リモート デスクトップにリダイレクトする USB デバイスを設定できます。
リモート デスクトップ上の View Agent または Horizon Agent、Mac クライアント システム上の Horizon Client に USB ポリシーを設定することで、以下の目的を達成できます。
- Horizon Client によってリダイレクトに使用できる USB デバイスのタイプを制限します。
- View Agent または Horizon Agent を特定の USB デバイスがクライアント コンピュータから転送されないようにします。
- Horizon Client によって複合 USB デバイスを個別のコンポーネントに分割して、リダイレクトに対応するかどうかを指定します。
コンポジット USB デバイスは、ビデオ入力デバイスやストレージ デバイスなど、2 つ以上のデバイスの組み合わせで構成されます。
クライアント上での設定は、リモート デスクトップの View Agent または Horizon Agent に設定された対応するポリシーによってマージまたはオーバーライドされる場合があります。View Agent または Horizon Agent の USB ポリシーに関連してクライアントで USB 設定がどのように機能するかについての詳細は、Horizon リモート デスクトップの機能と GPOの USB リダイレクトを制御するポリシーの使用についてのトピックを参照してください。
以前の Horizon Client リリースからのルールの使用
Horizon Client の以前のリリースでは、sudo を使用して、USB フィルタリング ルールと分割ルールを構成しなければなりませんでした。次の手順に従って、sudo を使用するルールを sudo を使用しない新しいルールに移行できます。
- Mac クライアントで、ターミナル (/Applications/Utilities/Terminal.app) を開き、次のコマンドを実行します。
sudo defaults export com.vmware.viewusb /tmp/usb.plist
- ターミナル ウィンドウを開き(command+N を押します)、次のコマンドを実行します。
defaults import com.vmware.viewusb /tmp/usb.plist
- 最初のターミナル ウィンドウで、次のコマンドを実行します。
sudo rm -rf /tmp/usb.plist
- 両方のターミナル ウィンドウを閉じます。
defaults write com.vmware.viewusb property value を使用してルールを更新できます。
USB リダイレクトを構成するための構文
リダイレクト対象に USB デバイスを追加したり、対象から除外するように、フィルタリング ルールと分割ルールを設定できます。Mac クライアントでは、ターミナル (/Applications/Utilities/Terminal.app) を使用し、コマンドを、root として実行して、USB の機能を構成します。
- 規則を一覧表示するには:
# defaults read domain
例:
# defaults read com.vmware.viewusb
- 規則を削除するには:
# defaults delete domain property
例:
# defaults delete com.vmware.viewusb ExcludeVidPid
- フィルタ規則を設定または置き換えるには:
# defaults write domain property value
例:
# defaults write com.vmware.viewusb ExcludeVidPid vid-1234_pid-5678
重要: 一部の構成パラメータでは、USB デバイスに VID (vendor ID) および PID (product ID) が必要です。VID および PID を見つけるには、 vid および pid と組み合わされた製品名をインターネット検索できます。あるいは、 Horizon Client の実行中に、USB デバイスを Mac クライアントに接続して USB ログ ファイルを調べることができます。詳細については、 USB リダイレクト用のログ処理をオンにするを参照してください。 - コンポジット デバイスの分割規則を設定または置き換えるには:
# defaults write domain property value
例:
# defaults write com.vmware.viewusb AllowAutoDeviceSplitting true # defaults write com.vmware.viewusb SplitExcludeVidPid vid-03f0_Pid-2a12 # defaults write com.vmware.viewusb SplitVidPid "'vid-0911_Pid-149a(exintf:03)'" # defaults write com.vmware.viewusb IncludeVidPid vid-0911_Pid-149a
コンポジット USB デバイスは、ビデオ入力デバイスやストレージ デバイスなど、2 つ以上のデバイスの組み合わせで構成されます。この例の最初の行は、コンポジット デバイスの自動分割をオンにします。2 行目は、指定したコンポジット デバイス (Vid-03f0_Pid-2a12) を分割から除外します。
3 行目の指示により、Horizon Client は、異なるコンポジット デバイス (Vid-0911_Pid-149a) のコンポーネントを個別のデバイスとして処理しますが、インターフェイス番号が 03 のコンポーネントはリダイレクトから除外します。このコンポーネントはローカルのままです。
このコンポジット デバイスには、マウスやキーボードなど通常はデフォルトで除外されるコンポーネントが含まれているため、コンポジット デバイス Vid-0911_Pid-149a の他のコンポーネントがリモート デスクトップにリダイレクトできるように、4 行目が必要となります。
最初の 3 つのプロパティは、分割プロパティです。最後のプロパティはフィルタリング プロパティです。フィルタリング プロパティは、分割プロパティの前に処理されます。
- 特定のベンダーとプロダクト ID のデバイスを転送対象から自動的に除外するには:
# defaults write com.vmware.viewusb ExAutoRedirectVidPid vid-xxxx_pid-xxxx
例:
# defaults write com.vmware.viewusb ExAutoRedirectVidPid vid-1234_pid-5678
- 転送対象からデバイス ファミリを自動的に除外するには:
# defaults write com.vmware.viewusb ExAutoRedirectFamily "family-name;family-name"
例:
# defaults write com.vmware.viewusb ExAutoRedirectFamily "storage;hid"
USB イーサネット デバイスの除外
場合によっては、USB イーサネット デバイスをリダイレクトから除外する必要があります。たとえば、Mac クライアントが USB イーサネット デバイスを使用してネットワークに接続し、Mac クライアントがこのネットワークを介してリモート デスクトップに接続しているときに、この USB イーサネット デバイスをリダイレクトすると、Mac クライアントがネットワークとリモート デスクトップの両方から切断されます。
デバイスを USB 接続メニューに表示しないようにする場合者、USB デバイスに自動的に接続するようにリモート デスクトップを設定している場合は、次のように、イーサネット接続を除外対象に追加できます。
defaults write com.vmware.viewusb ExcludeVidPid vid-xxxx_pid-yyyy
この例では、xxxx はベンダー ID で、yyyy は USB イーサネット アダプタの製品 ID です。