リアルタイム オーディオビデオ設定は、Mac のデフォルト システムを使用して、コマンド ラインで構成できます。デフォルト システムでは、ターミナル(/Applications/Utilities/Terminal.app)を使用することで、Mac ユーザーのデフォルト設定の読み取り、書き込み、および削除を行うことができます。

Mac のデフォルト設定はドメインに属し、ドメインは通常、個々のアプリケーションに対応しています。リアルタイム オーディオ ビデオ機能のドメインは com.vmware.rtav です。

リアルタイム オーディオ ビデオを構成するための構文

次のコマンドを使用して、リアルタイム オーディオ ビデオ機能を構成できます。

表 1. リアルタイム オーディオ ビデオ構成のコマンド構文
コマンド 説明
defaults write com.vmware.rtav srcWCamId "webcam-userid" リモート デスクトップで優先して使用する Web カメラを設定します。この値を設定しない場合、Web カメラはシステム列挙によって自動的に選択されます。クライアント システムに接続されている(または組み込まれている)任意の Web カメラを指定できます。
defaults write com.vmware.rtav srcAudioInId "audio-device-userid" リモート デスクトップで優先して使用するマイクロフォン(オーディオ入力デバイス)を設定します。この値を設定しない場合、リモート デスクトップでは、クライアント システムで設定されているデフォルトの録音デバイスが使用されます。クライアント システムに接続されている(または組み込まれている)任意のマイクロフォンを指定できます。
defaults write com.vmware.rtav srcWCamFrameWidth pixels 画像の幅を設定します。この値には、ハードコードされた値である 320 ピクセルがデフォルトとして設定されています。画像の幅は、どのようなピクセル値にも変更できます。
defaults write com.vmware.rtav srcWCamFrameHeight pixels 画像の高さを設定します。この値には、ハードコードされた値である 240 ピクセルがデフォルトとして設定されています。画像の高さは、任意のピクセル値に変更できます。
defaults write com.vmware.rtav srcWCamFrameRate fps フレーム レートを設定します。この値には、15 fps がデフォルトとして設定されています。フレーム レートは、どのような値にも変更できます。
defaults write com.vmware.rtav LogLevel "level" リアルタイム オーディオビデオ ログ ファイル (~/Library/Logs/VMware/vmware-RTAV-pid.log) のログ レベルを設定します。ログ レベルをトレースまたはデバッグに設定できます。
defaults write com.vmware.rtav IsDisabled value リアルタイム オーディオビデオを有効にするか無効にするかを決定します。リアルタイム オーディオビデオはデフォルトで有効に設定されています(この値は適用されていません)。リアルタイム オーディオビデオをクライアント上で無効にするには、値を true に設定します。
defaults read com.vmware.rtav リアルタイム オーディオビデオの設定を表示します。
defaults delete com.vmware.rtav setting リアルタイム オーディオ ビデオの設定を削除します。以下に例を示します。defaults delete com.vmware.rtav srcWCamFrameWidth
注: フレーム レートを 1 fps から最大 25 fps まで、解像度を最大 1920x1080 まで調整できます。デバイスまたは環境によっては、高速フレーム レートでの高解像度がサポートされないことがあります。