DPI 同期機能により、リモート デスクトップまたは公開アプリケーションの DPI 設定とクライアント システムの DPI 設定が確実に一致します。

注: DPI 同期機能は、Raspberry Pi デバイスでサポートされていません。

DPI 同期機能とディスプレイのスケーリング機能の両方が有効になっている場合、一度に有効になるのはいずれかの機能だけです。DPI 同期がまだ有効になっていない場合にのみ(つまり、リモート デスクトップの DPI 設定とクライアント システムの DPI 設定が一致する前)、ディスプレイのスケーリングは実行され、DPI 設定が一致するとディスプレイのスケーリングは実行されなくなります。

DPI 同期機能は、[DPI 同期] エージェント グループ ポリシー設定で有効または無効にします。この機能は、デフォルトで有効になっています。DPI 同期を使用すると、リモート デスクトップまたは公開アプリケーションに接続したときに、クライアント コンピュータの DPI 値に合わせてリモート セッションの DPI 値が変更されます。DPI 同期機能には、Horizon Agent 7.0.2 以降が必要です。

[DPI 同期] グループ ポリシー設定だけでなく、[接続ごとの DPI の同期] エージェント グループ ポリシー設定も有効にした場合、リモート デスクトップに再接続したときに DPI 同期がサポートされます。デフォルトでは、この機能は無効になっています。接続ごとの DPI の同期機能には、Horizon Agent 7.8 以降が必要です。

[DPI 同期][接続ごとの DPI の同期] グループ ポリシー設定の詳細については、Horizon 7 でのリモート デスクトップ機能の構成 を参照してください。

仮想デスクトップの場合、DPI 同期機能は次のゲスト OS に対応します。
  • 32 ビットまたは 64 ビットの Windows 7
  • 32 ビットまたは 64 ビットの Windows 8.x
  • 32 ビットまたは 64 ビットの Windows 10
  • デスクトップとして構成されている Windows Server 2012 R2
  • デスクトップとして構成されている Windows Server 2016
  • デスクトップとして構成されている Windows Server 2019
公開デスクトップおよび公開アプリケーションでは、DPI 同期機能は次の RDS ホストでサポートされます。
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2019
仮想デスクトップの場合、接続ごとの DPI の同期機能は次のゲスト OS に対応します。
  • Windows 10 バージョン 1607 以降
  • デスクトップとして構成されている Windows Server 2016 以降

接続ごとの DPI の同期機能は、公開デスクトップまたは公開アプリケーションでサポートされていません。

DPI 同期機能を使用するときのヒントを、次に説明します。

  • クライアント システムで DPI 設定を変更しても、リモート デスクトップの DPI 設定が変わらない場合は、ログアウトしてから再度ログインして、クライアント システムの新しい DPI 設定を Horizon Client に認識させます。
  • DPI 設定が 100 パーセント以上になっているクライアント システムでリモート セッションを開始してから、100 パーセント以上の異なる DPI 設定になっている別のクライアント システムで同じセッションを使用する場合、2 番目のクライアント システムで DPI を同期するには、2 番目のクライアント システムでログアウトしてからリモート セッションに再度ログインします。
  • Horizon 管理者が、Horizon Agent[DPI 同期] グループ ポリシー設定の値を変更する場合、新しい設定を有効にするためにログアウトしてからもう一度ログインする必要があります。