マルチメディア リダイレクト (MMR) を使用すると、クライアント システムでマルチメディア ストリームがデコードされます。クライアント システムはメディア コンテンツを再生し、ESXi ホストのロードを低減します。

リモート デスクトップ
  • 仮想デスクトップには、View Agent 6.2.x 以降、または Horizon Agent 7.0 以降がインストールされている必要があります。
  • 公開デスクトップの場合、RDS ホストに View Agent 6.2.x 以降または Horizon Agent 7.0 以降がインストールされている必要があります。
オペレーティング システムの要件と他のソフトウェア要件、構成の詳細については、『 Horizon 7 でのリモート デスクトップ機能の構成』ドキュメントで Windows メディアのマルチメディア リダイレクトに関するトピックを参照してください。
Horizon Client コンピュータまたはクライアント アクセス デバイス
MMR によってメディアの処理がサーバからクライアントにオフロードされるため、クライアントには次の最小ハードウェア要件が課せられます。
プロセッサ: Intel Pentium 4 または AMD Athlon デュアルコア
プロセッサ速度: 通常の利用では 1.5 GHz、また、フル HD では 1.8 GHz
メモリ: 2 GB RAM
ビデオ アダプタ: ハードウェア アクセラレーション

ビデオ再生問題を回避するには、次のいずれかのライブラリをインストールする必要があります。

  • GStreamer コアライブラリおよび gstreamer-ffmpeg 0.10
  • GStreamer コアライブラリおよび fluendo 0.10

Dell Wyse シンクライアントでは、ビデオ再生がプリインストールされた fluendo ライブラリで動作しない場合があります。この問題を解決するためには、Dell のサポートに問い合わせ最新の fluendo ライブラリを取得してください。

サポートされるメディア フォーマット
Windows Media Player でサポートされるメディア フォーマットがサポートされます。たとえば、M4V、MOV、MP4、WMP、MPEG-4 Part 2、WMV 7、8 および 9、WMA、AVI、ACE、MP3、WAV などです。
MMS と RTSP は、 Horizon 7 バージョン 7.9 以降でサポートされます。
MMS と RTSP を使用している場合、MP3 はサポートされません。
注: DRM で保護されたコンテンツは、Windows Media MMR 経由でリダイレクトされません。
GStreamer フレームワーク
グラフィック カード、ハードウェア アクセラレーション API、GStreamer プラグインからフレームワークを構成し、GStreamer が適切に機能するように GStreamer 環境を設定します。 GStreamer フレームワークの設定 に、使用可能な設定の組み合わせを示します。できる限り最高の環境を構築するため、 GStreamer フレームワークの設定 で NVIDIA と Intel のグラフィック カードに関する情報を確認してから GStreamer 環境を設定してください。
表 1. GStreamer フレームワークの設定
グラフィック カード(ドライバを含む) ハードウェア アクセラレータ API GStreamer プラグイン
NVIDIA VDPAU (libvdpau.so) vdpau
Intel VAAPI (libvaapi.so) gstreamer-vaapi
-- OpenMax gst-omx
-- DCE gstreamer-ducati
AMD OVD/UVD 使用不可

詳細については、https://gstreamer.freedesktop.org/documentation/tutorials/playback/hardware-accelerated-video-decoding.htmlを参照してください。

MMR は、デフォルトでは有効化されていません。有効にするには、構成オプション view.enableMMR を設定する必要があります。詳細については、Horizon Client の設定およびコマンドライン オプションを参照してください。