クライアント ドライブ リダイレクト機能を使用すると、ローカル クライアント システムのフォルダとドライブをリモート デスクトップや公開アプリケーションと共有できます。
共有ドライブには、マッピングされたドライブおよび USB ストレージ デバイスを含めることができます。
クライアント ドライブ リダイレクト機能を使用してリモート デスクトップで USB ドライブを共有する場合、リモート デスクトップ セッションの実行中にデバイスを取り外してから再度接続することはできません。
クライアント ドライブ リダイレクト機能は、Microsoft OneDrive、Google Drive、企業のファイル ストレージの共有をサポートしていません。
Windows リモート デスクトップで、共有フォルダおよびドライブは、Windows オペレーティング システムのバージョンに応じて [PC] フォルダまたは [コンピュータ] フォルダに表示されます。Notepad などの公開アプリケーションでは、共有フォルダまたはドライブ内のファイルを参照したり開いたりすることができます。
クライアント ドライブ リダイレクトの設定は、すべてのリモート デスクトップと公開アプリケーションに適用されます。
前提条件
[エンド ユーザー用] - フォルダおよびドライブをリモート デスクトップまたは公開アプリケーションと共有するには、管理者がクライアント ドライブのリダイレクト機能を有効にする必要があります。
[管理者用] - クライアント ドライブ リダイレクト機能を有効にして構成するには、次のタスクが完了していることを確認します。
- クライアント ドライブ リダイレクト機能が Horizon Agent にインストールされていることを確認します。デフォルトでは、クライアント ドライブ リダイレクト機能がインストールされています。
- [Vid/Pid デバイスを含める] と [Vid/Pid デバイスを除外する] グループ ポリシー設定を使用して、特定のベンダー ID と製品 ID を持つデバイスのフォルダをリダイレクトの対象にしたり、リダイレクトから除外できます。詳細については、『Horizon リモート デスクトップの機能と GPO』ドキュメントを参照してください。
手順
- [環境設定] ダイアログ ボックスを開き、[共有する] パネルを表示します。
オプション 説明 デスクトップとアプリケーションの選択ウィンドウから [共有する] をクリックします。
を選択し、リモート デスクトップまたは公開アプリケーションに接続したときに表示される [共有する] ダイアログ ボックスから ダイアログ ボックスで、 リンクをクリックします。リモート デスクトップのオペレーティング システム内から メニュー バーから、[共有する] をクリックします。
を選択し、 - クライアント ドライブ リダイレクト設定を構成します。
オプション アクション 特定のフォルダまたはドライブを、リモート デスクトップおよび公開アプリケーションと共有する プラス ([+]) ボタンをクリックし、共有するフォルダまたはドライブを参照して選択し、[追加] をクリックします。
注: USB リダイレクト機能で USB デバイスがリモート デスクトップまたは公開アプリケーションにすでに接続している場合、この USB デバイスでフォルダを共有することはできません。特定のフォルダまたはドライブの共有を停止する フォルダ リストでフォルダまたはドライブを選択し、マイナス ([-]) ボタンをクリックします。
リモート デスクトップおよび公開アプリケーションからホーム ディレクトリのファイルへのアクセスを許可する
[home-directory へのアクセスを許可] チェック ボックスをオンにします。
リモート デスクトップと公開アプリケーションで USB ストレージ デバイスを共有する
[リムーバブル ストレージへの自動アクセスを許可] オプションをオンに切り替えます。クライアント ドライブ リダイレクト機能により、クライアント システムに挿入されているすべての USB ストレージ デバイス、および FireWire と Thunderbolt で接続されているすべての外部ドライブが自動的に共有されます。共有する特定のデバイスを選択する必要はありません。
注: リモート デスクトップまたは公開アプリケーションに USB リダイレクト機能ですでに接続されている USB ストレージ デバイスは共有されません。このオプションをオフに切り替えると、USB リダイレクト機能を使用して、USB ストレージ デバイスをリモート デスクトップや公開アプリケーションに接続できます。
リモート デスクトップまたは公開アプリケーションへの接続時に [共有する] ダイアログ ボックスを表示しない [デスクトップやアプリケーションに接続するときにダイアログを表示しない] チェック ボックスをオンにします。 このチェック ボックスをオフにすると、リモート デスクトップや公開アプリケーションに最初に接続したときに [共有する] ダイアログ ボックスが表示されます。たとえば、サーバにログインしてリモート デスクトップに接続すると、[共有する] ダイアログ ボックスが表示されます。さらに、別のリモート デスクトップまたは公開アプリケーションに接続すると、ダイアログ ボックスは表示されなくなります。もう一度ダイアログ ボックスを表示するには、サーバから切断して再度ログインする必要があります。
次のタスク
リモート デスクトップまたは公開アプリケーションで共有フォルダを表示できることを確認してください。
- Windows オペレーティング システムのバージョンに応じて、Windows リモート デスクトップでエクスプローラーを開いて [PC] フォルダを検索するか、Windows エクスプローラーを開いて [コンピュータ] フォルダを検索します。
- 公開アプリケーションで、 の順に選択するか、 の順に選択してフォルダまたはドライブに移動します。
共有に選択したフォルダとドライブには、次のような命名規則が使用されます。
命名規則 | 例 |
---|---|
desktop-name の folder-name | JSMITH-W03 の jsmith |
folder-name (drive-number:) | jsmith (Z:) |
desktoptop-name (drive-number:) の folder-name | JSMITH-W03 (Z:) の jsmith |
特定の Horizon Agent のバージョンを実行しているリモート デスクトップの場合、リダイレクトされたフォルダに 2 つのエントリがあります。たとえば、Windows 10 では、[デバイスとドライブ] と [ネットワークの場所] の 2 つがあります。両方のエントリが同時に表示される場合もあります。すべてのボリューム ラベル(A: から Z: まで)が使用済みの場合、リダイレクトされたフォルダのエントリは 1 つだけになります。