Horizon Client 3.2 以降のインストーラ バンドルには、仮想印刷コンポーネントが含まれます。Horizon Client 3.2 を使用している場合、この機能を有効にするには、構成ファイルを作成し、いくつかの環境変数を設定する必要があります。

仮想印刷機能を使用すると、リモート デスクトップに追加のプリンタ ドライバをインストールする必要なく、エンド ユーザーがリモート デスクトップからローカル プリンタまたはネットワーク プリンタを使用できます。

重要: Horizon Client 3.4 以降では、 クライアントのインストール時に、インストール後、インストールされたサービスをインストーラによって登録して起動するように指定できるため、この手順を実行する必要は通常はありません。ユーザーがクライアントを起動するときに、構成ファイルが自動的に作成されユーザーの home ディレクトリに配置されます。

前提条件

VMware で提供されているインストール バンドルを使用して Horizon Client 3.2 以降をインストールしておく必要があります。これにより仮想印刷コンポーネントがデフォルトでインストールされます。

手順

  1. ターミナル ウィンドウを開き、コマンドを入力して home ディレクトリ内に .thnuclnt という名前のフォルダを作成します。
    $ mkdir ~/.thnuclnt/
    注: このファイルは特定のユーザーの home ディレクトリに作成されるため、Linux クライアント システムを使用する各ユーザーがこのファイルを作成する必要があります。
  2. テキスト エディタを使用して ~/.thnuclnt フォルダ内に thnuclnt.conf という名前の構成ファイルを作成し、次のテキストをこのファイルに追加します。
       autoupdate = 15
       automap = true
       autoid = 0
       updatecount = 1
       editcount = 0
       
       connector svc {
          protocol = listen
          interface = /home/user/.thnuclnt/svc
          setdefault = true
       }
    

    このテキストで user のユーザー名を置き換えます。

  3. ファイルを保存して閉じます。
  4. コマンドを入力して thnuclnt プロセスを開始します。
    $ thnuclnt -fg
  5. コマンドを入力して仮想印刷コンポーネントの環境変数を設定します。
    $ export TPCLIENTADDR=/home/user/.thnuclnt/svc
    $ export THNURDPIMG=/usr/bin/thnurdp
    
  6. Horizon Client を起動するには、vmware-view プロセスを開始します。
    通常はクライアントに表示されているプリンタも、リダイレクトされて、リモート デスクトップの [印刷] ダイアログ ボックスに表示されるようになります。
  7. (オプション) 仮想印刷機能を無効にする場合は、以下の手順を実行します。
    1. コマンドを入力して thnuclnt プロセスを停止します。
      $ killall thnuclnt
    2. リモート デスクトップから切断し、再接続します。
    これでプリンタはリダイレクトされなくなります。