、vmware-view コマンドライン インターフェイスと構成ファイルの使用 を参照してください。

ネットワーク レベル認証の構文

rdesktop プログラムの構成オプションの多くは、 xfreerdp プログラムの場合と同じです。1 つの大きな違いは、 xfreerdp がネットワークレベル認証 (NLA) をサポートしている点です。NLA はデフォルトでオフになります。次の コマンドライン オプションを使用して ネットワークレベル認証をオンにする必要があります。
--enableNla

また、/cert-ignore オプションを追加して、証明書検証プロセスが正常に行われるようにする必要があります。次に、正しい構文の例を示します。

vmware-view --enableNla --rdpclient=xfreerdp --xfreerdpOptions="/p:password /cert-ignore /u:user-name /d:domain-name /v:server"

パスワードに特殊文字が含まれている場合は、特殊文字(\$ など)をエスケープします。

Horizon Client で FreeRDP を使用する際に固有の構文

次のガイドラインを念頭に置いてください。

  • 通常は引用符で囲む特殊文字を、エスケープ文字で囲む必要があります。たとえば、「pa$$word 」の特殊文字 $ がエスケープされていないため、次のコマンドは機能しません。

    (誤)vmware-view --rdpclient=xfreerdp --xfreerdpOptions="/p:'pa$$word' /u:'crt\administrator'"

    代わりに、次のようにします。

    (正)vmware-view --rdpclient=xfreerdp --xfreerdpOptions="/p:'pa\$\$word' /u:'crt\administrator'"

  • エンド ユーザーが Horizon Client のセッション イン セッション実装を使用する場合は、/rfx オプションを使用する必要があります。セッション イン セッション実装の例には、エンド ユーザーがシン クライアント上の Horizon Client にログインして、Horizon Client インターフェイスのみが表示されるようになった後で、RDS ホストで提供されるリモート アプリケーションを使用するために、Horizon Client のネスト バージョンを起動する例があります。このような場合、/rfx オプションを使用しないと、エンド ユーザーは、ネストされたクライアントのデスクトップおよびアプリケーション選択画面のリモート デスクトップとアプリケーション アイコンを表示できません。

RDP 接続の機能制限

既知の問題により、現時点で rdesktop は Ubuntu システムで動作しません。

RDP 接続に関するその他の既知の問題の完全なリストについては、『Horizon Client for Linux リリース ノート』を参照してください。